小林武史、初のソロ・ワーク集『WORKS I』リリース記念超ロングインタビュー特集

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小林武史 初のソロ・ワーク集『WORKS I』リリース大特集

ap bank、『ネオコラ! neo-collage TV 東京環境会議』、ブラッドベリ・オーケストラ、ソロ作品のすべてを語りつくす

ap bankの活動について

未知のものとつながっていこうとする意思って、僕はすごく大事だなと思うんです

──新たなプロジェクトとして先日、10月12日にフジテレビ系で『ネオコラ! neo-collage TV 東京環境会議』という実験性と遊び心に富んだバラエティ番組が放送されましたが、この番組も“欲望”や“コラージュ”が大きなキーワードになっていて。

「そうですね。」

──個人的に、2年前に新木場のSTUDIO COAST(ageHa)で行われた『AP BANG! 東京環境会議 TOKYO CREATORS MEETING』で「欲望と環境」というテーマが打ち出されてから、僕の中でap bankに対するリアリティがグッと増したんです。

「ああ、そうですか。」

──はい。欲望というテーマのもとに、例えば銀杏BOYZと倖田來未さんが同じステージに立つという痛快な事実がそこにはあって。

「そうそう、彼らが一緒の空間にいることが痛快だったよね。」

──そうなんですよ。で、夜中のクラブ・ミュージックの時間帯にはテイ・トウワさんやクボタタケシさんがDJをしていて。まさにコラージュですよね。

「うん、大沢(伸一)くんとかもいてね。最高でしたよね。大沢くんは、(Mr.Childrenの)「and I love you」をDJでかけるときに僕に『スタートボタンを押してくれ』って言ったんですよ。あのとき『この男は最高だな』って思いましたね。」

──いい話ですねえ。『東京環境会議』の3日間は、そうやって全方位的にさまざまな音楽を体感するという欲望ありきで、環境についても考察することができたんですよね。あのイベントから欲望とコラージュというキーワードを掲げはじめたのはどういうきっかけがあったのでしょうか?

「ap bank fesはすばらしいと思うんだけど、いい人じゃないとあのなかに入りづらいという声も聞こえてきたというのがまずあって。」

──ああ、その感覚は理解できます。「環境」という言葉が先行して入ってくるとどうしても敷居が高いように思う人は少なくないですよね。実際のap bankという場所は、そんなことないんですけどね。

「うん、そうなんですよね。いわゆる『エコエコブーム』とはまったく違うベクトルにあるものなんだけど、イメージ的には一緒くたになっている部分もあって、あのなかに入りづらいと思っている人はやっぱりいて。フェスを仕切っている僕のマネージャーも、もともとはそういうタイプの人間で、そいつ自身もなんとなく言いづらそうにしてるというわけでもないんだけど(笑)、そういう人間もいやすいと思える場所も必要だなと思ったんですよね。そういう流れがあってageHaでイベントをやろうということになって、コピーライターから『東京環境会議』というネーミングが出てきて、『環境と欲望』というテーマもすんなり導きだせたんです。」

──そういう流れがあったんですね。

「そうなんです。そこからap bank fesを毎年続けていくなかで、大きなモチベーションが必要だなと思ったときに出てきたのが「コラージュ」だったんですよね。いままで交わったことのないもの同士が出会う感動というか。その感動って、例えば初めて洋楽というものに触れて、レコード屋に入り浸って新しい音楽と出会おうとする感動とおなじだと思うし。そういう、いろんな未知のものとつながっていこうとする意思って僕はすごく大事だなと思うんですよ。そう考えると、もしかしたらap bankも、今後海外のアーティストとつながっていく可能性だってあると思う。おもしろいコラージュの仕方をこれからもっと考えなきゃいけないなと思いますね。現時点でもやりたいことがいろいろ頭のなかにもあるので。将来的にどこまでやれるのかはわかりませんけど、目の黒いうちに(笑)、ひとつずつ実現していきたいですよね。」

 
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