【インタビュー】空想委員会、僕と清少納言は気が合うというところから始まった『空想片恋枕草子』

■歌詞にまつわる連想ゲーム
■突然彼女が髪を切ってきてヤバイ！と思った
■これは行かないと男がすたると

▲『空想片恋枕草子』初回限定盤

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──最後に連想ゲームをしましょう。「春恋、覚醒」に出てくる“彼女の鞄に付いてるバッジに、知らない名前のバンド名が書いてある”という歌詞。どんなバンドのバッヂだったらいいなと思う？

佐々木：サカナクションですね。可愛らしい女の子がサカナクションのバッジを鞄につけていたら、「おおっっ！」ってなります。

岡田：何だろうなー。僕が思うこの女の子って、静かめな知的なというイメージがあるんですけど。そういう子が渋い感じのロックバンドのバッジをつけてたら…GRAPEVINEとか。

三浦：ああー。

岡田：eastern youthとか。

三浦：それはテンション上がるね(笑)。

岡田：マジか！ってなると思います。この子、魂は熱いんだろうなーって(笑)。

三浦：僕がテンション上がるのはNUMBER GIRLですね。お、センスあるねって。“大歌の改新”(2014年の対バンツアー)の出演者で言ったら、赤い公園。そんなバッジつけてたら、「お、やるね」と思う。「そこ行く？」って。

──じゃあ「作戦コード：夏祭り」で描かれる“ソースの匂い”。夜店で一番食べたいものは？

佐々木：焼きそばです。一番最初に匂いがするイメージがあるし。お祭りに近づいていくと、先に音が聴こえてきて、光が見えて、ソースの匂いがする。

岡田：俺は…あー、どっちかなー。

三浦：二択なんだ(笑)。

岡田：でも絶対食べるんだったら、かき氷かな。かき氷か、あんず飴。

三浦：僕はたこ焼きです。

──「秋暮れタイムカプセル」に出てくる、“進路の希望用紙”。実際には何て書いた？

佐々木：僕は工業高校で建築をやっていたんですけど、何も書いてないんです。白紙で出しました。本当にやることが見つからなかったので。

岡田：俺、書いた記憶がない…。たぶん書かされたんだろうけど、まったく覚えてない。でもこの頃から、親に「あなたは会計士になりなさい」と言われてたので、そっち系を書いたかもしれない。商業高校だったので、会計士とか、税理士とか。

三浦：僕はたぶん、ごまかしてますね。やりたいことはなかったんですけど、その学校は進学校で、大学に行かないと始まらないという感じだったので。「大学で英語を勉強しつつ、やりたいことを見つけます」ぐらいの、ごまかした感じだった。

佐々木：別に英語でなくてもいいのに。

三浦：何でもいいくせにね。

──最後に「マフラー少女」。彼女がこんなマフラーしてたらキュンとくる、というのは？

三浦：僕はさっき言っちゃいましたね。バーバリーです。

佐々木：バーバリー取られた(笑)。俺は、口元が隠れる大きいマフラーしてる子は好きです。だいたい可愛く見えるじゃないですか。

──スキー場にいる子はみんな可愛く見える法則みたいな(笑)。

佐々木：それです(笑)。可愛く見えます！

岡田：俺は普通の形のマフラーじゃなくて、片方が輪っかになってて、片方がボンボンで、ボタンみたいになってるやつ。ボンボンを輪っかの中に入れると、うさぎの尻尾みたいになる。

佐々木：そのボンボンが揺れてるのが可愛いんだ。

三浦：ボンボン好きだねー(笑)。

岡田：ニット帽の上にくっついてるのも好き(笑)。

三浦：ちなみに、関係ない話していいですか？　つきあう前は、この子、髪が長かったんですよ。マフラーしてても、柄があんまり見えなかったんだけど、ある日ばっさり切ってきた。デートを重ねている最中に。

佐々木＆岡田：おおー。

三浦：あれ？　もしかしてこれは、俺に「来い」って言ってるのかな？って。失恋したら髪を切るっていうじゃないですか。突然切ってきたから、俺は焦ったの。で、マフラーの柄が初めてちゃんと見えて…それを鮮明に覚えていて。これはこっちから行かなきゃまずいかな？と。

佐々木：すげぇなー。

三浦：余談ですけど。

──いや、今日一番いい話だと思います(笑)。

三浦：突然髪を切ってきて、ヤバイ！と思った。これは行かないと、男がすたると思って。

岡田：それでつきあったの？

三浦：そう。

佐々木：カッコいいなー。俺なんか、髪を切っても気づかないからね。

──それ、最低のパターン(笑)。

佐々木：毎回言われるんだよね。「変わったんだけど、何か言うことないの？」みたいな。わかんないから、とりあえず適当に「今日も可愛いぜ！」とか言って。

三浦：0点！(笑)

取材・文●宮本英夫





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