【インタビュー】VAMPS、「<JOINT 666>は刺激的な企画になっている」

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■BLOODSUCKERSの気持ちが誇らしいというか
■これは他のバンドもイヤな気持ちにならないだろうなって

──これまでの公演を振り返っていただきたいのですが、お2人は毎回、対バン相手のライヴをしっかりご覧になってますよね。

HYDE:うん。自分たちで主宰してファンのコに観せているわけだから、知っておかないとっていう責任感がありますよね。もちろん観たいっていうのもあるし、“こういうバンドなんだな”とか“おもしろいところないかな”とか探ったりしていますね。

──そのなかで、特に印象に残っているシーンはありますか?

HYDE:まずBLOODSUCKERS達だよね。理解しようとしているところが素敵だなと思いました。お客さんのほとんどがVAMPSファンだと思うんだけど、それでもちゃんとジョイントアクトの曲を歌おうとしたり、盛り上げようとしているところが誇らしいというか。これは他のバンドもイヤな気持ちにならないだろうなと思った。もちろんカッコいいバンドに出てもらっているつもりなんだけど、盛り上げようっていう気持ちがないと、そうはならないだろうから。ファンが大したもんだなって。

──BARKSは全対バンのインタビューをさせてもらってますけど、「お客さんが温かい」ということはみなさんおっしゃいます。

HYDE:やっぱりビビりながら来てる人たちもいっぱいいるから。Hiro(MY FIRST STORY)も言ってたけど、めっちゃアウェイだったらどうしようとかね。そういう気持ちで来ているところに、ああいうふうに盛り上げてもらえると嬉しいんじゃないですかね。

▲<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>@ZEPP TOKYO

──<JOINT 666>を楽しもうとか、成功させたいというBLOODSUCKERSの想いの強さですよね。それは対バンにも言えることで、たとえばMONORALは、HYDEさんと一番最初に対バンした2003年のライヴを思い出すようなセットリストを組んだという話でした。それぞれのVAMPSに対する想いが詰まったライヴになっているという。

HYDE:あぁ、そうなんだ。独特でしたよね、MONORALは。その2003年のことを誰が覚えているかは知らないですけど(笑)。

K.A.Z:どのバンドもパフォーマンスももちろんいいし、すごく演奏力が高いなと思いましたね。海外勢なんて“いったいどこから音出してるんだろう?”っていうくらい、しっかりした土台があったり。それに若いバンドたちも、自分たちが同じ年代のときより全然演奏クオリティが高いし。観ていておもしろい。

──KNOCK OUT MONKEYのメンバーはK.A.Zさんのギタープレイをコピーしてたそうですし、K.A.ZさんやHYDEさんからの影響も大きいことは、各バンドのインタビューでも語ってくれています。で、2016年1月のZEPP NAGOYA公演にはNothing's Carved In StoneやROTTENGRAFFTYとのジョイントも発表されていますが、VAMPSとは初顔合わせとなります。

HYDE:KNOCK OUT MONKEYはROTTENGRAFFTYとかとよくライヴをやっているみたいだよね。YouTubeで映像とかを観たんだけど、カッコいいなって思いました。楽しみ。

K.A.Z:新年を迎えた一発目が、今まで一緒にライヴをしたことのないバンドと音を出せるということが、やっぱり楽しみですね。

──未知のバンドたちがVAMPSに新たな刺激をもたらしてくれるんでしょうね、大阪公演のRueedくんのように。

HYDE:吸収しますよ(笑)。まぁ、あのMCは大阪限りのものだから思いっきりやったというね。“大阪 ブラサカ”の韻の踏み方があってこそでしょ(笑)。

▲<Apocalyptica Shadowmaker UK Tour 2015> VAMPSオフィシャルTwitterより

──名古屋公演の3日目から最終日までの4DAYSはフィンランドのバンドApocalypticaとのジョイントとなります。まず、11月後半にはそれに先駆けてApocalypticaとのUKツアーがありました。6日間連続公演という濃密スケジュールでしたが?

HYDE:イギリスに行ったという印象はあんまりないですね、結構慌ただしい毎日だったので。ロンドン以外の街に行くっていうことも楽しみにしていたわりには、どこも街の一部しか知ることができなくて(笑)。あとは牧場とか田園風景みたいな。ずっと雨だったし、散歩に行くのもちょっとね。

──イギリスらしい気候ではあったわけですね。

HYDE:そうそう。ただ、ステージは刺激的でしたね。忙しいなか新曲(Apocalypticaとのコラボ曲「SIN IN JUSTICE」)を作って、ツアーに間に合わせられたことがやっぱりよかった。“忙しいからムリ”ってやらなかったら、効果の薄いUKツアーになってしまっていたと思う。Apocalypticaというメインアクトのステージに僕たちが出て、一緒に演奏できたことがすごくプラスになったと思いますね。

──「SIN IN JUSTICE」のイギリスの反応はいかがでした?

HYDE:これまでのApocalypticaと違う感じの曲だから、新鮮なんじゃないかな。もともと評判もよかったし、会場も盛り上がるんですよ。ああいうメタル的なアプローチをするバンドでも、それっぽい演奏もできるし。だから、名古屋のステージを観たらみんな驚くんじゃないかな。

K.A.Z:UKツアーではApocalypticaと一緒にリハーサルをやってみたりとか、通常のセッションとは違う、もうちょっとバンド寄りに近い感じだったんだよね。

──チェロと一体となったバンドみたいな?

K.A.Z:それに近いような雰囲気はあったね、セッションというよりも。

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