<Venus-B Night 2010>、6アーティストが夏色満載の熱いイベントを開催

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R&B・HIP HOPをベースにした作品を提供するレーベルとして、“Venus-B”(ヴィーナスビー)”レーベルが立ち上がって早7年。2008年には、レーベルメイトが集結したイベント<Venus-B Night 2008>を開催。そして、その2010年版となる<Venus-B Night 2010>が7月1日に行なわれた。今回は、一般応募者をレコチョクにて無料招待。レーベルの顔であるクレンチ&ブリスタ、CLIFE EDGE、MAY'Sの3組、これからデビューするLily.とSweet Licious、オープニングアクトに中村舞子を迎え、夏色満載の熱いイベントとなった。

◆<Venus-B Night 2010>、6アーティストが夏色満載の熱いイベントを開催~画像~

「Venus-B」レーベルと言えば、R&BやHIP HOP等のいわゆるクラブ系のサウンドをより多くの人に広めようと尽力してきたレーベルだ。かつてはm-floのlovesでもお馴染の日之内エミや、アメリカ仕込みの本格的なブラックミュージックをJ-POPリスナーに届ける田中ロウマ等も在籍。今までクラブに馴染みのなかった人にもわかりやすく、身近な音楽として、クラブ系のサウンドを浸透させてきた。最近では、10~20代女性を中心に圧倒的な支持を得るMAY'Sや、男気溢れるメッセージソングと男泣きの切ないラブソングという両刀の魅力を兼ね備えたCLIFF EDGEの活躍が目覚ましい。そんな「Venus-B」レーベルのアーティストが一同に介した<Venus-B Night 2010>。

オープニングアクトとして登場した中村舞子が、のっけから会場を温めていく。彼女は日本人、フィリピン人、スペイン人のクォーター。多国籍なDNAが生み出したスケール感のある歌声で、JAMOSAのカバー曲「Stand UP」を歌い上げる。“(2010年は)10代最後の年ということで…”と彼女が言うと、大人びた容姿とのギャップに客席から“えー!?”という驚愕の声がステージに飛ぶ。2曲目で“レコチョクのCMソングなので、どこかで聴いてくださってるかと思います”と「月のヒカリ」を披露。雰囲気のある英語のモノローグに情感溢れる歌声は、年齢を越えた表現力。LGYankeesのアルバム『No DOUBT!!!-NO LOMIT-』に収録された「Because...feat.中村舞子」がクチコミで60万ダウンロードを突破するという、人気にも納得の実力を感じたステージを見せてくれた。

そして、いよいよここからが本編。クレンチ&ブリスタの2人が、“Venus-B Night 盛り上がる準備は出来てるかー!?”と、客席を煽りながら登場する。オープニングは6月16日にリリースしたばかりのアルバム『Peace to Lovers&Out Works』の中から「すべてが今ひとつに…」。ダンスホール的なアゲアゲサウンドで場内を盛り上げる。前述した最新アルバムは多数のアーティストとのコラボが楽しめる作品。この日のライヴでも、そのアルバムのカラフルなゲストとのサウンドメイクのごとく、「The Party Up! peace to jyA-Me」でコラボしたjyA-Me、「I miss you peace to DEM」のDEM、「二人のTrue Love Story peace to miray」のmirayが次々に登場。なんという贅沢な時間。横ノリの心地よいナンバーからパーティーチューンまで、ノリが次々に変わって行く様子も楽しい。ラストは「感謝の気持ちを忘れちゃいけない」(Mr.Blistah)と、彼らの“ありがとう”が詰まった「ありがとう、感謝」。不変的なメッセージを言葉に込めて、会場に集まって一丸となってライヴを盛上げたリスナーへの精一杯の感謝がジワジワ伝わって来るパフォーマンスだった。

10月6日にメジャーデビュー予定のSakurakoとKaedeの女性二人組のSweet Liciousは、ダンサーを伴ってステージに現れた。1曲目は「So Scandalous」。ユニゾンで重なるフェミニンな二人の歌声は、それだけで胸がキュンとする不思議な聴き心地。「あの夏の日」や、クレンチ&ブリスタも再登場してコラボした「サマードリーム peace to Sweet Licious 」など、夏ソングが次々と登場。MCではSakurakoが引っ張って、Kaedeが合いの手。ラストは“大事な人に何かを伝えるきっかけになれば”(Sakurako)、“大切な人を思い浮かべて聴いてください”(Kaede)という二人の思いが詰まった「Destiny」。これからのデビューが待ち遠しくなるようなステージを堪能させてくれた。

続いては、究極の癒しの法則“1/fのゆらぎ”成分(炎の揺れや小川のせせらぎ、アルファ波等)が声に溶け込んだと立証済みの、注目のニューディーヴァ、Lily.。一曲目からダンスナンバー「SHOCK」で場内が熱を帯びる。癒しボイスで“みんな一緒に!”と客席を煽ると、場内の一体感はより増した。“みんなの元気な声が聞けてハッピーです”と、続いて披露する「遠く離れた場所でfeat.C」について自分の思いを続けるLily.。この曲は彼女のデビュー曲として7月21日にリリースされる。5月12~6月13日の間、期間限定でレコチョクの着うたフルで配信されたが、まだデビュー前、しかもノンタイアップにも関わらず、デイリーランキングで6位を獲得するなど、口コミで人気が広まっている楽曲だ。この日も謎のフューチャリングアーティストCと共に、披露された。最後は“ハッピーなカップルに聴いてもらいたい”というハッピーチュ-ン「SPECIAL DAY」。デビュー前とは思えない、堂々としたステージングにこの先が楽しみになった。

イベントも終盤戦。CLIFF EDGEが登場すると、待ってましたとばかりに、男性客の低い声がステージに向かって飛ぶ。JUNの男っぽい歌声が硬派な世界観を作る「Intro」からスタートした。ピアノのリフが切なくループする「男女のすれ違ひ(2010)」ではガラリと雰囲気を変えて、ラヴソングでは一気に切なくソフトな空気に客席を染め上げて行く。楽曲によって、これだけムードを変えてしまうのに、ライヴの中の同じ線上で一つの流れをくみ上げることができるのは、彼らのアーティストとしての懐の大きさゆえだろう。JUN“ここに集まっているのは当選者ということだから、狭き門をくぐって集まった精鋭ってことでいいんだよね?”。SHIN“ってことは、盛り上がるってことでいいんだよね?”。二人のそんな挑発に場内が歓声で答えると、キラキラなディスコチューン「Back Stage Pass feat. LISA」では、LISAが登場。客席を煽るようにタオルを振り回して踊るSHIN。LISAはステージを上手に下手にフルで使って、隅々まで客席に訴えかけるように唄う。場内はお祭りのようににぎわった。4曲目には彼らの原点でもあるデビュー曲の「LIV~大切なあなたへ~」。この世に生を受けた意味、人生等、大きなメッセージを客席に伝えてくれた。ラストチューンは、9月8日にリリース予定の3rdアルバムから新曲の「NO LIMIT」をいち早く聴かせてくれた。現在エベレスト単独無酸素登頂を目指している、アルピニスト・栗城史多(くりき のぶかず)に触発されて作ったという同曲に“限界は自分で決めているものであって、限界っていうのはホントはないと思います”というJUNが込めた熱いメッセージは、会場にいるみんなの心に熱く響いた。

この日のヘッドライナーはMAY'Sが務めた。「星の数だけ抱きしめて」に乗せて、“Venus-B Nightへようこそ!今日はみんなで盛り上がっていきましょう!”と、客席に呼びかける。のっけからの胸キュンナンバーでハートを鷲掴みにしていく舞子。“ライヴは20日ぶり”と、久しぶりのライヴでファンに会える喜びを客席に伝え、“今日はMAY'Sが最後だから、盛り上がろう!”と、さらに煽る。「ONE LOVE~100万回のKISSでアイシテル~」は生の鍵盤と一緒にスペシャルバージョンで。“みんなも唄って!”と、“♪ONE LOVE~”のところから大合唱。ゴスペル風のスケールの大きなみんなの歌声が感動を呼んだ。続いてさらに感動を届けてくれたのは、「♯1 My Song」。1コーラスをすべてアカペラで唄い切り、さらにオフマイクで直接歌声を客席に放つ舞子。圧倒的な歌唱力の高さを見せつけられただけでなく、なんの飾りもない、裸の歌声は、より言葉が伝わって、鳥肌モノだった。「永遠」の終わりで、“8月25日に今年初めてのシングルを発売します!”と、ファンにとっては嬉しいお知らせ。“私たちが夢を見ることが出来るのは、みんなが居てくれるから。(私たちが)音楽で(みんなの)側にいて、みんなが夢を見られるようにという思いを込めて作りました”という新曲「遠くへ ~Spread Your Wings~」。ライヴの翌日にメジャーデビュー2年目を迎えるという特別な日だけに、ファンに向けての感謝がたっぷり詰まったサプライズプレゼントのような新曲の初披露だった。ラストは、デビュー日からの感謝の気持ちが一番詰まっている彼らのデビュー曲「My Everything」。場内が一体となった約30分は、スタートからラストまでMAY'Sのワンマンライヴのような濃い時間だった。

それぞれ個性の強い6アーティスト。新人二組を含め、今後の「Venus-B」レーベルの未来がとても楽しみになるようなひとときをありがとう。

<Venus-B Night 2010>2010 / 7/ 1 @ duo music exchange
●Opening Special Live: 中村舞子
1.Stand UP
2.月のヒカリ
●クレンチ&ブリスタ
1.すべてが今ひとつに…
2.The Party Up! peace to jyA-Me
3.I miss you peace to DEM
4.二人のTrue Love Story peace to miray
5.ありがとう、感謝
●Sweet Licious
1.So Scandrous(未発表曲)
2.あの夏の日(未発表曲)
3.サマードリーム peace to Sweet Licious / クレンチ&ブリスタ
4.Destiny
●Lily.
1.SHOCK
2.遠く離れた場所で feat. C
3.SPECIAL DAY
●CLIFF EDGE
1.Intro
2.男女のすれ違ひ (2010)
3.Back Stage Pass feat. LISA
4.LIV ~大切なあなたへ~
5.NO LIMIT
●MAY'S
1.星の数だけ抱きしめて
2.ONE LOVE ~100万回のKISSでアイシテル~
3.#1 My Song
4.永遠
5.遠くへ ~Spread Your Wings~(未発表曲)
6.My Everything

◆2010.07.21 リリース
Lily. Major Debut Single 「遠く離れた場所で feat. C」
KICM-1316 \1,200(tax in)
◆2010.08.25 リリース
MAY'S 7thシングル「遠くへ ~Spread Your Wings~」
[初回盤(CD+DVD)] KICM‐91320 ¥1,300(tax in)
[通常盤(CD)] KICM‐1320 ¥1,000(tax in)
◆2010.09.08 リリース
CLIFF EDGE 3rdアルバム「タイトル未定」
[初回盤(CD+DVD)] KICS-91610 ¥2,300(tax in)
[通常盤(CD)] KICS-1610 ¥2,000(tax in)

◆Venus-B オフィシャルサイト
◆中村舞子 オフィシャルサイト
◆クレンチ&ブリスタ オフィシャルサイト
◆Sweet Licious オフィシャルサイト
◆Lily. オフィシャルサイト
◆CLIFF EDGE オフィシャルサイト
◆MAY'S オフィシャルサイト
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