ザ・クークス「インターネットに興味なし」

ザ・クークスのフロントマン、ルーク・プリチャード（23歳）は、いまどきの若者には珍しく、ネットやポータブル・ミュージック・プレイヤーに興味がないそうだ。家にはインターネットの回線もないという。

プリチャードは『The Sun』紙のインタヴューでこう話している。「家でネットはやらない。Eメール・アドレスはもってるけど、MySpaceに自分の写真をのっける必要性なんて感じてない。オンラインで音楽は聴かないんだ。レコードを聴いてる。ヴィニール盤がサイコーのフォーマットだと思ってるよ。コンピューターのスピーカーで音楽を聴くなんて、サイテーだ」

「iPodは持ってるよ。あれはクールだ。でも、電車の中でキッズがケータイで音楽聴いてるの見ると、ムカつくよ。一度、俺の前にいたキッズがケータイで音楽聴いてて、ケンカになりそうになったんだ」

デビュー・アルバム『Inside In/ Inside Out』（'05年）を200万枚売り上げ、一躍、時の人となったザ・クークス。彼らのもとには、ファッション業界からも様々なオファーが舞い込んでいるが、プリチャードは音楽一筋でファッション・アイコンになることなど興味がないそうだ。「俺たち、そういうの興味ないんだ。タダで洋服もらえるのはいいけど、デザイナーに興味ないしな。レブロンのCMのオファーがあったけど、俺向きじゃない。バーバリーの広告の話もあったな。でも、そういうのって楽しめないんだよ。俺はミュージックをプレイしてるときが１番楽しい。ミュージックが本物で、ファッションはそうじゃない」

ザ・クークスは今週、待望の２ndアルバム『Konk』をリリース（日本盤４月９日発売）。アルバム・タイトルはレコーディングが行なわれたロンドンのスタジオの名前から取られたという。同スタジオは、ザ・キンクスのフロントマン、レイ・デーヴィスが所有している。シングル・カットされた「Always Where I Need To Be」は今週、UKチャートの３位にランク・インした。

Ako Suzuki, London