MISIA、ライヴDVD『THE TOUR OF MISIA 2004 MARS & ROSES』独占DVDライヴ映像+新作インタヴュー

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MISIA、ライヴDVD『THE TOUR OF MISIA 2004 MARS & ROSES』
独占DVDライヴ映像+新作インタヴュー

MISIAの地元・福岡ドームを皮切りに、5都市7公演で行なわれた
<THE TOUR OF MISIA 2004 MARS & ROSES>。
女性ソロシンガーとして初の全国ドーム・ツアー、それもチケットが5分で完売し、
30万人を動員と人気の高さを改めて感じさせた。
そんなツアーのDVDがリリースされる。
行けた人は思い出して余韻を、行けなかった人は行った気分で楽しもう!

全国で30万人を動員 興奮と感動を呼んだステージをDVDで再現!

ライヴDVD映像 1

THE TOUR OF MISIA 2004 MARS & ROSESダイジェスト


ライヴDVD映像 2

INTO THE LIGHT(THE TOUR OF MISIA 2004 MARS & ROSES)


ライヴDVD映像 3

SNOW SONG(THE TOUR OF MISIA 2004 MARS & ROSES)


最新DVD

『THE TOUR OF MISIA 2004 MARS & ROSES』

Rhythmedia Tribe
RXBD-21046/B 6,090(tax in)2枚組み

0. Opening
1. IN MY SOUL
2. Escape
3. Rhythm Reflection
4. LAILA
5. めくばせのブルース
6. BACK BLOCKS
7. GROOVIN'
8. バンドメンバー紹介
9. つつみ込むように…
10. 陽のあたる場所
11. Little Rose
12. It's just love
13. 忘れない日々
14. 心ひとつ
15. キスして抱きしめて
16. BELIEVE
16. THE GLORY DAY
17. Everything
18. Never gonna cry!
19. Cry
20. sweetness
21. 果てなく続くストーリー
22. 飛び方を忘れた小さな鳥
23. Fly Away
24. I miss you~時を越えて~
25. INTO THE LIGHT
26. SNOW SONG

最新アルバム 全曲試聴!!

『MARS & ROSES』

Rhythmedia Tribe
RXCD-21038 2,913(tax out)
1. IN MY SOUL
2. Sunshine
3. SNOW SONG
4. Little Rose
5. interlude~When misia was 7~
6. GROOVIN'
7. Eyes on me
8. Challenger
9. 涙のプレゼント
10. DIAMOND
11. 赤い命 feat. Erykah Badu
12. 心ひとつ
13. SNOW SONG (Live ver.)

オフィシャル・サイト
MISIA 公式サイト
http://www.rhythmedia.co.jp/misia/
<THE TOUR OF MISIA 2004 MARS & ROSES>
             ライヴ・レポート

MISIAは2004年、全国ツアー<THE TOUR OF MISIA 2004 MARS & ROSES>を行なった。1/3、MISIAの地元・福岡ドームを皮切りに、5都市7公演で行なわれた。これは全国ドームツアーで、女性ソロシンガーとしては初の快挙。すべてチケットが5分で完売し、30万人を動員することとなる。そんなメガツアーのすごいところはたくさんある。スタッフ総勢18,000名、セットは総制作費21億円。ステージデザインはトム・マクフィリップス(マイケル・ジャクソン、マライア・キャリーエリック・クラプトン等のステージを手がけるデザイナー)を起用し、ステージ上空を生き物のように動く巨大なクロス“オリガミクロス”が配置されている。そしてMISIAの衣装を手掛けるのはデザイナー、マリヤン・ペヨスキー。ビョークらを手掛け、前回のMISIAのステージ衣装も担当した人物だが、今回は9パターンの衣装を用意。そしてステージ上にはMISIAを筆頭にダンサー8名、バンドメンバー7名、ロンドンから呼び寄せたクワイヤー4名が熱いライヴを繰り広げるという豪華なステージなのだ。
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MISIA『MARS and ROSES』インタヴュー

予感は、昨年のアコースティック・ツアー<星空のライブ>のときからあった。あのときのMISIAの歌声はそれはもう凄まじく、人ってこんなに“出すもの”を持てるものなのかな?とつくづく思わせられたものだ。

凄まじいといっても、決して人を威圧したり遠ざけたりするものではない。優しく大きく、風のようでもあり子守歌のようでもある感触は変わらず。デビュー以来5年間、MISIAが“自分のR&B”を探して積み重ねて、そして確立した世界である。そしてあのとき垣間見せせた“なんかすごいものがMISIAの中で起こってる”感触が、新作『MARS&ROSES』につながるのである。

制作した03年は、このどこまでも出てくる歌声が象徴していた。

「“新しいことがしたい”という気持ちがありましたね。だからいつもツアーのあとにいただくお休みもいらなくて、このまま行こう!ってすぐ今回の制作にとりかかりました。去年の前半はアタマの中でメロディが鳴り続けていて、それも大きかったかも。眠っていても鳴ってるから、これだ、と思ったら飛び起きてメモして(笑)。それで今回4曲書いているんです。声も、自分で“あれ?”と思うほど出ていました。2週間と開けず歌い続けていて、咽が開きっぱなしだからじゃないかと言われたんですけど……」

要はもう、エネルギーがあふれでていたのである。でも本人は“そうですねえ…声、出てますねえ”と、どこかのんびり調子で、決してぎらぎらしたりはしないのだが。

本作でとくに新しいのは、初の海外制作となる、キース・クラウチ(ブランディ『デビュー!』で知られる)プロデュースによる4曲。先行シングル「IN MY SOUL」は、最初から最後まで1ループで通すトラック、幾重にも重ねたコーラス・ワークなど、完全な米国産R&B。なのに、聴いたことのない感触……つまりあくまで“MISIAの歌”でもあった、衝撃的な作品だった。「デビューして5年、今ならキースに染まらずに交じり合って作れると思ったんです」。意外にも遅かった海外制作の理由である。曲を聴くと納得する。ここまで“MISIAな歌”でなければダメだったのだ。

「自分が'90年代に聴き続けてきた、憧れのR&Bをやる…それはもう、どきどきでした。(いわゆるアメリカ的構造のR&Bは)何度か作ってはいたんです。でもトラックだけがかっこよくてメロディがいまいちなものとか、ワンループものの単調さをコーラスで逃げるとか、そういうのはやっぱり嫌だったんですよね。キースの懐かしいソウルの匂いのするトラックや、なによりもメロディを重視する姿勢……そういうところがMISIAと似ていたんだと思います。R&Bを歌いたい、と思い続けてきましたけど、今は自分の体にしみ込んでいるはずのR&Bが、自然に出てくるままにうたえばいいと思っています」。“アメリカ制作だから”“日本のR&Bだから”的なこだわりやルールはなにもなかった。

手探りの打ち合わせを日米でやり取りしたあと、NYへ。「最初はかなり不安でした」という状況も、顔を合わせて歌をうたえば一発解消、「着いてからは、もうただただ、楽しいレコーディングで。ほとんどキースと二人きりで、すごい数を重ねるコーラスをえんえん録ったり、ひたすら歌いました」。

最初の予定は2曲だったのが結局4曲になり出発を1日延ばした、といえばその充実ぶりが想像できる。

アルバムは他に「心ひとつ」などを手がけた鷺巣詩郎とのロンドン編、そして強すぎる個性を持つこのNY&ロンドンに負けない音、ということでSAKOSHIN(「ESCAPE」の作曲やアレンジ)との東京編の三部構成。「キースはまったく未知の世界に飛び込んで作ったもの、そしてロンドンと東京はこれまでのMISIAも知っていてくれる人たちと、新しいものを作る。両方が必要でした」。

体の内側からあふれる幸福感を思わせる「Sunshine」、渡辺香津美氏の濃厚なスパニッシュギターがたまらない「Eyes on me」、アルバム全体のイメージの源「星の王子さま」から生まれた優しい佳曲「Little Rose」、SAKOSHINの「GROOVIN’」は、それこそ今のMISIAを象徴するエネルギーに充ち満ちて……etc。一発で耳をとらえる強靱で麻薬的なループと、それに負けない凛としたメロディ。その上を、出しても出してもつきないあの声が縦横無尽にかけめぐる……そんな曲ばかりである。

どこまでもMISIAらしくありつつも、新しい芽があちこちで生まれている。進行形の変化を目の当たりにできるアルバムだ。

取材・文●亀田裕香

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