レーモンド松屋、本人の目の前でファンが歌いまくるカラオケパーティーを開催、ギターを手に新曲も披露

【レーモンド松屋 ミニ・インタビュー】

パーティー終了後、レーモンド松屋にインタビューを敢行。パーティーの感想や新曲について訊いた。

――今日のカラオケパーティーの印象はいかがでしたか？

レーモンド松屋：日本全国で、みんなが僕の歌をどう思っていて、どのように感じているんだろうって、いつも興味があったんです。今日も各地からたくさんの方が来ていただいて、僕の歌を歌ってもらいました。それがホントにうれしかったし、これだけみんなが僕の歌を好きでいてくれるんだというのは心強く感じましたね。

――ファンの目前で歌うのはどんな気分でした？

レーモンド松屋：今日はとてもお客さんに近かったし、カラオケで歌うのもいつもと違う感じでした。でも、お客さんと同じところ、同じ条件で歌うっていうのもとても楽しいですね。お客さんとフランクな感じで触れ合うことができたし、とてもいい時間でした。

――“大人”な雰囲気のお客さんが多かったですね。

レーモンド松屋：普段も僕と年代の近い方が多いですし、ご夫婦で来られるお客さんも多いですが、そんな中でときどき若い方もいるんですよ。今日も14歳の方がいましたけど、幅広い方に聴いていただいているのはすごくうれしいですね。

――今日皆さんが歌った曲をはじめ、レーモンドさんの曲は、演歌であっても軽快でポップですよね。

レーモンド松屋：小さいときから昭和の名曲とかベンチャーズ、GS、その後フォーク、ニューミュージックと経過してきて、それを色々と取り入れながらやってきたんですが、もっとも影響が大きいのはやはりバンドサウンドなんですね。だから僕の曲も、バンドサウンドをベースに、演歌だったり洋楽だったりというエッセンスがアレンジに出てくるということなんだと思います。

――それにしても、いつも声がとても若々しいですが、声を保つ秘訣がなにかあるんですか？

レーモンド松屋：小学校で合唱やってたときもボーイソプラノだったし、もともと声のキーが高いんです。それも大きいかもしれませんね。ただ、色々な人の歌を参考にしてきているので、僕自身の歌い方もだんだん変わってきてるんです。たとえば、僕と同じ愛媛県西条市出身の秋川雅史さんがクラシックの発声をしてますが、あれも取り入れたら面白いかな、なんて思ったりもします。ただ、パワフルに出すときはバーンと出す、ダイナミックな歌い方をする、というのはつねに意識しています。

――今日はカラオケのイベントでしたが、プライベートでカラオケに行くことはありますか？

レーモンド松屋：実は自分ではあまり行かないんですね（笑）。でもウチのスタッフの忘年会だったり、そういうときはもうスナック貸切で行ったりしますよ。レーモンドの曲以外は歌ってはいけないというしばりで（笑）。みんなで僕の歌ばかり歌うんです。

――レーモンドさんの曲をカラオケで歌うコツってありますか？

レーモンド松屋：イントロでいかに乗るか。これがもっとも大事だと思いますよ。最初に曲の世界に入り込んでリズムをどう感じるか。イントロを聴いて自分の身体がどう反応するか、どうやって楽しむか。そこで感じた気持ちがスタートになるんだと思います。どう歌うかばかり考えて緊張するんじゃなくて、イントロで自然に楽しめるように感じる。テクニックなんかはその次だと思います。採点の点数にこだわっても歌が小さくなっちゃいますしね。今日歌ったみなさんはそれぞれ個性があって、それぞれ味わいがありましたよね。それが素晴らしいと思いました。

――5月25日には8枚目のマキシシングル（「Kissしてハグして大阪」「星空のエレベーター」）がリリースされます。今日は2曲とも聴けましたが、またみんなが歌いたくなるような曲ですね。

レーモンド松屋：「星空のエレベーター」は僕の好きなバンドサウンドで、ブラスも使ってカッコよく仕上がったと思います。これを歌うなら、ストーリー、情景を感じてもらいたいです。冒頭は情景を説明するところなので、言葉をはっきりと表現する。そしてシャウトしてるようなところは、気持ちを前に出して表現するといいと思います。「Kissしてハグして大阪」は懐かしいシティポップの雰囲気ですね。大阪の阿倍野ハルカスをモチーフにした、現代風でオシャレな歌です。アレンジでは、同じようなギターリフがずっと鳴ってるという、洋楽でよくやる方法を使いました。この曲は女性も歌えるだろうし、ちょっとせつないホロリとくるところもあるけど、シャウトするような歌いごたえがある部分もあります。どちらもぜひ覚えて歌ってほしいですね。

――最後に、レーモンド松屋ファン、カラオケファンにメッセージを。

レーモンド松屋：次のマキシシングル発売の翌日から、すぐにツアーに出ます。全国、主要なところは色々回りますので、ぜひ来てください。それと、僕は今65歳なんですが、歳のわりには声がよく出るねと言われるんです。かかりつけの医師にも声帯は鍛えればよくなると言われたし、歌えば歌うほど声も出てもっと上手くなるんじゃないかと思ってます。だから、自分の限界に挑戦することを目標に頑張ろうと思っています。そんな僕の曲は音域も広くて難しいかもしれませんが、ぜひカラオケで挑戦してみてください。色々な方に歌っていただけたらうれしいです。

取材・文・撮影●田澤仁