貧困、暴力、ドラッグ、差別……8マイル・ロードでエミネムの見た青春とは!?

ポスト
映画興行ランキングで1位を獲得するなど、説明不要の大ヒット映画『8マイル』。貧困や差別を真正面から描くストーリー、そしてアカデミー オリジナル主題歌賞も受賞した素晴らしい映画音楽でヒップホップに興味のない人でも映画館で思わず感動してしまうという。BARKSの過去のインタビューとともに、映画を通じてエミネムの実像に迫りたい。

●エミネムが苦しんだ差別の壁とは……
2000年のインタヴュー Vic Everettより

まさにこれは逆差別だと言えるだろう。
数々の差別撤廃運動がアメリカ中の州議会から非難を浴びている昨今、皮肉にも白人ラッパーEminemのヒップホップスタイルが差別を受けているというのだ。
「黒人からは『何でもっと白人らしくしないんだ? 白人らしくロックを演ればいいじゃないか』と言われ、白人からは『お前、黒人になりたいんだろう』と言われるよ」

時折りぶつかる人種の壁について聞かれたEminemはこう答えている。

「そんな言葉、もう耳にタコが出来るほど聞いてきた。白人問題が持ち上がると、毎回こうやって攻撃されるんだ。しかも、ありとあらゆる方面からだぜ」

●エミネム自身が語る映画『8 Mile』
2002年のインタヴュー Dave DiMartinoより

OK、まず、あの映画は俺の話じゃないぜ。俺のライフストーリーってわけじゃないし、俺が俺自身を演じてるわけでもない。映画の中で俺に似てるガキを演じてるってだけだ、Jimmy Smith Jr.って名前のね。で、基本的にはヒップホップ・ムービーなんだけど、何かドラマがあるって言うか……ヒップホップ映画で、音楽が扱われていて、なおかつこれだけドラマ性があって、それでもやっぱりヒップホップ映画だって作品は今までなかったと思う。構想がビッグだし、すげえことだよな。だってさ、音楽の話でもあり、主役のガキがどこで、どうやって成長していくかって話でもあるわけだから。

なお、音楽情報サイトBARKSには映画の予告編ととともに、インタヴューおよび記事全文が掲載されている(../feature/?id=52321255)。
この記事をポスト

この記事の関連情報