イギー・ポップ出演の保険会社CMに矛盾?

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イギー・ポップが車の保険会社SwiftcoverのCMに出演しているが、その矛盾を指摘する声が上がっている。同会社はミュージシャンの保険加入を拒否しているという。

ご存知の通り、イギー自身ミュージシャン。そしてその彼はCMの中で「俺はSwiftcoverされてる。(君も)そうしろ」と勧めているが、実際にUKのミュージシャンが加入しようとしたところ却下されたそうだ。Roguetuneというバンドのべーシスト、ティム・ソン氏は『Evening Standard』紙にこう話した。「カスタマー・サービスのオペレーターに、ミュージシャンは(同社の)保険に入れないと言われた。イギー・ポップのことを言ったら、彼の場合はアメリカ人だから違うと言われた」

またパート・タイムの音楽プロデューサー、フェリックス・ライト氏もこう苦情を立てている。「もし僕をミュージシャンとの理由で断るんなら、イギー・ポップは何やってるっていうんだって訊いたら、彼らはイギーの私生活のことは知らないし、イギーは同社の保険契約者ではないって言われた」

Swiftcoverのスポークスマンは、ミュージシャンやその同乗者が怪我をした場合、その後の所得損失で多額な請求をする可能性があるためミュージシャンの加入を断っていると話している。不当な目にあうのはミュージシャンだけではない。同じ理由で、映画関係者や芸能人など“エンターテイナー”の加入を断る保険会社は少なくないらしい。

この矛盾が許せないソン氏は、Advertising Standards Authority(広告審査機構)に報告するつもりだという。

Ako Suzuki, London
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