フィンランド・チャート12週連続首位独走“噂のアリ”をもう聴いたか?
北欧フィンランドからは相変わらず毎月のように興味深い“新しい可能性”が紹介されている。そんななか、去る10月には、ついに“噂のアリ”が日本デビューを果たしている。
◆「ヒア・マイ・コール」PV
https://www.barks.jp/watch/?id=1000020451
「“噂のアリ”って誰?」という読者も多いはずだが、改めて紹介しておくと、彼の名前はアリ・コイヴネン。23歳のソロ・アーティストで、『フューエル・フォー・ザ・ファイア』と題されたデビュー・アルバムはフィンランドのナショナル・チャートにおいて12週連続で首位を独走し、かのボン・ジョヴィに並ぶ同国の史上最高記録を樹立している。
ちなみに同作が現地でリリースされたのは今年の5月末のこと。僕が8月にヘルシンキを訪れたときにも、市内のCDショップでいちばん目立っていたのがアリのディスプレイだった。で、彼の名前はこのアルバムの日本発売が決まるずっと以前から、我が国でも耳の早いファンの間で噂になっていたのだが、それはチャート実績もさることながら、彼のデビューに至るまでの道のりが特殊だからでもある。
アメリカの『アメリカン・アイドル』、イギリスの『ポップ・アイドル』など、アイドル発掘番組から新しいスターが生まれることが珍しくない昨今だが、彼もフィンランド版のそうした人気番組、その名も『アイドルズ』で優勝してデビューのチャンスをつかんだのだ。しかも彼が歌うのはヘヴィ・メタル。同番組でもディープ・パープルやアイアン・メイデン、ホワイトスネイクやスコーピオンズ、ソナタ・アークティカなどの曲を熱唱して支持を集めたのだった。参考までに、彼は小学生時代からバンド活動をしていて、2005年にはフィンランドのカラオケ王座決定戦でチャンピオンとなり、同じ年のカラオケ世界選手権(そんなものがあるのか!)でも3位に入賞しているのだとか。
歌の上手さはそうした実績からも明らかなアリだが、このデビュー・アルバム『フューエル・フォー・ザ・ファイア』には、ストラトヴァリウスやソナタ・アークティカ、ナイトウィッシュなどのメンバーの手による楽曲や、彼が『アイドルズ』の予選のときに歌ったというビリー・ジョエルの「ピアノ・マン」のカヴァーも収録されており、さらに日本盤には2曲のライヴ音源がボーナス・トラックとして追加されている。
蛇足ながら、彼の苗字であるコイヴネンはKOIVUNENと書く。ちょっと耳慣れない響きではあるが、フィンランド語の綴りと発音の関係は、実は日本語にも似ていて、見たまま素直に“ローマ字読み”すると正解だったりすることも多々あること、ときどき日本人みたいな苗字のフィランド人がいたりもすることを最後に付け加えておく。
増田勇一
◆「ヒア・マイ・コール」PV
https://www.barks.jp/watch/?id=1000020451
「“噂のアリ”って誰?」という読者も多いはずだが、改めて紹介しておくと、彼の名前はアリ・コイヴネン。23歳のソロ・アーティストで、『フューエル・フォー・ザ・ファイア』と題されたデビュー・アルバムはフィンランドのナショナル・チャートにおいて12週連続で首位を独走し、かのボン・ジョヴィに並ぶ同国の史上最高記録を樹立している。
ちなみに同作が現地でリリースされたのは今年の5月末のこと。僕が8月にヘルシンキを訪れたときにも、市内のCDショップでいちばん目立っていたのがアリのディスプレイだった。で、彼の名前はこのアルバムの日本発売が決まるずっと以前から、我が国でも耳の早いファンの間で噂になっていたのだが、それはチャート実績もさることながら、彼のデビューに至るまでの道のりが特殊だからでもある。
アメリカの『アメリカン・アイドル』、イギリスの『ポップ・アイドル』など、アイドル発掘番組から新しいスターが生まれることが珍しくない昨今だが、彼もフィンランド版のそうした人気番組、その名も『アイドルズ』で優勝してデビューのチャンスをつかんだのだ。しかも彼が歌うのはヘヴィ・メタル。同番組でもディープ・パープルやアイアン・メイデン、ホワイトスネイクやスコーピオンズ、ソナタ・アークティカなどの曲を熱唱して支持を集めたのだった。参考までに、彼は小学生時代からバンド活動をしていて、2005年にはフィンランドのカラオケ王座決定戦でチャンピオンとなり、同じ年のカラオケ世界選手権(そんなものがあるのか!)でも3位に入賞しているのだとか。
歌の上手さはそうした実績からも明らかなアリだが、このデビュー・アルバム『フューエル・フォー・ザ・ファイア』には、ストラトヴァリウスやソナタ・アークティカ、ナイトウィッシュなどのメンバーの手による楽曲や、彼が『アイドルズ』の予選のときに歌ったというビリー・ジョエルの「ピアノ・マン」のカヴァーも収録されており、さらに日本盤には2曲のライヴ音源がボーナス・トラックとして追加されている。
蛇足ながら、彼の苗字であるコイヴネンはKOIVUNENと書く。ちょっと耳慣れない響きではあるが、フィンランド語の綴りと発音の関係は、実は日本語にも似ていて、見たまま素直に“ローマ字読み”すると正解だったりすることも多々あること、ときどき日本人みたいな苗字のフィランド人がいたりもすることを最後に付け加えておく。
増田勇一
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Ari Koivunen
Bon Jovi
V.A.(American Idol)
Deep Purple
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Whitesnake
Scorpions
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STRATOVARIUS
Nightwish
Billy Joel
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洋楽
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