【インタビュー】安田レイ、新曲「パスコード4854」は「恋にキラキラ輝く女の子の気持ち」

■宇多田ヒカルさんの「first love」に出会ったから、歌うことが好きだと気付いて
■人生を変えてくれた1曲なので、感謝を込めて曲名を歌詞に入れました

──一方の「One day」では安田さん自身が作詞を手掛けています。

安田：最初から最後まで、初めて自分だけの言葉で書き上げました。今までは誰かのアドバイスなどを取り入れたり、話し合って曲作りをしていましたが、この曲は全てが自分の思いだけで出来ています。これまで歌詞は書き溜めていたんですけど、それが曲になるのは新しい感覚だったし、改めて歌詞を書くことの大変や責任感も感じました。歌詞は、宇多田ヒカルさんの「first love」に出会った時の私から今までを振り返るような内容になっているので、書きながらいろんな景色が浮かんでききて……。嬉しかったことも悔しいことも思い出して、書きながら何回も泣いてしまいました。それくらい、私の思いがたくさん詰まった曲になっています。

──確かに、自身を振り返るような描写もあるんですよね。初めての作詞で歩みを振り返る内容にしたのはなぜですか？

安田：安田レイとしてデビューして1年が経ち、こうやって歌詞を書くチャンスをもらえて。その最初に書くのは“自己紹介”になるようなものがいいと思ったんです。私はこんな思いでアーティストになったんですとか、こういうことがしたいんですといったことを、自分の言葉で伝えたいと。なかでも一番大切にしたかったのは、サビの“ママがくれたプレイヤーから流れた　first love”というフレーズです。宇多田ヒカルさんの「first love」に出会ったから、歌うことが好きだと気付いて。まさにアーティストになりたい思った原点です。もしかすると、私がアーティストになることは生まれた時から決まっていた運命かもしれないけど、あの曲を聴いたことでそれに気付かされたように感じていて。人生を変えてくれた1曲なので、曲名もそのまま歌詞に入れて、感謝の気持ちを込めました。

──プレイヤーをくださったお母様にも感謝ですね？

安田：本当に。お母さんが聴いていたLove Psychedelicoさんや竹内まりやさんといった楽曲を聴いてきたことで、歌っていいな、音楽っていいなと思えたので。だから、お母さんへの感謝も「One day」には込めましたし、これを聴いて喜んでくれてるんですよ。

──作詞の面白さや魅力も改めて感じていますか？

安田：ずっと温めていた思いとか、今感じていることを言葉にして、それがメロディに乗って、曲になっていくってすごいなって。今回は今までの自分を振り返ることができて、さらにステップアップしていかなきゃなって思ったし、もっともっとたくさん曲を書いていきたいなと思いました。いつかはタイトル曲も自分で歌詞を書いていきたいと思いますね。

──自分の言葉を歌うというのも、また新しい感覚があったのでは？

安田：当然ながら、歌詞の世界観に入り込みやすかったです。レコーディングでも気持ちが溢れてしまって涙が抑えられなくなったこともありましたけど、ちゃんと歌わなきゃという冷静な自分も居たので、なんとか歌い切ることができて。これは「I&U」とはまた違った意味で、ライブで聴いてもらいたい曲……でも歌う時に泣いちゃうかも（苦笑）。

──作詞をはじめ、大きなファションショーでのライブ披露など、アーティストとしてこの1年の手応えや成長を実感しているのでは？

安田：デビューしたばかりのときは実感がなくて、これは夢かな？って思っていました（笑）。でも、ニッセンのCMのお仕事をさせていただいたり、いろんな場所でライブを経験させていただくうちに実感を持てるようになってきましたね。特にライブは、最初の頃は全く経験がなかったので、すっごい緊張してしまって。そうすると声も出なくなるし、表情も硬くなるんです。心底ライブを楽しめない自分も居ましたが、最近は“ライブってこうやって楽しむものなのかな”という感じが分かるようになってきました。だから今の私の夢は、ワンマンライブをすることです。少し前に、購入者限定ライブをやらせてもらったんですが、そこで、初めて私を見るためだけに集まってくださった方々の前で歌うことができたんですね。なんて温かいんだろうって感激したし、すごく楽しい時間を過ごせた。それに生バンドの演奏で歌ってみたいんです。いろんなアーティストさんのライブを拝見すればするほど、バンドによる生の演奏の素晴らしさや、その場でしか生まれない音の魅力を感じるようになって。同じ曲でも生バンドで歌うとまた違ったものになるはずだから、生バンドでワンマンライブができたら本当に最高ですね。

取材・文◎橘川有子


■3rd Single「パスコード4854」
2014.6.04 Release
【期間生産限定盤（描き下ろしアニメイラストジャケット仕様）】SECL-1513 ￥1,350(税込)
【通常盤】SECL-1512 ￥1,258(税込)
読売テレビ・日本テレビ系全国ネットTVアニメ「金田一少年の事件簿R」エンディングテーマ

■「パスコード4854」iTunes先行配信中　https://itunes.apple.com/jp/album/id873010412?at=10lpgB&ct=4547557034042_wn
■「パスコード4854」着うた(R)先行配信中
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