エブリワン・エブリウェアー、プロミス・リングに続く若きエモバンドが堂々の登場

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90年代黄金期のエモを彷彿とさせる、プロミス・リング、スーパーチャンク直系の若きエモバンドがいよいよ8月25日セルフタイトル・デビューアルバム『エブリワン・エブリウェアー』をリリースする。本国アメリカではLPのみでリリースされアルバムだが、ここ日本で晴れてCDデビュー(新曲2曲をボーナストラックとして加えた日本盤アルバム)となる。

◆エブリワン・エブリウェアー ~拡大画像~

エブリワン・エブリウェアーは、米国・ペンシルバニア州のフィラデルフィアを中心に活動する4人組。メンバー全員23歳、最新のインタビューでは「音楽をプレイすることや自転車に乗ることが大好きで、楽しいことをやって、楽しくないことはやるな。でも怠け者になっちゃだめだよ。ドラッグもだめ。Weezer最高!」と爽やかに答える好青年たちである。

彼らを語る上で欠かせないのが、プロミス・リング、ゲット・アップ・キッズ、スーパーチャンク、ブレイドなどの90年代を彩ったエモ界のスーパーヒーロー達から影響を受けたであろう、極上のエモーショナルインディーロックなサウンドだ。彼らの真骨頂であるプロミス・リング的な雰囲気は残っているし、ブレイドからヒントを得たような、ひねくれているけど親しみやすい鋭さ、インディーヒーローであるスーパーチャンクのアンチアンセム的な趣き、どこか気の抜けた感じのメロディーとそのセンスも存分に堪能できる。

常に変化を続ける楽曲は、アクロバティックなギターがコードの塊をファズとディストーションの中で奏で、推進力の高いリズムを持って練り上げられたハーモニーを伴い鳴っている。キラキラ輝くアルペジオに絶妙なタッピングを織り交ぜた秀逸なギター、生々しいドラムのリズム、そこへ少年のような透明感のあるボーカルが炸裂する。リードボーカルであるブレンダン・マクヒューが届ける歌詞は、摩訶不思議で柔らかい感触を持っており、中毒者を続出させるだろう。動的で暖かく明るい音楽が、ノスタルジックとプログレシッブの狭間を行き来する。10曲が余韻を持って終わる頃、甘酸っぱいメロディーとドライブ感と錯綜した音像が混ざり合わさる。

エモとインディーロック、パワーポップを一斉に聴ききたいのであれば、彼らのデビューアルバムはうってつけである。当時エモキッズだったあなた、そして現代のエモキッズ達よ、今こそ90'sな狼煙を上げようじゃないか。いつもよりボリュームを上げてお楽しみください。

『エブリワン・エブリウェアー』
2010年8月25日発売
XQFN-1063 \2,400(tax in)
01.Tiny Planet
02.Raw Bar OBX 2002
03.From The Beginning To The Tail
04.Tiny Town
05.Tiny Boat
06.Music Work Paper Work
07.Blown Up Grown Up
08.FLD OVR
09.I Feel Fine by Everyone Everywhere
10.Fakin' It※
11.Turn And Go And Turn※
※Bonus Track

◆エブリワン・エブリウェアー オフィシャルサイト
◆ムーア・ワークス レーベルサイト
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