モンスト「【XFLAG公式】リミックスコンテスト vol.2」、受賞作品発表

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6月25日、モンストのリミックス・アルバム『B.B.Q. with SOUND CREATORS vol.2』が日本コロムビアよりメジャーリリースされた。収録された全9楽曲は以下の通りである。

1.モンスターストライク 超絶 咎 ボスBGM (たにぐちじゅりあん Remix)

2.モンスターストライク 超絶 咎 ボスBGM (池尻喜子 Remix)

3.モンスターストライク 超絶 咎 ボスBGM (Reach Remix)

4.モンスターストライク 超絶 咎 ボスBGM (Yoshihiro Yuki Remix)

5.モンスターストライク 超絶 咎 ボスBGM (Takeshi Horimoto Remix)

6.モンスターストライク 超絶 咎 ボスBGM (MorryBK Remix)

7.モンスターストライク 超絶 咎 ボスBGM (ASHITANI Remix)

8.モンスターストライク 超絶 咎 ボスBGM (伊良波大空 Remix)

9.モンスターストライク 超絶 咎 ボスBGM (ゴリラのゴリラ Remix)


『B.B.Q. with SOUND CREATORS vol.2』は、2019年3月25日から5月13日の期間で開催された「【XFLAG公式】リミックスコンテスト vol.2」での応募作品全96曲から、クリエイターやレコード会社/メディアなど大手音楽関連11組による審査員によって選出された最優秀作品を収めた輝かしきコンピ作品である。

コンテストの題材となったのは、矢内景子(SHADOW OF LAFFANDOR)が歌う「超絶 咎 ボスBGM XFLAG SYMPHONY 2018 ver.」ボーカルデータで、全国のクリエイターが思い思いのリミックスを施すことで、これまで聞いたこともないような斬新&高品質な「モンスターストライク 超絶 咎 ボスBGM」が堪能できる作品が出来上がった。

コンピアルバムには未収録ながらも、応募作品の中から特筆すべき素晴らしい作品が各審査員から選出されているので、以下に紹介しよう。

●SHADOW OF LAFFANDOR(矢内景子、近谷直之)
「池尻喜子 Remix」
ボーカルの使い方、構成の仕方、元の素材の活かし方がお見事。途中リバーブで声を飛ばしてカウンターで使うなどの、細かいアレンジやアイディアも素晴らしく、決して奇をてらいすぎず、あくまでも原曲の世界観の拡大解釈として、横の流れを意識した完成度の高い楽曲になっている。また、ボーカルを単なる素材としてではなく、歌詞も加味して使っている、という印象もあり、楽曲を通してひとつの物語があるように感じた。
「百﨑優太 Remix」
原曲のシンフォニック感の拡大の仕方が素晴らしい。目まぐるしい展開も、箇所箇所のミュートやボーカルのカットアップなど細かい処理が組み込まれていて飽きずに聞ける。もう少し途中のメロの展開が原曲のメロディーに寄せられると、全体としての統一感が出るのではとは感じた。
「ミヤジマユースケ Remix」
原曲がクラシカルでリハーモナイズしづらいメロな中、大胆な解釈がとても良い。ラップが入る展開、ギターオンリーになるなど緩急を効かせたアレンジ、元の素材にさらに歌を重ねるなどのアイディアも豊富。終わり方がもう少しまとまるとなおさら良いのではと感じた。歌詞の意味など作者と直接お話しして聞いてみたい。

●HΛL(梅崎俊春、梅崎章宏)
「Takeshi Horimoto Remix」
シネマティックなイメージを思わせるアレンジでした。途中に入るエレキギターの不安に思わせるようなフレーズもあり物語が展開していくので、それこそ近年の映画音楽にありそうな楽曲だと思いました。
「JUNTA Remix」
最初、壮大さをかもし出しながら始まりつつ、その後は細かなリズムで疾走感溢れるようにアレンジされています。声素材に歪みなどのエフェクトをかける事により、元とは違ったカッコよさが出ているところも良かったです。
「もぐり Remix」
リズムとボーカルトラックのみの思いきった作品だと感じました。ボーカルトラックは1音しか使っていない事もあり中々の中毒性です。元は50分あるアレンジとの事なので、Kawaii Future Bass的なアレンジなのか、それともHipHopアレンジなのか等、どのように展開して行くのかが気になる作品でした。

●桑原 理一郎(モンストBGM作曲者)
「伊良波大空 Remix」
今回“美しくも残酷な愛と裏切りの物語”というテーマ性の強い原曲がモチーフの為、1位を選ぶにあたり技術面以上に曲を如何に解釈し構成したかを重視しました。お洒落なジャズ調から一転コンプ感強めな“葛藤”の中間部を経て、“咎”への一つの回答となり得る“救済”のエンディング、全編のピアノや素材の入れ方など、原曲とは異なるアプローチで咎人の心をうまく表現していると感じました。
「荒田 隆亮 Remix」
テーマの中の“美しくも残酷な”部分に、今回最も純粋に焦点を当てていて、切なくなるほどの純度の高さを感じました。最後のハモリの美しさは特筆もので、最も胸を打たれた作品はどれ、と問われれば、これを選ぶと思います。
「MorryBK Remix」
原曲から対極に解釈した中で飛び抜けてセンスの良さやクオリティの高さを感じました。見事なリハーモナイズ、エレピの音、最後の展開など印象に残ったシーンは多々ありますが、1分前後に不穏な空気を入れた事で曲全体の深みがグッと増した感がありました。

●高津戸勇紀(XFLAG SOUND CREATORS)
「MorryBK Remix」
今回のお題はボーカル素材に柔らかな優しさがありますが、その基本となる雰囲気を活かしながらリミックスし、変化をも感じさせることは簡単ではないと考えていました。そういった想いの中でグッと来たのが、MorryBK 様の作品だったのです!夜のカフェのシーンに流されると相応しそうな世界観の中において「出来ることは全部やる」とい気概を感じるアイデアの豊富さと、クオリティの高さ・・・。文句無しに1番に推させて頂きました!!素晴らしい作品です!
「PinotFG&Risae Remix」
前回、一番に推させて頂いたPinotFGさんですが、今回はコライトでご応募頂きました!前回はファンタジックで、かつ拍子も変えるなどの工夫が凝らされたハイクオリティな作品でしたが、ご自身でそのハードルを更に乗り越えようとする意識が感じられました。5分という尺の中で様々な世界を表現されており、充実度の高い作品だと思います!
「Madon Remix」
楽曲の入りから感じた「こういった展開になるのかな?」という予想を、良い意味で完全に裏切られました!ダンス調のリミックスは、主となるメロディを切り刻んで素材として活用する作品が数多くございましたが、しっかりと元のメロディが活かされており、リミックスとして大切なポイントを押さえた上で、ご自身の得意な技が如何なく発揮されていると感じています!

●烏丸哲也(BARKS編集長)
「ASHITANI Remix」
クラシカルに発展させるかEDM系に作り変えるかの2系統作品が多かった中で、キラリと光ったジェント系サウンド。いかついアプローチは全96作品の中でも唯一のものでした。そんな個性と振り切れた思い切りの良さをリスペクトします。
「PinotFG&Risae Remix」
他を寄せ付けない圧倒的完成度で、同コンテストVol.1に続き既に常連の貫禄。ミュージカル風、独自メロをまとったボーカルの投入…音楽クリエイターとして、ストーリーテラーとしても今後の活躍が楽しみです。
「たにぐちじゅりあん Remix」
こんな心地よいアレンジがありましょうか。矢内景子のボーカル素材が、まるで洗練されたボサノバ作品のために歌われたように聴こえます。リミックスコンテストとして理想的な優秀作品って、こういうものだと思います。

●松本伊織(サウンド&レコーディング・マガジン副編集長)
「Yoshihiro Yuki Remix」
ダウンテンポ・ビートを軸にした、ジャジー・ヒップホップ/R&Bテイスト。フルートが雰囲気を醸し出しています。意外にもこの曲調とボーカルが合うのは、ディレイの加え方にポイントがあるのではないかと思いました。
「qwec Remix」
ピアノのブロック・コードから始まる意外性が耳を引きます。シンプルなビートと浮遊感のあるリハーモナイズが印象的なR&Bで、音楽IQの高さを感じました。後半は一転して疾走感ある展開で驚きました。
「Reach Remix」
音色やボーカル・サンプルの使い方から、EDM通過後のR&Bと言える作品。素材の使用部分の選択、ビートの質感、音色の出入りやそのフレーズにセンスを感じます。アンビエンスのサンプルも良い味付けになっています。

●向山豊(日本コロムビア・プロデューサー)
「Reach Remix」
センス溢れる現代的なチル・ビーツ&エレクトロニカサウンドに耳を奪われました。ち密で洗練されサウンドデザインとスリリングな展開が素晴らしく、飽きることなく何度も聴けます。ボーカル素材の大胆で自由な遊び方もお見事。
「Hylen Remix」
バッキバキなトラップに仕上がっていてクラブで流れていても違和感ない。勢いも大好きです!
「Lofipi Remix」
古き良き90's R&Bサウンド(SWVやShiroを思い出しました)。シンプルなドラムと浮遊感のある上モノが最高に気持ち良い。

●吉村祐(フェイス・サウンド・プロデューサー)
「Reach Remix」
チルアウトながらグルーヴがあるビート、泣かせどころがありつつ激しく盛り上がる箇所もあり見どころが多いです。そして素材の使い方が、散らして遊んでいるように見えて実は全て理にかなっているところがこの曲を素晴らしくしている大きな要因だと思います。
「髙橋コースケ Remix」
正攻法のリミックスど真ん中で、これでもかと言うほど元素材を矢継ぎ早に使ってカッコよくまとめ上げられていて素晴らしいと思いました。展開も目まぐるしく飽きのこない構成ですね。
「4hou$e Remix」
浮遊感のあるコード楽器とループドラム中心のビート組み立てが気持ちいです。終盤のフュージョン的ないなたいギターソロも雰囲気がありますね。ベースラインが曲を通して秀逸で、メロディやビートをしっかり支えているのが印象的でした。

●藤本健(DTMステーション)
「たにぐちじゅりあん Remix」
ボサノバ風に仕立てたこの曲、完成度としても高かったし、聴いていてとても気持ちのいいサウンドで、数ある応募の中、1位に選出しました。話題になったのは、このギターが打ち込みなのか、手弾きレコーディングなのかという点。個人的には打ち込みかな…と思ってますが、音源に何を使ったのかも気になります。できればエンディングはもうちょっと工夫してくれるとよかったな、と。
「PinotFG&Risae Remix」
聴いていて、すぐに登場したRisaeさんのボーカルに驚きました。お題のボーカルに別メロのボーカルを当ててくるこの手法はすごく良かったし、後半のハモるあたりには、グッときました。オーケストレーションも素晴らしく、これはすごくいい、と思ったら、前回で入手し、インタビューもさせていただいたPinotFGさんだ、と気が付いた次第。改めて高い実力を持つクリエイターであることを実感しました。
「百﨑優太 Remix」
応募作品の半数近くを占める打ち込み系EDM系の楽曲の中で1番よかったと思った作品です。冒頭はゆっくりしたアコースティックなサウンドからフューチャーベースへの展開。その後も、どんどんと転換していく構成の面白さもよかったです。

●安田都夢(Rock oN Company)
「ゴリラのゴリラ Remix」
一瞬、この応募曲を聴いた後に他のをすぐに確認しましたが、こういうアプローチをしてくる斬新さ、間の取り方など、新しいアイデアで、個人的にズバッときました。中盤の鍵盤楽器が入っているところのリズムのよれ方が大きなポイントです。
「konb Remix」
深いリバーブで、酩酊状態で聴けばどハマりするアレンジでした。これを聴いて寝たくなる、酒好きにはぴったりです。
「Reach Remix」
間の取り方、シンセのサウンド作り、全体の構成など、バランスが取れており、リミックスというよりもアレンジ面で、非常に良いインパクトがあってよかったです。

●ヤマハミュージックジャパン
「たにぐちじゅりあん Remix」
ボサノバ調がボーカルにピッタリはまっています。各楽器のサウンドやメロディー、そしてミックスバランスも完成度が高く、何度でも聴ける心地よい楽曲だと思いました。
「KRC Remix」
各所にちりばめられたようなFXやPluckサウンドが楽しい。メロディーは物悲しげですが、サウンドは生き生きしていて不思議な感覚になります。
「qwec Remix」
シンプルかつハイセンスなトラックが見事だと思いました。

『B.B.Q. with SOUND CREATORS vol.2』

2019年6月25日発売
国内単曲販売価格:¥250(込)/海外単曲価格:$1.29
国内バンドル販売価格:¥1650(込)/海外バンドル価格:$9.99
1.モンスターストライク 超絶 咎 ボスBGM (たにぐちじゅりあん Remix)
2.モンスターストライク 超絶 咎 ボスBGM (池尻喜子 Remix)
3.モンスターストライク 超絶 咎 ボスBGM (Reach Remix)
4.モンスターストライク 超絶 咎 ボスBGM (Yoshihiro Yuki Remix)
5.モンスターストライク 超絶 咎 ボスBGM (Takeshi Horimoto Remix)
6.モンスターストライク 超絶 咎 ボスBGM (MorryBK Remix)
7.モンスターストライク 超絶 咎 ボスBGM (ASHITANI Remix)
8.モンスターストライク 超絶 咎 ボスBGM (伊良波大空 Remix)
9.モンスターストライク 超絶 咎 ボスBGM (ゴリラのゴリラ Remix)

「【XFLAG公式】リミックスコンテスト vol.2」

題材:「超絶 咎 ボスBGM XFLAG SYMPHONY 2018 ver.」ボーカルデータ
応募期間:2019年3月25日12:00~5月13日11:59
選考期間:2019年5月13日12:00~6月25日11:59
受賞作品発表:2019年6月25日12:00
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