エミネムとナスがデトロイトで行なわれたヒップホップ・サミットで講演

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EminemNasは4月26日、数多くのスターが参加してデトロイトで開かれた『Detroit Hip-Hop Summit 2003』で講演を行なった。このイベントはRussell SimmonsのHip-Hop Summit Action Network(HSAN)が継続的に実施している支援活動の一環。1日を通じて2つのパネル・ディスカッションや詩の朗読、コンサート、打ち上げパーティなどが行なわれ、若いヒップホップ・ファンに選挙権の登録を奨励し、人口統計的に彼らの政治的な力が高まっていることをデモンストレーションしている。

今回EminemとNasには、HSANからそれぞれ特別な賞が贈られた。この冬、貧困に苦しむ人々にコートを買い与えるなどして地元コミュニティへの慈善活動を称えたられたEminemには、Outstanding Achievement Awardが、またNasには「I Can」のシングルとビデオでの社会意識が認められ、Heroes Awardが贈られた。

2人の登場は熱狂的に迎えられたものの、両者とも「Hip-Hop - The Remix: Hip-Hop's PoliticalImpact」と題したパネル・ディスカッションではあまり話さず、大部分を他の人々が話すに任せた。Nasは「俺はあまり政治的ではない」としながらも、不正の続くことが自分をこうした方法に導いていると言及した。
「俺は立ち上がって、声を大にして話す。Eminemのように自分の意見を声にする本物のブラザー達と一緒に参加している。本当に、そして心の底から賛同していれば、肌の色など関係ない。だから今も俺はここにいるんだ」

一方、Eminemは、故郷に眠っているラップの才能を紹介する助けになりたかったと参加した理由を述べた。
「デトロイトには、まだ発見されていない才能がたくさんあるってことを知ってほしい。デトロイトにはおそらく1万人の俺がいる……。俺がやろうとしてるのは、この街にその産業を、レコード・レーベルを持ってくることだ。デトロイトには才能が埋もれていると理解させて、注目させるんだ」

Eminemは、デトロイトにヒップホップや音楽のビジネスを作りたいと付け加えたが、それは自分が「もう少し年をとって、音楽から後退し始めてから」だろうという。

このパネル・ディスカッションには他に、Run-DMCのReverend Runをはじめ、Noreaga、D.O.C、MC Breed、Kid'N PlayのPlay、Arista Recordsと契約したばかりのCherub、HSANの創立者Simmons、HSANの代表Dr. Benjamin Chavis Muhammandらが参加。また、午前中のパネルディスカッションにはDoug E. Fresh、Slum Village、Obie Trice、D12のメンバー、EminemのマネージャーPaul Rosenbergらが参加し、Chavisと元3rd Bassのメンバーで、現在はデトロイトで朝のDJを務めるM.C. Serchが両パネルの司会を務めた。

Playはパネルの中で、Salt'N PepaのSaltとパートナーを組み、ノースカロライナにあるPinnacle Studiosとステージや映画製作の仕事をしていることを明かした。

サミットのコンサートでは、RedmanMethod ManやCapone-N-Noreaga、Slim Village、Obie Trice、Cherubらがパフォーマンスを行なった。Eminemはステージに出なかったものの、ショウに出席。50 CentのG-Unitのメンバーで服役中のTony Yayoを支援し、“Free Yayo”と書かれたTシャツを着て、元妻のKimや友人、知人らと一緒にVIP席で観覧していた。また、EminemのShady Recordsでデビュー・アルバムを制作しているTriceが、自分のパフォーマンス後にEminemを訪ねる場面も見られた。

(C)LAUNCH.com
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