【インタビュー】森広隆「なんとなく聴いていても、それだけで何かが伝わる。そういうふうに聴いてもらえたら幸せです」

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■森広隆にパワーを与えてくれる
■友人からのメッセージ紹介

●川本真琴
楽屋で聞いた私の曲の鼻歌(森君生声至近距離聞き)をきっと一生忘れないでしょう。

●伊藤祥平
森さんと僕の出会いは、よくお世話になっているライブハウスのスタッフさんからの紹介で知り合うようになりました。

初めて音源を聴かせていただいた時、自分の好きなブラックミュージックのルーツを感じ、森さんのミュージシャンとしての音楽に対する姿勢にとても共感しました。

その後、ご本人のライブにも観に行かせていただくようになり、ご挨拶もさせていただきました。とても気さくな方で、お互いの好きな音楽から、当時僕が抱いていた音楽の悩みや不安まで色々と相談に乗ってもらい、今ではプライベートでもとてもお世話になっている先輩ミュージシャンです。

森さんの音楽にはいつもパワーをもらってます。出会えたことに感謝し、これからも森さんと繋がっていければと思います。

●小室みつ子
森広隆さんのこと

森さんとの出会いは3年ちょっと前のことです。歌詞を書いてくれないかということで連絡が入り、音楽出版社で初めてお会いしました。その時に後に「君への言葉」というタイトルになるバラードのデモを聴かせていただきました。

私は元々シンガーソングライターなので、作詞家として自分から積極的に仕事を求めることもなく生きてきました。たまたま出会ったTM NETWORKへの歌詞提供も、紹介されて曲を聴き、最初は16分音符の細かなメロとアップテンポなリズムがおもしろく、言葉をはめることが楽しかった、という動機だけで始めました。それから長く続けることになるとも思わずに。その中で自分なりの歌詞のはめ方などを作り上げてきた気がします。

他にもオーダーがあれば他のシンガーやアニメ曲などの作詞をしてきましたが、本格的なアーティスト(そして自らも詞曲を書く人)に歌詞を書くことが久しぶりだったので、森さんの人となり、森さん自分が書かれる歌詞の世界観やサウンド、1曲ではなく彼の音楽そのものを知らないと書けないと思いました。

そしてできるだけ話をし、彼のライブに何度か通い、もちろんアルバムも聴き、彼の確固とした世界観とサウンドが持つグルーヴ感に触れる度、伸び伸びとしたすばらしい歌唱とギターにあっという間に魅了されました。すばらしいとおもったし、何よりライブがあまりに心地よく、仕事を忘れて会場では思い切り踊っています(笑)。

しかし、魅了され、すばらしいと思えば思うほど、森さんの世界観を崩したくないという思いが募り、余計に歌詞を書くことに悩むことになったのです。アーティストに歌詞を提供するというのは、アーティストのイメージや世界観をとことん理解することだと今でも思っています。シンガーソングライターである森さんが私に歌詞を頼んだのは新しい視点を求めたい意図として理解していましたが、異質な世界を突然持っていったとしてもうまく行きません。世界観を保ちつつ、なおかつ新しい視点や言葉がはめこめて、できるならその世界を少しだけ広げられ、森さんの持つグルーヴ感を壊さない歌詞、というのが私の目標でした。

森さん個人に触れることも大事でした。幸いなことに、少し私に似ているかなと思うところがけっこうあり、森さん自身は私に大変気を遣ってくださってましたが、話をしていても違和感なく、森さんの考えること、感じること、生活の中あるいは脳の中でみつめる世界などが、自然に私の中に入ってきたと思います。いえ、まだまだ謎はいっぱいありますが(笑)。

ライブは毎回楽しく、個人的にファンクビートが好きなことと、刻みギターに惹かれるところがばっちり合って、歌のうまさに仰天しながら、森サウンドに心地よくのめり込んでいきました。本当にすばらしいアーティストです。

森さんと出会って半年以上…もしかしたら1年近く?経って、やっと最初に頼まれたバラードに歌詞を書くことができました。後にも先にもこれほどに時間をかけたことはありません。真剣に森さんの世界を私なりに受け止めて理解した上で、私の世界観も入れて違和感がない歌詞が書ける、と自信が持てるまでに、それだけの時間が必要でした。それは、私が森さんの音楽と声に魅了され尽くしたからでもあります。好きだからこそ、自分の歌詞で壊したくない、という恐れまで抱き、途中は「私は書かないほうがいいのでは」とまで悩みました。

「彼の世界を壊したらどうしよう」という恐怖というか不安がなくなって、歌詞を書きたいと思えるようになったのは何がきっかけかは私もよくわかりません。ただ時間が必要だっただけかもしれません。今は森広隆さんの音楽、そして人となりをかなり理解できたと思っています。なので、次は私の方から「ファンキーな曲にも歌詞を書かせて」とお願いし、「おいしいパン」という曲ができました。メロの持つ抑揚とリズムとグルーヴに言葉ががっちり合った時に、曲はより良く人の耳に届きます(私なりの経験からですが)。森さんのサウンドに歌詞をのせる自信がつきました。出会ってから3年くらい経ちましたが。それほどに、シンガーソングライター&ギタリスト 森広隆の世界は硬質である意味純粋培養されたものです。彼にしかない世界があまりにしっかりと作られています。

性格は基本楽しくおおらかだけれど、非常に真面目で少し神経質なほどにこだわりを持つ森さん。彼が音楽に対して向き合う時の集中力、掘り下げ方、そしてライブでは自分でも思い切り楽しみつつオーディエンスも楽しませる技量。音楽性の高さ、伸びやかな声と歌唱力――。魅了され続けています。

偉そうに書き連ねてしまいましたが、私は、作詞者ではなく、いちミュージシャンとして、そしていち音楽ファンとして、森広隆さんの大ファンです。もっともっと多くの人たちに、彼の生の音楽を聴いてもらいたいと願っています。ミュージシャンとして心から尊敬します。

●DEPAPEPE 三浦拓也
初めて森さんの音源を聴いた時の事は今でも覚えています。衝撃でした。まずイントロのギターリフで「カッティングすげぇ」と耳を奪われ、すかさずあの歌声が聴こえてきた瞬間、「うわ、めっちゃかっこええやん!!」。完全にノックアウトされてしまいました。その時からファンです(笑)。

そんな森さんとは、公私ともに仲良くさせてもらっていて、一緒にLive Barへ遊びにいっては、よくJam Sessionをして遊んでいました。

その時の森さんのプレイがまたすごいんですよ! たとえば、普通にE一発とかでジャムっていても、どんどんアドリブで展開していき、まったく別の世界へリアルタイムで作曲していくあの感じとか。JazzのFree Sessionとはまた違う、あの独特のセンス。個人的には、ジャムっているときの森さんの演奏、大好きっす!

音楽の話もいっぱいしましたね。Keyの概念の話とか。型にはまったプレイをしていた僕に、音楽はもっと自由に演奏していいんだよと教えてくれたのも、森さんでした。

こうやって書いていたら、また森さんとギターで遊びたくなってきました(笑)。森さん、また一緒に演奏して遊びましょうね!!

●荻原イルマリ恵介
森くんとは2002年のリップスライムの『TOKYO CLASSIC』というアルバムに参加してもらってからの付き合いです。僕から見る森くんは友達としては穏やかなナイスガイ、音楽人としては職人だなって思ってます。自分にウソがなく本当にいいと思えるものをいつも作ってる感じがします。これからの活動も楽しみにしてます。

●鶴:神田雄一朗
森広隆という音楽に出会って、もう10年くらい経ったかなぁ。

出会った当時のインパクト、そして今でも当たり前のように聴き続けている。

懐かしいなぁとかではなく、いつだって新鮮に。感動している。

きっと一生聴くんだと思います。

誰がなんと言おうと。

俺の音楽人生の中で、とても大事な刺激的な出会いです。
ありがとうございます。

●アンジェラ・アキ
森君との出会いは、ドラムの村石さんから「凄く良いからライブ観に来て!」って誘い頂いたのがきっかけです。とにかく彼のライブは素晴らしかった。圧倒されました。そのライブの後、食事をして帰ろうと渋谷のセンター街を歩いていたら、ちょうど森君達一行が打ち上げに行く途中にぶつかり、そのまま打ち上げに付いて行ったって言う。(笑)そして、その場で意気投合してあっと言う間にセッションする事に。彼は私にはない引き出しがたくさんあって、ミュージシャンとして本当に刺激を受けます。またセッションしましょうね!

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