くるり、名盤を生み出す…! アルバム『アンテナ』インタヴュー

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くるり、名盤を生み出す……!

くるりが、3/10に5枚目のアルバム『アンテナ』をリリースする。
全10曲。バンドとしてまた次のステージへとたどり着いたかのような作品群だ。
新加入のクリストファー・マグワイア(Dr)の影響と、
それによるバンドとしての機能の復活が大きかったようだ。
「会話もない状態で、ただ向き合って夢中で演奏してた」(大村)が示すように
くるりはなんの狙いもなく、ただ演奏し、このアルバムを生み出すした。
音楽的信頼度がこのうえなく高まった新作について、メンバー4人に訊いてみた。

余計なことせず誠意を持ってきちんと“発信してるな!”って

くるりからコメント映像 
インタヴュー映像、スタート!

▲みんな楽器で唄ってます(?)
上記画像を

最新アルバム


『アンテナ』

SPEEDSTAR RECORDS
VICL-61306  3,045(tax out)

1. グッドモーニング
2. Morning Paper
3. Race
4. ロックンロール
5. Hometown
6. 花火
7. 黒い扉
8. 花の水鉄砲
9. バンドワゴン
10. How To Go <Timeless>



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ライヴ・スケジュール
くるりワンマンライブツアー2004
~安心しろ、秘孔ははずしてある~


3/30(火) 京都磔磔
4/1(木) 岡山 ACTRON
4/2(金) 米子BELIER
4/4(日)山口周南チキータ
4/7(水) 長崎DRUM Be-7
4/9(金) 鹿児島CAPARVO HALL
4/10(土) 熊本BATTLE-STAGE
4/11(日) 大分DRUM TOPS
4/14(水) 松山SALON KITTY
4/15(木) 高知CARAVAN SARY
4/17(土)高松オリーブホール
4/21(水) 奈良NEVER LAND
4/22(木) 四日市 CLUB CHAOS
4/24(土) 岐阜 MODERN CAFE CLUB
4/25(日) 豊橋LAHAINA
4/29(木) 静岡SUNASH
4/30(金) 水戸LIGHT HOUSE
5/1(土) 高崎clubFLEEZ
5/3(月) 山形ミュージック昭和Session
5/5(水) 青森 QUARTER
5/7(金)北見ONION STUDIO
5/8(土) 旭川 HI-JACK ON
5/10(月) 函館 FRIDAY NIGHT CLUB
5/14(金)秋田 Club SWINDLE
5/16(日) 郡山HIPSHOT
5/17(月) 宇都宮VOGUE
5/20(木) 長野CLUB JUNK BOX
5/22(土) 金沢EIGHT HALL
5/23(日) 福井CHOP
6/3(木) ZEPP TOKYO
6/4(金)ZEPP TOKYO
6/6(日) 新潟 PHASE
6/7(月) 富山 CLUB MAIRO
6/9(水) なんばHatch
6/11(金)広島 CLUB QUATTRO
6/12(土) ZEPP FUKUOKA
6/15(火) 名古屋ダイアモンドホール
6/18(金) 日本武道館
6/23(水) ZEPP SAPPORO
6/25(金) ZEPP SENDAI
6/30(水) 神奈川県民ホール
7/3(土) 大阪厚生年金会館大ホール
7/4(日) 大阪厚生年金会館大ホール
7/7(水) 愛知県勤労会館
7/10(土) 沖縄 ダンスクラブ松下

オフィシャルサイト

ビデオクリップをはじめ試聴ができる、
特別オフィシャルサイトこちら


――ニューアルバム『アンテナ』は、前作『THE WORLD IS MINE』からどう変わったと自分たちでは思っていますか?

岸田繁(Vo&G/以下、岸田):まず演奏してるメンバーが変わったっていうのが大きいですね。他はなんやろ……普段なら音楽を作る時に、世の中の流行りの音に自然と影響うけたりするんですけど、今回は一切ない。なんかね、前に比べて「こういう演奏がしたい」ってビジョンが明確になってるんです。せやから、これが今っぽい/古いっていう感覚がなく、ただただ演奏してた感じですね。

――確かに本作には、流行に関係なくいつもロックが放つ“ビリビリくるかっこよさ”がギューギューに詰まってる感じがします。しかも生々しくビリビリくる。まるでその場で演奏してるみたいですね。

岸田:実際録る時も何がいちばん大事かっていうとカウントする瞬間からガーンと終わるまでの空気。その間、頭ん中まっ白やったし、音楽がひとつの生き物みたいやった。それも4人になって、バンドとしてまっとうに機能するようになったことが大きいと思います。

▲(左から)大村達身、佐藤征史、クリストファー・マグワイア、岸田繁

佐藤征史(B/以下、佐藤):初めてクリストファーを交えて4人で音を合わせた時、ものすごい衝撃やったんですよ。あり得ないくらい高揚して、すべてがクリアになって晴れた感じがして。

クリストファー・マグワイヤ(Dr/以下、クリストファー):その時のライヴなバイブレーションをアルバムにそのまま入れたいってのが、今回なんとなく考えていたこと。もちろん技量も大事だけど、とにかく演奏に没頭/集中することの方が大事だった気がします。

大村達身(G/以下、大村):せやから会話もない状態で、ただ向き合って夢中で演奏してた。とにかく自分の感覚を正直に、どこまで嘘なく出せるかみたいな感じで作ってた。コンセプトもね、明確に言葉にできないんですよ。後から聴いて“あ、すごいリアルなアルバム作ってたんやな”って気づきいたりしましたけど。

――感覚優先で作ったから、聴き手の感覚も震わせるんですね。コンセプトや流行を頭で考えてたら違う作品になってたのでは?

岸田:そうですね。たとえばね、東京みたいな街で働いて暮らしてたら、いろんな服を着ておしゃれすることはできると思うんです。でも、むっちゃくちゃ寒かったり暑かったりする場所で暮らしてたら、それでも体を効率よく動かさなあかんから服も機能の方が優先される。そういうね、機能が優先されててパッと見でどういう人か分かるようなんって、すごいかっこいいと思うんです。わざわざ着飾ってないけど、かっこいい。このアルバムもそういう感じ(笑)。

――(笑)狙わずして、いや狙わなかったからこそ、の名盤ですね。

クリストファー:何千回と聴いたけど今でも再生した瞬間からゾクゾクする。作った本人なのに(笑)。つもりがなくても聴くだけで心を突き動かされるのが本当にいい音楽。それが実現できたと思う。

大村:1曲目から10曲目まですごい流れがあって、小さい音で聴いててもハッとするポイントが何ヶ所かある。中味の広いアルバムやから、その分タイトルはすごい悩み倒したんですけど。

佐藤:でも余計なことせず誠意を持ってきちんと“発信してるな!”っていう印象を持ちまして。『アンテナ』とつけました。

――アルバムがこれだけ生々しいと、もうすぐ始まるツアーがどんだけ生々しいんだろう……とワクワクしますよ。

岸田:こういうこと珍しいんですけど、アルバム作り終えてんのに俺、まだ曲を山のように作ってて。昨日も実は3曲書いたんです。“もう演奏してて楽しい!”っていう風になってるんですよね。

佐藤:バンド自体“演奏”ってもんに夢中になってる、すごいイイ時期に来てる印象があって。だからライヴもすごい楽しみです。

取材・文●関田知子
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