【インタビュー】EXILE THE SECOND、ニューALは「一緒に旅をしている感覚で聴いてもらいたい」

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■アルバムタイトルの『Highway Star』は「Route66」からインスピレーションを受けた

――収録曲順に、まずは全国ツアー<EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 “ROUTE 6・6”>のキックオフ・シングルとなった「Route66」から解説をお願いします。

EXILE SHOKICHI:どの会場で披露してもお客さんの盛り上がり方が最高ですし、ツアーの色づけができる楽曲になっていると思います。ツアーのキックオフ・シングルとしてリリースした楽曲にふさわしく、今のEXILE THE SECONDを象徴する楽曲です。アルバムタイトルの『Highway Star』がこの曲からインスピレーションを受けたのもあって、1曲目は「Route66」という構成は早い段階から決めていました。

――2曲目に収録された先行シングル「アカシア」については先ほど詳しくうかがっているので、3曲目に収録されたアルバム初収録曲「花鳥風月」については?

EXILE NESMITH:今までにないスタイルの楽曲ですね。和のテイストも洋のテイストもあるので、ジャンルでくくるのが難しいかもしれません。僕がこの曲を聴いたり、歌詞を読んで一番印象的だったのは、日本の風景や色といった彩りが華やかに描かれているところなんです。SHOKICHIが書く歌詞の中でも、日本語のすばらしい音や響きが上手に描かれていて、言葉が持つ意味の深いところに迫っている楽曲だと思います。歌っていても聴いていても、凄く心地のいい曲ですね。大人の恋心を歌った曲ではあるんですけど、描かれているのは凄く淡い想い。なかなか言葉にはできないけれど、自分の中には芯として強く持っている想いが、広がる情景とともに描かれている楽曲だと思います。

▲黒木啓司

――4曲目の「Summer Lover」は、昨年6月にリリースされたEXILE THE SECONDの夏曲として、様々な場所で耳にした楽曲でしたね。

黒木啓司:2016年にリリースした「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」が、いろんな夏フェスに出演させていただいた中でサマーチューンとして光る1曲に育ったのをきっかけに、ライヴを盛り上げるもうひとつの夏曲として、EXILE THE SECOND流のJ-POPを表現した楽曲になっています。前回ツアーを通してもっと親しみを感じてもらえるような存在でありたいと思うようになり、シングルの候補曲を選曲する時にもそういうイメージに近いサウンドを意識して選んでいきました。サビの「サマラバ」というフレーズに合わせたキャッチーな振りは、ファンのみなさんと楽しめる踊りなのですが、まさか世界中に広がるとは思っていなかったので、驚きとともに嬉しい気持ちでいっぱいです。リリースは昨年なんですけど、まだまだ伸び代のある楽曲だなって感じています。「Summer Lover」で今年も夏を感じてください。

――続いて5曲目に収録されたアルバム初収録曲「POW!」は、どんなイメージで制作した楽曲なのでしょうか?

橘ケンチ:二代目「Going Crazy」みたいな、そんなイメージで作った曲です。1年中、季節に関係なく盛り上がれるパーティソングですね。作詞はDOBERMAN INFINITYのP-CHOさんとSHOKICHIがディスカッションしながら作っていったんですけど、DOBERMAN INFINITYのメンバーと僕らは世代や聴いてきた音楽が近いので、めちゃくゃちゃ信頼できるしクオリティも高い。これからEXILE THE SECONDのライヴで大盛り上がりする1曲に育てていきたいと思っています。

――6曲目に収録された「Sex Me Up feat. DEEP」は、インタールード的な1曲です。

EXILE SHOKICHI:はい。7曲目の「Body」の前に、90年代R&Bのコーラスが入ったインタールードが欲しいよねという話になって、DEEPと一緒にスタジオに入ってコーラスを積んで作っていきました。ちょうど全国ツアー<EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 “ROUTE 6・6”>にDEEPが帯同することが決まっていたので、ツアーでも披露したいねという話はしていました。自分とDEEPは同世代でオーディションも一緒だったので、そんな関係性もあって凄く思い入れの強い1曲です。一緒にスタジオに入ったのは久しぶりだったんですけど、お互いをリスペクトしながら歩み寄って作り上げていく流れが凄く刺激的でした。

▲EXILE TETSUYA

――そんな「Sex Me Up feat. DEEP」に続く「Body」は、「Summer Lover」のカップリング曲としてリリースされた楽曲でした。

EXILE TETSUYA:夏シングルを作ろうという話になって、「Summer Lover」のカップリングには夏のバラードが欲しいよねということでできあがった楽曲です。90年代の古きよきR&Bテイストの楽曲なので、踊っていて凄く気持ちがいいんです。個人的に言えば、一番得意なジャンルのビート感やBPMでもあります。振りつけはSHAUN EVARISTO(ショーン・エバリスト)がやってくれているんですけど、90年代を熟知している彼と90年代のダンスが好きな僕たちの気持ちがミックスされて、いい感じのパフォーマンスが作れたと思っています。セクシーな雰囲気なのでライヴで披露すると女性ファンのみなさんから歓声が上がる曲ではあるんですけど、僕らの得意とした等身大の表現をじっくり見てもらえる楽曲でもあると思います。なので、そんな視点でも楽しんでいただきたいです。

――8曲目に収録されたアルバム初収録曲「HEROES」は、人気ゲーム『ガンダムヒーローズ』の主題歌に起用された楽曲ですよね?

橘ケンチ:はい。でも実はEXILE THE SECONDとして、以前から温めていた楽曲で、本格始動した2年前からデモ曲として持っていたんです。スケール感が大きくて、メロディや曲自体がキャッチーなので、一番ベストなタイミングでリリースしたいと思っていたんですが、そんな時にゲーム『ガンダムヒーローズ』さんとのタイアップの話をいただいて、タイトル含めてぴったりだねということで主題歌に起用していただきました。「受け継いだ力で新時代の強さで」という歌詞があったり、EXILE THE SECONDのマインドや想いも表現しつつ、ガンダムの世界観にもしっかりマッチして共感してもらえるような歌詞をSHOKICHIが書いてくれました。シングル曲としても十分リリースできるレベルの楽曲に仕上がったと思います。

――9曲目に収録されたアルバム初収録曲「日昇る光に~Pray for Now~」は、黒木啓司さんによるディレクションで完成した楽曲なんですよね?

黒木啓司:せっかくいただいたチャンスだったので、最後まで自分の感覚にこだわってこの曲をディレクションしました。僕自身、野球一色で青春時代を過ごしましたし、今はいろんなジャンルの選手と出会う機会もあり、スポーツに対する熱い想いはずっと持っていました。なので、スポーツをされている方が試合の前に聴いたら心が奮い立つ、EXILEの「24karats」のような楽曲をEXILE THE SECONDにも欲しいと思ったんです。そんな僕の想いをこの「日昇る光に~Pray for Now~」で実現することができました。どんな楽曲にするべきか、作詞を手がけたSHOKICHIとディスカッションを重ねながら、イチから作り上げていきました。歌詞には、一瞬に懸ける力、大和魂が宿るような言葉が紡がれています。トラック制作にも参加してアイディアを伝えて反映してもらったり、レコーディングやTD作業にも立ち合いました。曲の構成はもちろん、歌った後の「ハッ」とか歌う前の「フッ」という息づかいまで、リスナーの立場になって感動するかどうかを基準に何度もリクエストして作り上げた楽曲です。ぜひ聴いていただきたいですね。

黒木啓司「せっかくいただいたチャンスだったので、最後まで自分の感覚にこだわってこの曲をディレクションしました。僕自身、野球一色で青春時代を過ごしましたし、今はいろんなジャンルの選手と出会う機会もあり、スポーツに対する熱い想いはずっと持っていました。なので、スポーツをされている方が試合の前に聴いたら心が奮い立つ、EXILEの「24karats」のような楽曲をEXILE THE SECONDにも欲しいと思ったんです。そんな僕の想いをこの「日昇る光に~Pray for Now~」で実現することができました。どんな楽曲にするべきか、作詞を手がけたSHOKICHIとディスカッションを重ねながら、イチから作り上げていきました。歌詞には、一瞬に懸ける力、大和魂が宿るような言葉が紡がれています。トラック制作にも参加してアイディアを伝えて反映してもらったり、レコーディングやTD作業にも立ち合いました。曲の構成はもちろん、歌った後の「ハッ」とか歌う前の「フッ」という息づかいまで、リスナーの立場になって感動するかどうかを基準に何度もリクエストして作り上げた楽曲です。ぜひ聴いていただきたいですね。

――10曲目に収録されたアルバム初収録曲「Back 2U」は、EXILE SHOKICHIさんのソロ曲です。どんな想いで制作していった楽曲なのでしょうか?

EXILE SHOKICHI:前作に収録したソロ曲はテンポ感のある耳馴染みのいい楽曲だったので、今作ではもうちょっと自分のドープでコアな部分をお見せできたらという想いでこういう曲調にしました。歌詞は愛しすぎて歪んでしまった愛がテーマになっています。愛しすぎて押しつけな愛になってしまったり、自分よがりな愛になってしまったりするケースってあると思う。そういうドロドロしたテーマを濃厚なR&Bで表現した楽曲。たまにはダークなEXILE SHOKICHIを演じてみるのもいいかなと思って制作しました。

――11曲目に収録されたアルバム初収録曲「Young Forever」は、どのような世界観の楽曲でしょうか。

EXILE NESMITH:主人公はピュアな恋心を持っている男の子。「これがこれが恋だと切なさが教えてくれた」という歌詞にも初々しさを感じますよね。歌詞を見て「ああ、わかる!」とか、自分の経験と照らし合わせて楽しんでもらえるような楽曲だと思います。曲調も2000年代くらいのR&Bを感じさせるので、ちょっとした懐かしさも感じていただけると思います。個人的には、それこそ二代目J Soul Brothersの頃に歌っていたようなテイストとメロディだなという印象もありました。僕らの世代だからこそ今もリアリティを持って歌える曲調であり、さらに自分たちが経験してきた過去の恋心を今の年齢になって歌えていることが、この曲のポイントだと思います。

――12曲目に収録されたアルバム初収録曲「On My Way」ですが、この曲ではEXILE TETSUYAさんがカホンで参加しているそうですね。

EXILE TETSUYA:今年の始めにSHOKICHIから「よかったらこの曲でカホンを叩けます?」と打診があったんです。今まで僕が楽器に触れることはなかったんですけど、タップをやっているせいかSHOKICHIの中では打楽器のイメージがあったんでしょうね(笑)。自分としてもDANCE EARTH PARTYを通じてカホンは親しみのある打楽器だったので、せっかくなのでチャレンジしてみることにしました。まず楽器屋さんでカホンを買ってきて毎日練習しました。僕も初めての挑戦だったので、「On My Way」はアルバムの中でも特に思い入れがあります。歌詞については、それぞれの人生と照らし合わせた表現や、今後のEXILEにつながる想いなど、今の僕たちの想いがたくさん詰まっています。今作がリリースされる3月末に、卒業など人生の分岐点を迎える方も多いと思うので、そういった何かが変化する瞬間に聴きたくなる曲の1曲として、この「On My Way」を添えていただけたら嬉しいです。

▲EXILE AKIRA

――13曲目に収録された「Last Goodbye」は、「Route 66」のカップリング曲でした。アルバムに収録されることで、改めてリスナーにどんな風に聴いて欲しいですか?

EXILE AKIRA:それぞれの道があって、希望があって、そこに向かって進んでいくから別れがある。そんな世界観を歌った楽曲です。別れの曲ではあるんですけど、個人的には思い出を共有してきた仲間とまた次のステージに行こうという、前向きな意味合いにも感じられる楽曲だと思っています。全国ツアーでも印象的な場面で「Last Goodbye」を披露しているので、<EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 “ROUTE 6・6”>というライヴの旅を思い出してもらえる1曲になっているのではないでしょうか。僕たちにとって節目となる今作を締めくくる楽曲としても、EXILE THE SECONDの作品の中でひとつ大きなピリオドを打つ楽曲に育ってくれたと思っています。

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