SOIL&“PIMP”SESSIONSのツアーファイナルは、会場を揺るがす“ソイル”コールで幕を閉じる

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SOIL&“PIMP”SESSIONSが、<SOIL&“PIMP”SESSIONS TOUR 2011>のツアーファイナルを京都 磔磔で行なった。

◆SOIL&“PIMP”SESSIONS 画像@京都 磔磔

10月22日の松本ALEXを皮切りに、大阪BIG CAT、名古屋Bottom Line、東京SHIBUYA-AXなど全17カ所、17公演が行なわれた<SOIL&“PIMP”SESSIONS TOUR 2011>。ファイナルとなったのは、国内でも類を見ない抜群の雰囲気のライヴハウス、京都 磔磔。チケットも即完売で、待ちに待ったオーディエンスが京都の老舗ライヴハウスに押し寄せた。

すべての会場で違うセットリストでのライヴを行なうSOIL&“PIMP”SESSIONS。この日も開場直前に今日のためのセットリストを決定した。初っ端は「サフォケーション」からの「POP KORN」、Death Jazzの本領発揮、爆裂ナンバーでの幕開けとなった。みどりん(D)&秋田ゴールドマン(B)のリズム隊は超パワフルにバンドを引っ張り、元晴(Sax)、タブゾンビ(Tp)、丈青(P、Key)の3トップはポジションを替えながら自由自在に駆け回る。そして、社長(アジテーター)は「ライヴはステージと客席で作るもの、世界で最高の空間を作ろう!」とオーディエンスを扇動する。

さらに、最新アルバムからブレッカー・ブラザースのヒットチューンのカヴァー「Some Skunk Funk」を披露。80年代のフュージョンサウンドが現代版ソイルサウンドになって放たれる。続く「Do-Re-Mi」は激しさとは対極をなすミディアムバラード。元晴のアルトサックスとタブゾンビのトランペットのユニゾンが美しいメロディーを奏でる。

なにやらライヴでは見慣れない“バケツ”がステージに運び込まれる。前半のクライマックス「Sexual Hungry」。最新アルバム『MAGNETIC SOIL』のオープニングを飾るこのナンバーは、実はもう10年くらい前にステージでは披露されていた曲で、初の出演となった2003年の<FUJI ROCK>でも演奏された。プリミティブで思わず体がビートを刻んでしまうこの曲は、当時からステージにバケツを持ち込んで演奏していた。それから、約8年の間、アルバムに収録されることはなかったが、今回『MAGNETIC SOIL』でレコーディングされたのだ。

中盤から後半戦は「閃く刃」「SAHARA」と、ファンにはおなじみの曲が続く。「Fantastic Planet」では社長のアジテートに合わせ、腕が左右に振られる。往年のJAZZスタンダードにも劣らない名バラード「A WHEEL WTIHIN A WHEEL」では美しい静寂に包まれる。そして、ここから怒涛のエンディングまで一気に突っ走る。まずは4秒の刹那「ASA」、続いて「Tell Me A Bet Time Story」、さらにヴォコーダーで社長が歌を披露する「Above The Crowd」、「Jazz Man In The Rave」で会場はディスコに、「Summer Goddess」は、新たにアレンジされた“~Son Of Goddess Ver.~”。ラストはベースの秋田ゴールドマンがウッドベースをステージ中央に担ぎ出して激しいリフを弾いて始まる「STSURIKUニューウェイヴ」。アンコールを含め前18曲、2時間を越える音楽の楽しさを体現するライヴは、会場を揺るがす“ソイル”コールで幕を閉じた。

■ セットリスト(2011年12月10日版)
1. サフォケーション
2. POP KORN
3. Some Skunk Funk
4. Do-Re-Mi
5. JUNK
6. Sexual Hungry
7. 閃く刃
8. SAHARA
9. Fantastic Planet
10. A WHEEL WTIHIN A WHEEL
11. ASA
12. Tell Me A Bet Time Story
13. Above The Crowd
14. Jazz Man In The Rave
15. Summer Goddess
16. SATSURIKUニューウェイヴ
アンコール
1. Awesome Knowledge
2. Freedom Time

◆SOIL&“PIMP”SESSIONS オフィシャルサイト
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