ガレージロックにとどまらない、スケールアップした新作『エレファント』!

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ガレージロックにとどまらない、スケールアップした新作『エレファント』!

前作『ホワイト・ブラッド・セルズ』で音楽シーンにガレージロック・リヴァイバルをもたらした姉弟バンド、ホワイト・ストライプスが新作『エレファント』をリリースした。現在、最もクールなバンドとして、新作が今かいまかと待たれていた彼ら。そんなプレッシャーをはねのけ、とてつもなくスケールのデカい全16曲を聴かせてくれる。これはもはやガレージロックではない。新たなるロックのエモーションをはらんだ衝撃作だ!

インタヴュー・文●松永尚久

“メグはロボットだ!”っていうゴシップはおかしかったな

最新 Album

Elephant
V2 Records Japan V2CP-150
2003年03月19日発売  2,520(tax in)

1 SEVEN NATION ARMY
2 BLACK MATH
3 THERE’S NO HOME FOR YOU HERE
4 I JUST DON’T KNOW WHAT TO DO
 WITH MYSELF
5 IN THE COLD, COLD NIGHT
6 I WANT TO BE THE BOY…
7 YOU’VE GOT HER IN YOUR POCKET
8 BALL AND BISCUIT
9 THE HARDEST BUTTON TO BUTTON
10 LITTLE ACORNS
11 HYPNOTISE
12 THE AIR NEAR MY FINGERS
13 GIRL, YOU HAVE NO FAITH IN MEDICINE
14 IT’S TRUE THAT WE LOVE ONE ANOTHER
15 Who's To Say
16 Good To Me

※15&16 ボーナス・トラック



ジャックとメグからビデオ・メッセージも到着!


LINK

V2 Records Japanの

ホワイト・ストライプス スペシャル・サイト

赤・白・黒で統一されたクールなサイトが
アルバム発売日の3/19にオープン!
2人の最新ニュース、バイオのほか、
タイトル『エレファント』の由来、テーマが
ジャック自身の言葉で紹介されてます。
そして、こちらにもビデオ・メッセージが!

全ての画像と文章の無断転用を禁止します
──今、最もクールなバンドと注目されていますが、感想は?

ジャック(Vo&G):
(笑)人からの評価とか、巷から何と言われようが、あんまり気にしないんだ。今日クールなものでも、来週になったらダサいかもしれない。物事の価値って時と場合と人によりけりだからね。まあ、これからどうなるか、お楽しみってことじゃないかな

──クールという評価と同時に、音楽以外の部分でもいろいろと注目されていたようですね。これまでで一番印象に残ったゴシップってなんですか?

ジャック:
“メグはロボットだ!”っていうのは、おかしかったな(笑)。

メグ(Dr):
“ジャックが作ったロボットだ!”って言うのよ。

ジャック:
インターネットで流れたゴシップだったんだけど、“実はメグは2、3年前に死んでしまって代わりにアンドロイドが作られた”っていうのだった。あれは面白かったよ(笑)。でも基本的には、あんまりそういうのには耳を貸さないようにしてるんだ。

──そんな騒ぎの中で『エレファント』が完成したわけですが、前作と決定的に違うというものがあれば教えてください。

ジャック:
そうだなあ。レコーディングをロンドンのトゥ・ラグ(老舗のスタジオ。ザ・ダットサンズミッシェル・ガン・エレファントもここでレコーディングをしたことがある)でやったのは大きな違いだと思うよ。あとは……前作は制作の前に“今回はどんな風に取り組むか”っていうルールを厳しく課して作ったんだ。今回はそういったルールなしで作ったよ。曲を書きたいように書いて、それをレコーディングしたんだ。

──前作同様、勢いのあるガレージロック・ナンバーから渋いブルース、2人のキュートなかけあいまで、さまざまなタイプの曲が満載ですね。この収録曲のセレクト、曲順はどのように決まっていったのでしょう?

ジャック:
レコード制作の中で曲順を決めるのが一番好きなんだ。アルバムの中のパターンを織って、曲から曲へ流れを作るのが大好きでね、すごく面白いよ。曲順はいつも、感じたままに決めるんだ。今回の曲順は、2ndアルバムの『デ・ステイル』の流れに似てる。アルバムの頭は爆発的に。それからちょっとメローになって、後半にまた爆発的になるって感じで。

──このアルバムでド肝を抜かれたのが3曲目の『ゼア・イズ・ノー・ホーム・フォー・ユー・ヒア』です。この曲はどのようにして生まれたんですか?

ジャック:
あの曲は2、3時間かかって出来上がった曲なんだ。8トラックで、どこまでできるか、どれだけ爆発的な曲が作れるか、どれだけオレのヴォーカルをデカくできるか試してみたかったんだ。でも結果的には、ちょっとやり過ぎたかな、とも思ったけど(笑)。

──とくに途中から入るコーラスのゴージャスっぷりに驚きました。あれは誰か呼んでいるの?

ジャック:
オレだけだよ。12人のオレが重なり合って歌っているんだ。

──ちなみに、この曲のプロモーション・ビデオは映画監督のジム・ジャームッシュが手掛けるそうですね。どんな内容になるんですか?

ジャック:
まだ言えないな。秘密だよ(笑)。

──そう言えば、ジャックは映画(『Cold Mountain』。今年秋に米公開の予定。主演はニコール・キッドマン)に出演しましたが、どうでした?

ジャック:
強烈だったよ。6週間もトランスヴェニアに滞在して撮影したんだ。メチャクチャ寒くてね。何もすることがないんだ。映画の撮影って、すごく時間がかかる作業なんだね。1シーン撮影するのに時間もかかれば日数もかかる。ロックンロールとは、比べ物にならないくらい疲れる。拘束される作業だよ(笑)。

──最後に、ホワイト・ストライプスを知らない人に“ホワイト・ストライプスってどんなバンドなの?”って訊かれたら、どう説明する?

ジャック:
んー、分かんないよ。そういう風に自分達の宣伝するの下手だから。“こんなふうなバンドだ”って説明してエゴイスティックな気分になるのもイヤだし。ゴメン。そういう説明はできないなあ。
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