【2014年をニュースで振り返る】BARKSニュース オーディオ&楽器TOP10

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2013年の楽器&AVニュースでは、とにかくギター関連の話題が圧倒的な強さだった。トップ10のうち9つをギター、ベース関連の話題が占めていたのだが、2014年はギター関連の最高位は10位。その代わりに、イヤホンやヘッドホン、そしてシンセやiPhoneの話題が上位に食い込んだ。

◆【2014年をニュースで振り返る】BARKSニュース オーディオ&楽器TOP10ランキング

トップを獲ったのは、CDの音質に関するショッキングな事実を伝えた編集部コラムだった。アナログレコードにはあるがCDには収録されていない、人の耳には聴こえないとされる音域の音が脳に影響を与えていて、それが音楽による感動に大きく関わっているという脳科学の論文。それがすでに14年前に発表されていたという事実に、驚いた人も多かったのではないだろうか。

そして7位のヤマハの電子オルガン、エレクトーンの新モデル登場の話題に注目したい。ユニットの追加によりグレードアップできる機能に加え、旧モデルに追加して新モデルの機能を実現するユニットも登場したというニュース、確かに画期的な話ではあるのだが、エレクトーンはかなり高額だしバンド系の楽器ではない。それなのにこの順位につけるというのは、従来のBARKSのイメージとはちょっと違っていて面白い。

もちろんギター、ベース関連のニュースも多かったが、中でも目立ったのはコラボ・モデルやシグネイチャー・モデルの話題だ。ペインターkurryとコラボしたL'Arc~en~Cielのtetsuyaのベース(10位)は、完全ハンドメイドの美しいモデル。国立競技場のステージでも披露されていた。またa flood of circleの佐々木亮介はグレッチギターとエンドースメント契約を結び、Squier by FenderからはSCANDALのHARUNA、MAMI、TOMOMIのシグネイチャー・モデルが発売された(18位)。グレッチギターが日本人と契約するのは佐々木亮介が初だし、SCANDALも米国フェンダーにとっての初めての日本人女性アーティスト。日本人プレイヤーも次々に海外で認められるようになってきているのはうれしいところだ。

美しいギターといえば、17位に顔を出している<TOKYO GUITAR SHOW 2014>や、30位圏外だが3年ぶりに開催された<2014楽器フェア>でも、フェア用の特別モデルやシグネイチャー・モデルなど、仕上げの美しいギターが多数出品されていた。貝の螺鈿やインレイを大胆にあしらったモデルも多かったし、カラーリングや木目の美しい芸術品のようなモデルもあったが、そのすべてを写真で紹介できなかったのが本当に残念だった。またどちらも、複数のステージで熱いパフォーマンスが繰り広げられていたし、気に入ったギターをその場で購入できたり、フェアならではの特別価格で小物をゲットできる売店もあって、会場全体がまさに熱気でムンムンといった状態だったのが印象的だった。

そして、やはりビッグネームが登場する話題も注目を集めた。小室哲哉モデルのシンセに宇都宮隆ボイス音源が搭載されるというニュースは8位に入ったし、その他圏外ではあるが、U2のボノとエッジ、ジョー・ペリーとスラッシュ、INORANや、30位圏外でもジミヘンやカート・コバーンなど。とくに70~90年代を代表するアーティストの名前がズラリと並んだのは、BARKSらしいところかもしれない。

このほか、相変わらず根強い人気なのがギターエフェクターの話題だ。BOSSのマルチエフェクターGTシリーズのデスクトップ版「GT-001」やギア―のコードを判別してハーモニーを作り出すボーカル・エフェクトの「VE-2」などモダンなエフェクターが次々登場。その一方で26位にラインクインしたBOSSのME-80は、コンパクトエフェクター同様の使い勝手で人気を獲得したし、<TOKYO GUITAR SHOW 2014>や<2014楽器フェア>でも60~70年代のエフェクトの復刻版や、サイケなルックスも懐かしいアナログエフェクターが多数出品されるなど、オールドファッションのエフェクターも盛り上がっている。いわば両極化のような状況だが、おそらく2015年もこの傾向は続くことだろう。

text by BARKS編集部 森本智

【2014年をニュースで振り返る】BARKSニュースTOP10ランキング

1位 大事なものが抜けていた…CDサウンドのどでかい落とし穴
2位 将来音楽が生まれなくなる?~ミュージシャンの耳が危ない
3位 ラウドネス二井原実が語る、イヤモニ(カスタムIEM)の真実
4位 アルティメットイヤーズUE900s、UE900と比べてみた
5位 Noble Audio Kaiser 10、片耳10ドライバーの実力は?
6位 ヤマハ、エレクトーンSTAGEA「ELS-02」シリーズ登場
7位 カスタムIEMの売れっ子、1964 EARS V6-Stage一番人気?のワケ
8位 「MOTIF XF6」小室哲哉モデルに宇都宮隆ボイス音源搭載決定
9位 アップル、「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」を発表
10位 L'Arc~en~Cielのtetsuya、ペインターとのコラボベース第二弾はアート
11位 AK240×カスタムIEM、その相性を確かめてみた
12位 素晴らしさ染み渡るスルメ系イヤホン、RHA MA750
13位 AK10にラブライブ!エディション、可憐に9モデル登場
14位 “世界で一番音がいい音楽プレイヤー”を手にして、丸一日が経過した
15位 NOBLE AUDIO Kaiser 10 universal、このサウンドは「奇跡」
16位 a flood of circleの佐々木亮介、グレッチギターと日本人初のエンドース契約
17位 <TOKYO GUITAR SHOW 2014>、その衝撃的サウンドの秘密を解き明かすトークイベントに出演するKen
18位 SCANDALのHARUNA、MAMI、TOMOMIのシグネイチャー・モデルがSquier by Fenderより発売決定
19位 アップルが時計型デバイス「Apple WATCH」を発表
20位 会心の一撃、カナルワークスCW-L32V
21位 オーディオテクニカATH-CKR10は、新鮮・斬新・画期的
22位 危険の境界線ぎりぎりで踏みとどめてくれる、音楽用耳栓EarPeace HD
23位 Astrotec AX60&AX35、脳内イヤホングラミー賞レース爆走中
24位 Klipsch STATUSは、かっこ良すぎて損をしているヘッドホン
25位 e☆イヤホン秋葉原店カスタムIEM専門店オープンにつき、どのカスタムがいいか訊いてみた
26位 BOSS、コンパクトエフェクター同様に操作できるライヴ仕様のマルチエフェクター「ME-80」
27位 高音質再生アプリ「UBiO」にAndroid版が登場
28位 全方位型イヤホンをお求めの方へ、OSTRY KC06はいかが?
29位 安くて高品質なカスタムIEM、Clear Tune Monitors CT-300Pro
30位 Westone ES60、まさかの極上「すっぴん美人サウンド」

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