THYME、「Hello」インタビュー
星野：ちょっと後ろ気味のね（笑）。
清水：それで僕が前気味のプロデューサーかな。TDの時のスタジオでは、僕なんか踊ってるだけ（笑）。「星野君頑張れーって（笑）」。
thyme：バンドスタイルにこだわらないのと同じで、THYMEはこういう音楽をやらなきゃいけないというのがあると、それが制限になってつまらない。これはそれぞれみんな思ってることなんです。たとえば普段の会話で、誰の新譜が面白いっていうような話から、最近メンバーの中でそれぞれ熱くなっている音っていうのが透けて見えてくるんです。それを表現するということだけですね。
清水：そう、THYMEの3人の中で流行っているもの、それはサウンドだったりメロディ、アレンジだったり、歌詞だったりするんですが、とにかく自分たちの中で今熱いと思うものをしっかり作品に入れていくことが大事なんだと思ってます。こんな音楽をやろうと決めているわけじゃなくて、自分たちがカッコいいと思って提示できるものであれば、ジャンル的な所はなんでもいいと思ってます。
thyme：これはけっこう前からあった曲ですね。
清水：３枚目の自主制作音源になるはずだった曲です。１年半くらい前にできてたメロディを元にデモを作って、それをメンバー３人で歌詞や曲、アレンジをどうするのか話して作っていったんです。いつもこういうやり方ですね。
thyme：メジャーデビューが特に決まっていないときに書いたんですけど、３人で活動を始めたとき、これは将来的に大きいものになるという確信があったので、そんな思いを込めた歌詞なんです。“いつか羽根が生えるまで〜止まることなく走るわ”というのは、THYMEが大空に飛んでいくことは予感としてもうわかっているから、その瞬間がいつ来てもいいように私達は一生懸命助走していくわ、という決意を歌ってます。
thyme：“あなた”っていうのは“夢”のことなんです。他の誰かだとするとネガティブに聴こえちゃうんですけど、そうじゃないんです。夢を追いかけることに一生懸命になりすぎて疲れちゃうこともある、でも、必ず羽ばたけるはずだから頑張ろう、そんな意味なんです。
thyme：あまり意識はしなかったですね。自然に歌ってるだけで。
清水：曲調が違うからかもしれないですね。彼女は曲を感覚的に聴ける人なんです。僕がメロディを書いて、こう歌えばカッコいいんじゃないかなと思うところを最初の段階でクリアしてくれるので、自由に歌ってもらってます。たぶん彼女が曲の持ってる雰囲気を感じたまま歌ってるんだと思います。
thyme：歌詞の方は、まあ内容がないわけじゃないですけど、メロディも曲調も楽しいので、とにかくその雰囲気を生かせる歌詞にしようということだけ考えて作ったんです。