ドン・ヘンリーとグレン・フライ、BSBのケヴィンらがレーベルの会計業務を非難

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EaglesのDon HenleyとGlenn Frey、Backstreet BoysのKevin Richardson、Clint Black、Chambers Brothersのメンバー、Bing Crosbyらは9月24日(火)、ロサンゼルスで開かれた聴聞会でレコード会社の会計業務に関してカリフォルニア州上院議員に意見を述べた。

会の主な内容はアーティストの印税分配と、疑惑となっている複雑な会計検査で、その処理に5年ほどかかるという。今回も再び持ち上がった議題は、EMI/Capitol、BMG、Sony、Warner Music Group、Universal Music Groupといったメジャーレーベルが独自に作成した会計報告を使用し、アーティストらに財政情報へのアクセスを制限するで、アーティストの適正な収益を日常的かつ故意に欺いているということだ。

EaglesのFreyは、バンドは印税の支払い額についてGeffenとElektra Recordから“絶え間なく会計検査”を受けていると述べ、一方、BackstreetのRichardsonは「僕らのレコード会社はアルバムの売り上げが7000万枚になっても、未だに元手を取り戻せないと言っている」と語った。

Lester Chambersの妻Lola Chambersは、Chambers Brothersの代表曲「Time Has Come Today」が過去16年間でヨーロッパ市場においてグループに247万ドルの利益をもたらしたと証言した。

Clint Blackは2000万枚のアルバムを売り上げ、レーベルに“1億5000万ドルもの”利益をもたらしたにもかかわらず、未だにRCA Recordsに借金があることを最近になって知ったと言う。

Bing Crosbyの未亡人Kathryn Crosbyは、MCAがCrosby Estateへの印税支払いを15~7%も無断でカットしていると述べた。

Ruben Bladesはラテン音楽界を代表して意見を述べ、レーベルによる会計管理を“バイリンガルの横領”と指摘した。

意見を述べたのは他にロック・ギタリストのSteve Vai、'70年代のファンク・アーティストCharles Wright、ポップ・シンガーソングライターのJennifer Warnes、'60年代R&BグループOlympicsのヴォーカリストWalter Wardら。また、Tom WaitsとBackstreet BoysのHowie Doroughらも、意見は述べていないが出席していた。

業界の慣例に変化を求めるアーティストの中でもリーダー的存在のHenleyは、こうした聴聞会を行なった動機は個人的な感情によるものではないとを強く表明した。

「みんなに理解してもらいたいのだが、これはレコード会社の社長やレコード会社そのものに対する各個人の恨みから出ているわけではない」「作品を製造し、流通させ、プロモーションを行なうためにはレコード会社が必要だ。しかし、また公正さも必要なんだ。ここで出ている業界の問題は、60年以上にわたって秘密裏に組織化されてしまっている」

5大レーベルの役員らが会社側のビジネス慣例を詳しく説明し、1日を費やしたこの聴聞会は当初、建設的なものとなる見込みだったが、実際には論争が絶えなかった。米レコード工業会(RIAA)会長のCary Shermanは最も感情的な抗弁を見せ、次のように州議員らに語った。「ここで行なわれているのは、確たる証拠のない疑惑にもとづいた私たちの業界への侵害だ」

Shermanは次のように続けている。「ここで私たちが目にしているのは、逸話レベルの裁判だ。そうした逸話というのは、それ自体が不正確で不完全、誤解を招く可能性があるため十分に質が悪い。それらの個人的な話を一般化し、あたかもすべての会社と業界全体に当てはまるかのように言うのは、まったくフェアでない。何万人もの人が日々懸命に働き、アーティストとしてのキャリアに磨きをかけ、大衆にすばらしい音楽を提供している。固定観念と当てつけ、証拠のない話をもとに業界全体を汚すことは、不快だし悪意に満ちている」

Kevin Murray上院議員の司会で行なわれた24日(火)の聴聞会は、この議題に関する2回目の会合で、数月後には3回目が予定されている。

Neal Weiss, Los Angeles (C)LAUNCH.com
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