吉川友、超長い曲「花」スタッフ対談。「最後はお客さんに宇宙で祈ってもらいます(笑)」

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── 歌入れはいかがでした? 一日では終わらないですよね。

michitomo「終わらなかったです。作曲も同時進行でやっていたので、できた順にやっていってました。時間で言ったら一週間くらいですかね。録ってる日にちだとプリプロ入れて四日で、本録りは二日でした。さすがにプリプロやらないと歌えないので、そこはちゃんとやって」

── ミュージック・ビデオはダンスらしいダンスがほとんど出てこないで、アップとスロウが多用された構成になりました。

UFC「コンセプト的にはカッチリとした振り付けはいらないなと思っていて。17分をスローモーで見せるっていうのはハードルが高いですよね。撮られる角度を選ぶ子だと、あれはできなかったかもしれない。だから吉川の撮影の時もやりたくないと嫌がられたんですよね(笑)」

── しかし、それが綺麗に収まっていると。

UFC「なんでもできちゃうぶん、チャレンジはさせたいっていうのはありました。“きっか歌うまいよね”“かわいいよね”だけで終わって、広がらないっていうことに気づいたので、何かやらなきゃなって。あの子は真面目にやれば、17 分の曲にしても、スローモーのMVにしても、しっかり作品としてはできあがるので。企画だけでダメでしょってことにはならない。でも、MV とは別に、ライヴでの見せ方は考えないといけないなと思って、作っている最中なんですけど。色んな顔が見られる曲なので、最後には壮大なエンディングが見られるんじゃないかと」

michitomo「最後はお客さんに宇宙で祈ってもらいます(笑)。この曲のイメージはやっぱりステージなんですよね。パッケージとしてまとめますけど、吉川友ショーをライヴで見て欲しい。やるとこ選びますけど(笑)」

── ちなみに、ラジオとかテレビとかで流すことを考えたりは?

UFC「ぶっちゃけ、、、、どうしましょう(笑)。ただ、そこを考えて作るよりは、面白いものをという思いを優先しました。でも『The Girls Live』の収録は考えないと。ワンハーフってどうするんだろう(笑)。何楽章がイチ押しか聞かれたら困りますね」

michitomo「ヒラウタ(サビ前のA,B メロ)が第一で、サビが第二で、大サビが第三で、みたいな。繋がないでぶった切って流したりね(笑)。でも、クラシックの交響曲をみんなが知ってるかと言えば、ベートーベンのド頭しか知らねえだろっていうのもありますし。その意味ではサビが聴ければいいのかな。どのパートもサビ部分は花へのスポットの当て方が一緒なので」

UFC「しかし今回、どう受け取られるんですかね」

michitomo「間違いなく思われるのは……長い」

RM「そりゃそうですよ(笑)」

── ちなみに吉川さん本人はどう受け取っているんですか?

UFC「全体通して好きみたいですね。あと、新しいことをやるのが好きな子じゃないですか。その新しいことをアプガじゃなくて私でやっているっていうのが嬉しいんだと思います」

── それはありそう(笑)。彼女一人がやるから面白いわけだし。

UFC「アップアップの方がこういうことやりそうですよね」

michitomo「僕のなかでもアプガとの対比は出したいなと思ってました。勢いでいくんじゃなくて、主軸は一人の歌。歌で緩急をつけたいなと。アプガも吉川さんも振り付けをイメージして作るんですけど、『花』は不動のままでも成立するような作りにしたいなと思ってやってます。いずれにしても一人で歌うのが難しい曲なんですけど、そこにチャレンジして欲しいっていうのはありました」

RM「第三楽章までありますけど、『花』というひとつの曲で色んな側面を見せられたらいいなと。決してユーザーフレンドリーな楽曲ではないと思うんですけど、彼女にいい意味で引っ掻き回してほしいなと思ってます」


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なお、4月6日20時からのWeb番組『吉川友のShowroomで配信してみっか!』にて、楽曲が初公開される。


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