The Ataris、アルバム『ウェルカム・ザ・ナイト』インタビュー

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彼らが築いて来たメロディック・ハード・ロックという地位を打破するにはロウの個性が濃密に際立つ歌詞が乗った楽曲と、新たなメンバーを迎えた心機一転が必要だった。



「僕達が友達の家でデモのレコーディングをしている時に知り合ったんだ。共通の友達を介してっていう感じでね。僕達は音楽性も共通してたから遊び気分でジャムセッションしてみたんだよね。でも僕は長い事感じてなかったケミストリーを感じたんだ」
ロウは説明する。



そして更なる深みとテクスチャーを加えたのが、チェリストとキーボーディスとの加入だ。



「新曲を書き始めた時に“どうしてギター・バンドでいる事にこだわる必要があるんだ?”って思ったんだよ。もっと雰囲気のあるものにしたかったし、アンガスとは、そのスタジオで何度もレコーディングしていてずっと前から友達だったし。ボブとは僕がアリゾナ州テンペにいた頃手伝ってたバンドのメンバーの友達だったんだ。僕達はみんな歩調があってるんだよ」と、ロウは言う。



彼らは2005年初頭にカリフォルニア州ヴァレー・ヴィレッジに古い家を借り、数ヶ月以上の間、7人のバンド・メンバーはインスピレーションさえわけばいつでも作業に入った。



「全然スタジオでの作業って感じじゃなかったよ。だからこそ、素晴らしい経験になったんだ」 「普通スタジオに入ってると体内時計が敏感になってスケジュールに合わせて何か作らないといけないって気になる。全然クリエイティヴィティを刺激されるような環境じゃないのにね。だけどあの家の中では気が向いた時はガンガンにジャムセッションしたりなんだり、レコーディングだって気の向くままに出来てさ、レコーディングしたい素材があればやるって感じで。最後は美しいほど悲劇的でダークで独特なものに仕上がったけどね。雨の多い冬の日々を綴ったサウンドトラックのようだよ」と、ロウは言う。


 

プロデューサーのニック・ローネイも、環境を提供しただけでなく、彼らの自信の主軸となって支えた。



「僕達はニックさえいればクリエイティヴィティが枯渇することなく、またわき上がってくるって確信していたんだ。それに彼と僕達での作業に限界値や領域は全くなかった。今まで僕達だけでも出来たかもしれない、だけどやったことのなかったことまで僕達の幅を広げるように彼がし向けてくれたんだ」コルーラは言う。



それに彼は、現代の音楽業界の流れに逆行するような趣向も許してくれた。



「僕達はこのアルバムを2インチのアナログ・テープでライブ録音したかったんだ。僕達7人全員がおなじ部屋で一緒に演奏し、録音しているんだよ」ロウは明言する。



『ウェルカム・ザ・ナイト』でThe Atarisは新境地を開拓しただけでなく、彼らは音楽が持つ力を再確認した。心の痛みや思いめぐらす未来への事を多面的に記された楽曲が、アルバムを彩っている。


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