楽器はもう要らない! パソコンだけで音楽ができる「Music Maker 2」特集

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楽器はもう要らない!パソコンだけで音楽ができる「Music Maker 2」
歌やギターを録音しよう

楽器やヴォーカルをレコーディングして組み合わせてみよう

ギターエフェクターのプリセットの例(Sample-GuitarEfx.MP3)順に「コーラス」「クランチ」「メタル/モーターコア」「ワウワウ」「ディレイ」。

ソフトに収録されている素材だけでなく、自分で録音した素材を使えば当然ながらオリジナリティもアップする。ボーカル録音ならまずはパソコンのサウンド機能(内蔵マイク)で試してみよう。音質に満足できなかった時点で、オーディオインターフェイスの導入を考えればよい。

録音するときに、エフェクトありでモニタリング(試聴)できるのもMusic Maker 2の利点の1つ。たとえば、ギター録音時にMusic Maker 2内蔵の歪みエフェクターを通した音を聴きながら作業ができる。ギター用のエフェクターの出来もいいので、ギタリストも気持ちよく録音できるだろう。

録音されるデータはエフェクトなしの状態(生音)なので、録音後に改めて音作りをじっくりやれるというわけだ。

オーディオトラック用のエフェクト選択。楽器ごとに適したプリセットを用意。より細かいパラメータの調整も可能

ギタリストにうれしい機能はほかにもある。取り込んだCDなどの曲から、テンポを検出のうえ、コードを判別してくる機能がそれ。

ギターのTAB譜まで表示してくれるので、練習や耳コピにぴったりだ。楽器の音数が多かったり歪みが大きい曲だとコードの検出は正確なものにはならないが、アコギメインのフォーキーな曲ならかなり使える

ビート検出(左)、ハーモニーエージェント(右)。ビート検出では、曲の頭を指定、1拍ごとにマウスクリック(タップテンポ)することでテンポを検出。シンプルな曲ならタップテンポなしでうまくいく。ビート検出後使えるのがハーモニーエージェント

ハーモニー検出の結果はトラックにビデオとして展開されるほか、画面右下のビデオモニターでも確認できる。ギター演奏の練習にもぴったりの機能だ

誰でもPerfumeになれる! 音程修正エフェクトを使う

ヴォーカルを極端に変えてみる(Sample-VocalElastic.MP3)
エラスティックピッチによるエフェクトの例。順にオリジナル、フォルマント調性による女声-男声、音程の補正

「歌が下手で~」なんて人も心配無用。Music Maker 2は音痴だって修正してくれるのだ。それが「エラスティック・ピッチ」という機能。

単なる音程補正だけでなく、積極的にハーモニーを作り出したり、音程の変化の度合いをコントロールすることもできる。言葉にしてしまうと難しい感じだが、カンタンに言えば「超カンタンにPerfumeごっこ」が楽しめるのだ! さらに男声を女声に(あるいは逆)なんて効果も得られる。声で楽しむにはまたとないソフトなのである。

エラスティック。オレンジの線が検出された波形。微妙な上下がビブラートなどの表情を表わしている。灰色の四角が音程を示す。オレンジの線を書き換えたり、四角を上下したりすることで、さまざまな表情が生み出せる。Perfume風にロボットぽく人間らしさを押さえるには、オレンジの線を直線に、スムージングを極端に減らせばよい

できた曲をマスタリングして、迫力のある音でiPodに入れよう

各パートの音ができたら、パートごとの音量や左右の位置を調整するミックス作業を経て楽曲ができるのだが、できた曲をiPodに入れて聴いてみると「音量が小さい」「迫力がない」といった感想になりがちだ。

これを解消するのが「マスタリング」という作業。カンタンにいえば、音質を変えるというよりも各種エフェクトで音をガツンと迫力のあるものに変える(音圧を上げる)もの。Music Maker 2にはマスタリング専用のエフェクターを装備。プリセットには音楽ジャンルごとの設定も用意されるので、まったく知識がない人でも試聴して好きな音を選べばよい。暖かい音が欲しければ「アナログマスタリング」なんていう選択もありだ。

マスタリングエフェクト。イコライザー、コンプレッサー、リミッターに加え、ステレオ感(広がり)を調整するエフェクトも装備。プリセットがあるので、そこから選ぶだけで使えるのがありがたい


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