ジ・オライオン・エクスペリエンス、ニッポーンガダイスキ♪

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“ヘイニッポン!ニッポーンガダイスキ!コンニ~チワ♪”という、日本語詞による底抜けに明るいファンキーなパワーポップが日本に上陸を果たしている。それがオレンジカウンティー周辺で大ウケ中のバンド、ジ・オライオン・エクスペリエンスが放つ「Nippon Ga Dai Suki」という曲だ。

3月11日にリリースされたジ・オライオン・エクスペリエンスの日本デビュー・アルバム『Cosmicandy』の1曲目に配されたその曲は、マルーン5のプロデューサーJon Kaplanが手がけた話題の作品である。

日本デビューに向けて温め続けてきた日本語曲「Nippon Ga Dai Suki」と最新4曲を追加収録して日本盤を完成させた彼らだが、もともとはKitty in the Treeというパワーポップバンドに在籍していたオライオンが、70年代のソウル、ファンクやABBAなどのディスコポップを復活させるべく結成したというバンド。初期メンバーにはリズム隊をファンキーな黒人ミュージシャンで揃えるなどその徹底ぶりは見事なまでであり、“ハッピーなこと”、“ダンスできること”、そして“ファンがすぐに歌える曲”という部分にバンドの全神経を集中させているという。

そのコンセプトのおかげで…というよりも日本語だからだが、「Nippon Ga Dai Suki」は日本のファンにとってすぐに歌える気持ちのよい作品。ABBAなどのディスコサウンド、そしてWEEZERのようなパワーポップ、70年代のソウル・ファンクに影響を受けたというその楽曲と、ジャケットを含め時代感を匂わす悪趣味な毒々しいセンスもたまらなくファンキーだ。このあたりのプロダクツは、間違いなく確信犯でしょう。ジ・オライオン・エクスペリエンス、なかなかやります。

スコット・マーフィーやアヴリル、最近ではMXPXの「リンダリンダ」日本語カバーなど、ポップな日本語詞を歌う海外アーティストも少なくない中で、オリジナル楽曲ながら日本語を本格導入している「Nippon Ga Dai Suki」は聴き応えたっぷりの話題作。これ、フェスで歌ったらめちゃめちゃ盛り上がりそうです。
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