クリスティーナ・トレイン、初来日公演でみせた唯一無二の世界観

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2010年2月にデビュー・アルバム『クリスティーナ・トレイン』を日本発売した彼女の、初となる来日公演が3月30日から東京南青山のブルーノート東京でスタート、4月1日までの3日間、そのソウルフルで美しい歌声を日本のファンの前で初披露した。

公演初日となった3月30日(火)の1stステージでは、クリスティーナ・トレインを中心に、ピアノ、ギター、コーラス1名という非常にシンプルな編成でライブは行なわれた。もちろんライブの主役はあくまで彼女の歌。その歌を際立たせるようにサポートする必要最小限の編成でのパフォーマンスだ。

ライブのオープニングを飾ったのは、デビュー・アルバム『クリスティーナ・トレイン』に収録された彼女のオリジナル曲「コール・イン・ザ・メイカー」。1曲目からシンプルなバックの演奏に乗せて、彼女のソウルフルなヴォーカルが響きわたる。

子供の頃から流行の音楽とは無縁で、同世代の子供たちがボーイズ・バンドやヒップ・ホップを聞いていた頃、家で母親がかけるジョニ・ミッチェル、キャロル・キング、ナット・キング・コール、アレサ・フランクリンなどを聴いて育った彼女。古きよき時代のブルースやソウル、ジャズ、ポップスなどで育った彼女が作り出す詞やメロディ、そして歌声は、そんなアメリカン・トラディッショナルな響きを持ちながらも、それでいて、都会的、現代的で洗練されており、クリスティーナ・トレインの唯一無二の世界観を作りあげている。

3歳から18歳までヴァイオリンを習っていたという彼女は、3曲目の「ホワット・イズ・ザット・メイク・ミー」、11曲目「ハード・ロード・トゥ・トラベル」などではヴァイオリンの弾き語りという珍しいスタイルで歌を披露、多才な彼女の一面をのぞかせてくれた。

アルバム『クリスティーナ・トレイン』の収録曲を中心に、アンコールも含め全15曲を歌い上げたクリスティーナ・トレイン。ヴォーカリストとして、そしてソングライターとして高い実力と深みのあるパフォーマンスで、来場の聴衆を虜にした。

『クリスティーナ・トレイン』
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◆クリスティーナ・トレイン・オフィシャルサイト
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