ν[NEU]、ファイナルまで突っ走って行く!渋谷を熱気で包んだライヴ

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ν[NEU] AUTUMN ONEMAN TOUR 2012が9月8日(土)Shibuya O-Crestにて初日を迎えた。

この日のライヴチケットは即完、超満員の場内は開演前から熱気に包まれていた。客電が消えSEが流れると、ν[NEU]フリーク(ファンの愛称)の手拍子とともにフロア一面に“キラリンパ(七色に光る指輪)”が光り輝き宇宙的空間を作り出した。

そこに大歓声を浴びながら新衣装に身を包んだメンバーが登場、アグレッシヴなロックチューン「PULSE」からスタートした。その瞬間、ν[NEU]のライヴならではのキラキラした音世界が広がり、まずその圧倒的なパワーを持ったサウンドとヴォーカルに驚いた。ν[NEU]フリークはリズムに合わせてジャンプ、早くも一体感を生みながら「カレイドスコープ」「Jumping Lady!」とさらに勢いを増していった。

「ついに初日です。この先、長いことライヴがありますけど、今日しか来れない子もいると思います。今日しかない日、そんなライヴにしたいと思います!」というみつのMCを挟み「YES≒NO」へ。イベントでも必ずといっていいほど披露されるライヴ必須曲で、ν[NEU]フリークは手で○や×を作りながら元気に飛び跳ねた。曲間には「今日はツアー初日、みんなに気合い入れてほしいの!」と華遊がキュートに気合い注入する場面も。バラード「最愛と渇望の日々」では、イントロ前にタクミのアルペジオソロが加えられ、真っ赤に染まったステージの中、みつが情感たっぷりに歌い上げた。

続くメジャーデビュー曲「RED EMOTION~希望~」「恋模様」では、各人が目を惹く華やかなパフォーマンスの中で、一音一音に意思のこもった音を叩き、弾き出す楽器隊。みつは、ひと言ひと言に想いやメッセージを乗せて、ν[NEU]フリークひとりひとりとの絆を確かめるように丁寧に言葉を紡ぎながら歌った。

1週間前にヒィロが作曲、当日朝3時頃までかけてみつが歌詞を完成させたという、まさに出来たてホヤホヤの新曲「FAKE」を初披露。イントロからヘドバン必至、サビではキャッチーなν[NEU]らしさもあるヘヴィロックチューンで、初めて聴くとは思えないほどの盛り上がりを観せた。そしてお馴染みの激しくもノリの良い楽曲で本編ラストまで一気に畳み掛けた。終始、メンバーから笑みがこぼれていた。

この日からみつ発案で、“アンコール”の代わりに“ν[NEU]!フリーク!”をコール。再びメンバーがステージに登場。このTOURが始まる前に久々にバンド内で衝突があったことを明かしたみつ。この日の前日、リーダーのヒィロからメンバーへ「みんなで力を合わせてツアーを廻って、その2ヶ月後に何が見えるか、そんなワンマンツアーにしよう」といった内容の長文メールが届いたことも話した。

そこで突然、「メンバーにも言ってない発表があります!」とみつ。戸惑い気味のメンバーを余所に、12月3日(月)渋谷STAR LOUNGEにてν[NEU]プチワンマン<ヒィロ Birthday>の開催を発表した。ν[NEU]フリークが歓声を上げる中、ヒィロは両手で無造作に髪をかき、グッと涙を堪えるような表情を浮かべた。そう、ν[NEU]は単なる仲良しこよしバンドではなく、様々な出来事を共に乗り越えてきたからこそのもっと深いメンバー愛、バンド愛、さらにはファン愛で繋がれているのだ。そして、そんな5人の想いが、強靭なバンド感を生み出しているのだと思った。みつのサプライズ発表にν[NEU]フリークのテンションもマックスのまま、ライヴ定番曲である華遊がラップを披露する「ピンクマーブル」へ。アンコールラストを飾った「エンドロール」では、ν[NEU]フリーク全員で大合唱した。

最後にみつが「ファイナルまで突っ走って行くからな! 11月11日 Shibuya O-EASTで待ってるぞ」と言い放ち、ステージを降りて行った。これから彼らは、全国5カ所全10公演を廻り、その中で何を見つけ、ファイナル公演のShibuya O-EASTで私たちにどんな景色を観せてくれるのだろうか。今から待ち遠しい。

文:牧野 りえ

◆ν[NEU]オフィシャル・サイト
◆ν[NEU]モバイルファンクラブ「Lily」
◆BARKSヴィジュアル系・V-ROCKチャンネル「VARKS」
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