奇跡のメロディ・ガルドー、「自由な気持ちになれた」

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奇跡のシンガー・ソングライターと呼ばれるメロディ・ガルドーが、3rdアルバム『THE ABSENCE』を5月30日にリリースした。

◆メロディ・ガルドー画像

19歳の時に、路上で信号無視をしてきたジープにはねられ、記憶障害をはじめ数多くの障害を負ったメロディ・ガルドーは、医師のすすめからリハビリとしてミュージックセラピーを行なった。曲作りをはじめたことがきっかけでシンガー・ソングライターとしてデビューを果たすや、リリースしたCDが母国アメリカのみならずイギリス、フランス、ドイツなどヨーロッパ各国で大ヒットし、フランスのルノーのCMに起用されるなど一気にスターへの階段を駆け上ったのだ。

そんな彼女の最新アルバム『THE ABSENCE』が5月30日にリリースとなった。

今作は、ガルドー本人が新たな音を求めるため、今なお事故の後遺症が残る身体で、モロッコやポルトガル、ブラジル、アルゼンチンと様々な場所を訪れ、構想を練り、ボサ・ノヴァやラテン、タンゴの要素を取り入れたという意欲作だ。また、ノラ・ジョーンズの大ヒット曲「ドント・ノー・ホワイ」の作者ジェシー・ハリスが参加していることも大きな話題のひとつとなっている。

メロディ・ガルドーが「今までは障害を持っていることで内向的になっていたけど、たくさん旅をしたことで自由な気持ちになれた」と現在の心境を語っている通り、ジャケット写真では、当初はフル・ヌードを希望していたほど開放的な心境だったという。さすがに大胆すぎるということで大きな布を身体にかけた形でのヌードを披露する形となったが、そこには常に新しい何かを求め挑戦を続けている彼女の前向きな様子がうかがえる。

このアルバムのリリースと前後し、自身も患っている神経筋疾患と外傷性脳損傷に苦しむ患者のケアに音楽を取り組む音楽療法プログラム“シャトー・ガルドー音楽療法プログラム”を設立し、治療のために楽瞑想室と音楽療法室という2つ施設を作る活動をスタートさせるなど、自身と同じ苦しみを抱える人々への活動も活発におこなっており、今後の彼女の活躍が期待されるところだ。

『アブセンス』
2012年5月30日発売
UCCU-1351 \2,600 (tax in)
1.ミラ
2.アマリア
3.ソー・ロング
4.ソー・ウィ・ミート・アゲイン・マイ・ハートエイク
5.リスボン
6.インポッシブル・ラヴ
7.イフ・アイ・テル・ユー・アイ・ラヴ・ユー
8.グッバイ
9.セ・ボーセ・ミ・アマ
10.マイ・ハート・ウォント・ハヴ・イット・エニー・アザー・ウェイ
11.イエマンジャ
12.ザ・ウィロウ※日本盤ボーナス・トラック

◆メロディ・ガルドー・オフィシャルサイト
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