夏の終わりを祝福する極上レゲエ・カヴァー・アルバム

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最近の国内外でのレゲエの盛り上がりは、もはや一過性のムーヴメントではなく、しっかりと文化的に根付いた音楽シーンのひとつ。CDショップにはしっかりとレゲエコーナーも確立され、様々な特別展示も設けられている状況だ。

その中でも一際存在感を持っているのが、今やレゲエの一ジャンルのように扱われている「カヴァー」モノ。ジャマイカン・ミュージックにおけるカヴァーの人気は決して近年始まったものでもなく、現在のダンスホール・シーンに至っても流れは脈々と続き、ソフト・ロックからR&Bまで幅広い楽曲がカヴァーされている。

そんな昨今のCD事情の中で、ここに紹介するコンピレーションCD『レゲエ・カヴァーズ・プラチナム・2007』は、かのスライ&ロビー制作によるものだ。レゲエ界でもっともインターナショナルな活動をし、他ジャンルとのクロスオーバーを果たしてきた彼らならではのバリエーションと品質の高さが凝縮されている。

今が旬のR&Bのカヴァーはもちろんの事、ロックや懐メロのカヴァーまでが収録され、まさに老若男女がすんなりと楽しめる内容。その上で。UKのポップ・チャートで1位になった曲から、ダンスホールの現場で頻繁にプレイされた曲まで、まさに世界中のレゲエ・シーンにおいて確固たる実績を残してきた80~90年代にリリースされた楽曲の収録も嬉しいところ。

アルバムの構成は、1曲目から6曲目が最近のレコーディング。あいだに2曲、ジャマイカが生んだ偉大なるボブ・マーリーの作品を挿み、後半は「ウイ・ウイル・ロック・ユー」を除くと過去に7インチでヒットした作品群。スライ&ロビーはこれ等の作品構成群を、「ニュー・スクール」「ボブ・スクール」「TAXI・ビンテージ・スクール」と呼んでいるようだ。

ハイ・クオリティーなカヴァーだけを集めたまさに「プラチナム」な内容で、ドライヴや通勤時のお供にも最適。いつまでも色褪せない名曲の数々が収録されたこのCD、意外と季節問わず気持ちよいサウンドになっています。

■「Billy Jean-Mitch feat.Chandra」試聴
https://www.barks.jp/listen/?id=1000019817
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