中谷美紀も号泣、映画館大賞2010『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』が大盛り上がり

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全国の映画館スタッフが選ぶ、2009年にスクリーンで最も輝いた映画<映画館大賞2010>、そこでも『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』が大盛り上がりだ。


全国の独立系の映画館150館の投票によりベストテンを決める<映画館大賞2010>の特集上映が行なわれ、4月23日(金)にシネマヴェーラ渋谷にて、中谷美紀が選定した『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』が上映された。アンヴィル2人の熱い友情と音楽に向かう真摯な姿に号泣者続出の傑作映画だが、この日はゲストに高木完も登場。

「僕もアンヴィルと年が近いので、高木さんも夢を捨ててないですよね?なんて聞かれるのかなと思って、今日は来ました(笑)。へヴィ・メタルがブームだった頃は、彼らの着てる革ジャンや鋲ジャンが流行ってて、ヒップホップの連中も影響を受けて鋲ジャンなんかを着てたんですよ。日本ではハード・ロックやヘヴィ・メタルが人気があったし、BIG IN JAPANなバンド(主に日本で大人気なバンド)がいっぱいいますよね。アンヴィルも典型的なBIG IN JAPANなんだと思います。僕は何の情報もなくこの映画を観たので、最初は『スパイナル・タップ』みたいな擬似ドキュメンタリーなのかと思って観てたんです。最初の方にアンヴィルに影響を受けたなんていうミュージシャンのライブ・シーンが出てきたりして、なんか嘘くさいんだけどよくできてるなあ、なんて思って観てたんですけど、途中であっ本当なんだ!って(笑)。僕の周りの連中も皆、この映画はいいって言ってて、先日会ったウィルコのメンバーも、あれはいい映画だ!と言ってましたね。この映画が奇跡的なのは、辛抱強く彼らに密着していることですね。カメラが日常生活に入っていて何かをつぶやいている瞬間まで入ってる。それが一つの作品として出来上がっているのが、本当にすごいよね。見逃せないです!」

2009年に最も印象に残った1本として『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』を選んだ中谷美紀は、この作品をこのように語った。

「「夢を叶えるには人生は短すぎる。しかし、夢を諦めるには人生は長すぎる」と、ある監督は言いましたが、この作品はまさにそんな映画でした。ヘヴィーメタルなんて全く好きではありませんでしたし、始まって5分程で劇場を出ようか否か迷ったほど、退廃的で過剰なパフォーマンスに嫌悪感を抱いていたにもかかわらず、いつの間にか中年男たちが必死で夢を追いかけ生きる姿に引き込まれ、最後にはポケットティッシュを使いきってしまいました。」──中谷美紀

◆<映画館大賞2010>オフィシャルサイト
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