"歌姫”としての存在感をみせた中島美嘉ライヴ・レポート

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2ndアルバム『LOVE』(正式にはOの内側に/が入ります)が150万枚と驚異的な売り上げを達成し、まさに日本を代表する歌姫となった中島美嘉。そんな中島は現在、新作を引っ下げて、彼女初となるロング・ツアー<MIKA NAKASHIMA concert tour 2004“LOVE”>を2月中旬から6月初旬まで敢行中。1/3を終わりかけた3/13(土)の東京国際フォーラム公演のレポートをお届けする。

広い会場は若い男女から少し年配の人まで幅広い層の観客で埋め尽くされた。そんな客層からも彼女の歌が幅広い層へ確実に届いているのが伺える。会場が暗くなると共に少女が遊ぶような映像がスクリーンに映し出されて幕があけ、バックバンドの演奏と共に現われた中島に大きな歓声が飛びかう。そんな彼女はシンガーとしての堂々としたオーラを放ちながら登場し、「aroma」を力強く披露。綺麗で透き通る声はまさに彼女の持ち味で、以前よりもずっと声量を増し、そして歌い方も彼女のスタイルに合ってきたようだ。続いて披露したのは、ジャジーなサウンドにストリングスが鳴り響く「Love Addict」。こちらも難しい曲だが、大人なムードいっぱいにカッコよく歌い上げているのが印象的だ。

初めのMCでは「今日は最後まで心を込めて歌うので、皆さんも最後まで楽しんでいってください」と、一言。なんとなく、緊張しているのかな~というのが、ここでようやく伺えたほど、歌を歌っているときの中島の姿は堂々としていたし、何よりも楽しそうに歌いあげていた。そして中盤ではアコースティック・ヴァージョンで2曲を披露。「STARS」は満天の星が映しだされる中、中島がまるで妖精のように歌い、その綺麗な歌声が響き渡った。「美嘉ちゃんかわいい~~~」そんな声援も飛び交う中で、次のMCではかなりリラックスしたように「今日は晴れてよかったです。地方に行くたびに雪が降って、雨女とか、晴れ女とかいうけど、私、雪女かも……(笑)。しかも東京ディズニーランドに行ったときも日中はすごい晴れてたのに、一番楽しみにしていた夜のパレードで氷が降ったの」と会場をなごませるトークも。そんな“雪”にまつわるトークの後、「今、私にとって一番大事な曲です」とヒット・シングル「雪の華」を披露。確かに中島は雪がよく似合う。雪の白の美しさと、中島本人、そして彼女の声が絶妙にマッチして、冷たいというよりは温かく華麗な印象だ。後半は盛り上がりの曲で熱唱し、本編は終了。そしてアンコールでは4月に発売の新曲「SEVEN」も披露し、最後まで伸びやかな歌声で華麗なステージの幕を閉じた。

MCの合い間に何度か「これからもがんばって勉強します」と言うほど向上心の高い中島だが、ひとりひとりに彼女オリジナルな歌声を届けてくれる、そんなシンガーとしての大きな存在感を見せつけたライヴだったことは間違いない。

中島美嘉『LOVE』インタヴューはこちら../feature/?id=52330169
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