LIGHT BRINGER、ド迫力のサウンドと華麗なるヴォーカルで新たなる嬢メタルシーンの幕が開くフルアルバム『genesis』特集

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LIGHT BRINGER ライトブリンガー

フルアルバム『genesis』2012.1.18リリース

INTERVIEW


Mao(Key)

──メジャーデビューが決定して活動の規模が広がったことで、様々なリスナーから様々な反応があるんじゃないですか? ハードロックファンからの熱い支持はもちろん、例えば、それ以外のジャンルのファンの方からは「Fukiさんかわいい!」的な声だったり。

Hibiki:あっ、それ多い!

Fuki:(笑)シングルの「noah」を2011年の11月に出して、それに合わせてPVも作ったんですけど、これまでの作品と比べてもクオリティは格段に上がりましたよね。ビジュアル面もしっかり作り込ませてもらってメジャーらしいPVになったなと思いますし、YouTubeを見たっていう反応が圧倒的に多かったんですけど、その反応を見ると……。例えば、アニメが好きな人からは、「メタルっぽいアニソン」とか「アニソンっぽいメタル」っていうふうに言われたり。で、メタラーからすると、こういうキャッチーな曲を聴いてメタルが一般層に広がったら良い、LIGHT BRINGERにはその架け橋になって欲しいっていうぐらいの期待をかけてくれている人もいますし。

──ハードロックが楽曲の基調になっているのはもちろんですけど、そういうふうに色々なジャンルのファンにアピールする要素もある音楽を作りたいっていう意識が、皆さんの中に元々あったっていうことなんでしょうか?

Hibiki:自分達としては作りたいものを作っていたっていう感覚で今までもやってきたので、自然と楽曲の幅が広がったっていう感じではあるんですよね。けど、作品を作るにおいては、例えばアルバムを作るときには“飽きないもの”にしたいと常に思っていて。十数曲が入っているアルバムがあるとして、それが全体的に同じようだと平坦な感じで聴き飽きてしまう、途中で投げ出したくなってしまう。そうじゃなくて、全体にメリハリを付けて飽きずに聴けるものが僕個人としても欲しいものだし、そのほうが聴く側も楽しいんじゃないかなっていう感覚を基にやっていると、こういうアルバムになっちゃうんですよ。曲のタイプがほぼ全部違う感じになってますからね(笑)。


Seiya(G)

──そういう意味では、単純にメタル、ハードロックっていう括りだけには収まらないスタイルかもしれないですね、いまのLIGHT BRINGERは。どういうジャンルって言っていいのか、ある意味迷うような感覚もあるような(笑)。

Fuki:そうですね。ジャンル、何なんでしょうね?

Hibiki:例えば、「ドラマティック・ハードロック」とか?

Fuki:バンドの始まりとしては、いわゆるインディーズ・メタルシーンで活動してきて、でも、メタル一辺倒じゃなく色んなバリエーションに富んだ曲をやってきて。あと、私自身の声質も相まって、さっきも言ったんですけど例えばアニソンっぽいとか、キャッチーな要素があるっていうふうに最近は特になってきているので。だから、曲ごとに表情が違うからひとつの言葉では括れないですけど、「メタルシーン出身のロックバンド」みたいに大きくとらえてもらえたら(笑)。

──色々なテイストはありつつ、でもHibikiさんが言っていた「ドラマティック・ハードロック」というキャッチフレーズはすごく合ってますね。ドラマティックな展開の曲が今回のアルバムにも多いですし。

Hibiki:濃いでしょ? それは、僕がプログレッシヴ・ロックが好きだからっていうのも大きいと思います。ヘヴィ・メタルの中でも結構大仰なサウンドを出すバンドが好きなんで。「ark」とかは、そういう感覚が良く出てる曲ですよね。僕が初めて聴いたハードロックバンドはドリーム・シアターで、そこから始まってイエスだったりEL&Pだったり、ドラマティックなものから技巧的なものまで色々聴いたり。そういう音楽が好きだから、自分達の曲の中にもたくさん詰め込んじゃうんでしょうね。基本的に、いっぱい入っているのが好きなんですよ。お弁当とかでもおかずが多いほうがいいな、みたいな(笑)。


Fuki(Vo)

Fuki:じゃあ、「幕の内メタル」ですね(笑)。

Hibiki:それ、太字でお願いします!

──という技巧的な曲があるかと思えば、「espoir」のような疾走感たっぷりな曲があったり「Love you(ハート)」のような超キャッチーな曲があったり。本当にバラエティに富んだラインナップですね。

Hibiki:はい。「espoir」は聴いてもらえれば分かるとおり、ある意味勢い一発の曲ですね(笑)。ライブで活きる曲が欲しいなと思って、とにかく勢い一発でBPM 251っていう、アナログのメトロノームでは出せないテンポなんですよ。対して「Love you(ハート)」は、アルバムの最後を締める曲、明るく終わっていく曲が必要だなと思って作ったものですね。疾走感があって、ちょっと切なげなんだけど明るいメロディで。

Fuki:そういう曲だからこそ、ネガティブで鬱々しい歌詞は合わないよねっていうことでこういう歌詞になりました(笑)。「愛してる!」とか、爽やかな歌詞になりましたね。

──しかも、曲のタイトルにハートマークが付いているのもいいですね(笑)。

Fuki:(笑)カワイイじゃないですかー。最初は“!”マークにしようかと思ったんですけど「Just Kidding!」とかぶっちゃうんで、ハートを付けちゃいました。


Hibiki(B)

Hibiki:ビビりましたね、最初は(笑)。タイトルを見て、「おぉっ!」って。こんなことできるの、ウチ以外にはいないですよ。ハードロックバンドというか、メタルあがりのバンドでこんなことできるバンドは他にあんまりいないと思うので。

Fuki:女性ボーカルのバンドでもカッコいいイメージのバンドはいますけど、自分がそんなオラオラなキャラではないので。声自体がこんな感じだし、カワイイものが大好きですし。ぬいぐるみと毎日寝てますもん(笑)。そういう私のキャラもこういう曲には出てるかなと思いますし、けど、単純なラブソングということではなくて。男性から女性に向けたラブソング、女性から男性に向けたラブソングではなくて、言ってみれば自分達からファンの方へ向けた思いっていう感覚もあって。ファンの方への愛のメッセージ、みたいなイメージを持って書きました。

──サウンド同様に、歌詞も1曲1曲それぞれ全然違うテイストで書かれているのが印象的でした。今回の歌詞のインスピレーションの源はどんなところにあったんでしょう?

Fuki:今回のアルバムは特に色んなタイプの曲があるので、まずはデモを聴いたときの第一印象を大事にしました。さっき出た「espoir」なら、イントロからすごいカッコいい曲だからそのイメージで膨らませて歌詞を作ったり、「カルンシュタインの系譜」ならイントロから最後までドラマティックな曲だからそのイメージを膨らませたり。そういうイメージを描く段階で、声色をこうしようっていうのも浮かぶんですよね。これはこういう曲だから哀愁漂う歌い方だなとか、ちょっと泣きの入った女性的な歌い方だなとか色々考えながら、歌詞の登場人物を一人称にしようか、二人称にしようかっていうふうに考えていくんです。その中で、「Love you(ハート)」とか「ark」みたいなメッセージ性の強い歌詞が出てきたり……。「カルンシュタインの系譜」は、私の好きな『吸血鬼カーミラ』っていう200年くらい前の怪奇小説があって、それは女性ばかりを狙う女性吸血鬼のお話なんですけど、そのカーミラ・カルンシュタインっていう吸血鬼の女性の視点で歌詞を描いてみたり。

Hibiki:こういうストーリー・チックな歌詞も、プログレッシヴ的で良いですよね。お話が凝ってる作品っていうのは、それこそドリーム・シアターとかもやっていたりするので僕も好きだし、この“濃さ”がちょうど良いと思います。LIGHT BRINGERのサウンドに、この歌詞の“濃さ”が。

──サウンドも歌詞も“濃い”アルバムがいよいよリリースされますが、最後にあらためて読者へ伝えたいことがあったらぜひお願いします!


Satoru(Dr)

Hibiki:このアルバムは、最後の「Love you(ハート)」のアウトロから1曲目の「創世」のメロディが出てきたりして、曲が繋がってるんですね。だから、ループして何周も聴けちゃうと思うんですよ。ループして何回も何回も聴きまくって、曲を覚えて、ライブで一緒に暴れましょう!

Fuki:まずは、パソコンに取り込んでMP3プレイヤーに入れてシャッフルで聴くみたいな聴き方じゃなくて、CDの曲順どおりに最初から最後まで聴いてもらいたいっていうのがすごくあります。歌詞を書く前の段階から、この曲はここに置こうっていう構成が先に決まってたんですよね、今回の曲は。だから、「ark」は冒頭のインストから続く歌もの1曲目ってわかった上で歌詞を書いたし、「Love you(ハート)」はアルバムを締める最後の曲ってわかったうえで歌詞を書いたし。そういうふうに、1曲1曲にすごく思い入れを持って作ったアルバムなので、ぜひCDの曲順どおりに作品全体を聴いてもらいたいですね。

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