【インタビュー】17歳の早熟な歌姫・琴音が生み出す心の歌

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高校3年生の秋から冬へ、かけがえのない季節を歌に重ね、光る風のように駆け抜けてゆく姿が眩しい。17歳のシンガーソングライター・琴音の2枚目のシングルは、より明るくより力強く、不安を背負いそれでも前を向く人の背中を押すメッセージソングになった。「Eggs presents ワン!チャン!!〜ビクターロック祭り2018への挑戦〜」グランプリ、テレビ朝日『今夜、誕生!音楽チャンプ』グランドチャンプ獲得など、華々しい経歴を持つ早熟な歌姫が、新たな刺激を受けて生み出した心の歌。2019年秋、未知なる明日をしっかりと見つめる琴音の思いを聴こう。

  ◆  ◆  ◆

■いい経験になったと思います

──最近はきっと、何をやっても「高校生活最後の」という肩書がつくでしょう。

琴音:ああー。そうですね。

──何か最後っぽいこと、しました?

琴音:先月、最後から二番目の定期テストが終わって、たぶん今月末ぐらいにテストがあって、それが最後だと思います。あと、9月には文化祭がありました。

──おお。何やったんですか。

琴音:ペットボトルを集めて、タワーを作って、イルミネーションみたいなふうにしたり。写真で撮ると、けっこう良く見えました。カメラが好きな子がけっこういて、友達のグループラインに写真を送ってきて、なんかすごい!みたいな。

──初々しいなあ。ところで、3か月前に会った時には、専門学校も考えてると言ってたけれど(【インタビュー】琴音、少女と大人の境を超え優しい雨のように心に沁み通る1stシングル「今」)。

琴音:結局、専門学校に行こうかなと考えています。友達も東京に来る子が多くて、めちゃめちゃ心細いわけでもないかなって。

──両親は寂しがるでしょうけど。

琴音:まあ、そうですね。お父さんは、あんまりそういうことを言わない人で、ラインとかで連絡を取り合えるので、それで十分なんだなという感じですけど、お母さんがすごい寂しがってます。「週一で帰って来い」って言ってます(笑)。たぶん冗談ですけど。

──残り数か月の高校生活。どう過ごしますか。

琴音:3年生になってから、仲良くしてくれる子が増えたんですよ。明るい、おとなしい子が多くて、すごく楽しく過ごしてます。勉強も最後までちゃんとやらなきゃですけど、メインは、友達と関わることかなと思います。

──めいっぱい、楽しんでください。そんな大きな変化の時期に届いた、2枚目のシングル。リード曲「白く塗りつぶせ」は、ドラマ『ハル 〜総合商社の女〜』オープニングテーマになってます。



琴音:ドラマタイアップというのは初めてで、最初に台本を3話分いただいて、それを読んだ上で作る感じでした。確か、曲を先に作ったんだと思います。ドラマの方々のイメージもあるので、それとの兼ね合いもあって、けっこう考えたところもあったかなと思います。

──基本、明るい、広がりのある応援歌。という感じがする。

琴音:たぶんその方向性は、ドラマのイメージに合わせているというか。ドラマが、元気が出るような作品なので。

──すごい似合ってると思いましたよ。1stシングルの「今」とは全然違う曲調だけど、こういう元気の出る応援歌って、ライブでも歌ってるでしょう。



琴音:そうですね。けっこう作ってると思います。

──だから、ぴったりだと思った。作詞作曲のクレジットは、プロデューサーの石崎光さんと共作になってるけど、実際はどんなふうに?

琴音:サビの頭の“白く塗りつぶせ”という言葉は、プロデューサーの石崎さんのアイデアです。Aメロ、Bメロのあたりは、けっこう自分ですね。

──“安心が欲しくて「僕なんて」が癖になっている”とか。ハッとする表現が多くて。

琴音:そこは自分の言葉です。

──呼び掛けてる相手は、誰なんだろう。

琴音:自分が元気出してほしいと思う人というか。友達とかに、そういう子が多いので。

──それ、「今」の時も言ってた気がする。友達のことを見ていて、それが歌詞になることもあるって。同じような感じなのかな。

琴音:そうだと思います。「今」に比べると、だいぶ明るいと思いますけど。見てるところは、身近な友達とかだと思うので。

──身近な人へのメッセージ。一番伝えたい一行とかは?

琴音:そうですね、サビの真ん中のところに、“あなたならきっと / 憧れることは 前を向くためにある”って、あるじゃないですか。二番にも似たようなところがあるんですけど、そこらへんは、ちゃんと伝えたいところなのかな。そう思って書いていた気がしますね。

──“理由などなくていい / 心躍るほうへ”も、好きだなあ。ところで、「黒く塗りつぶせ」という曲があることは、知ってるよね。

琴音:そうなんですか?

──あ、知らなかったのか。

琴音:あ、でも、確かそんなような話を言ってました。そうでした、そうでした。たぶん石崎さんは、そこから取ったんだと思います。

──たぶん、そうでしょうね。すごく強い言葉。

琴音:サビの頭の言葉を何個か出して、最終的にドラマの方と意見のキャッチボールをしながら決めていきました。それに合わせていくらか書き直して、そういうこともしてましたね。ここにこの言葉を置くなら、次はどうしよう?とか、やってました。

──勉強になりました?

琴音:勉強というよりは、経験として貴重なものだと思いました。ある程度制限がある中で、自分が伝えたいことをどうやって伝えるか。そこが難しかったので、いい経験になったと思います。

──きれいに着地してると思いますよ。じゃあ歌う時には、もう自分のものになってる。

琴音:そうですね。でも実はこの曲、難しいところがあって。2サビのあと、Dメロがあって、そのあとラストサビに行くんですけど、そこで拍が若干ずれているんですよ。石崎さんは「ライブっぽい感じを出したくてこうしてみたんだけど」みたいなことを言っていて、そうなんだーと思って聞いてたんですけど。実際歌う時に、これでいいのかな?と思いながら、合うように歌うのがすごい大変でした。レコーディングというよりは、その後のライブで披露する時の苦労だと思うんですけど、「すごい大変だー」と思ってます。

──これからですね。ちなみに、ドラマを見て曲を聴いた人からは、どんな声が耳に届いてますか。

琴音:「歌詞の感じが今までと雰囲気違うね」とか。「ドラマに合ってるね」というのもありました。自分の曲としては、知られていくことも大事だと思うんですけど、でもやっぱり、ドラマの曲なのであれば、ドラマがすごく良く見えることが大事だなと思うので。「ドラマが面白くて毎週楽しみにしている」と言われると嬉しいですね。お父さんもすごいハマってて、毎週楽しみだと言ってるので。オープニングの曲なので、いい飾りというか、ドラマに勢いがつく感じに少しでもなっているなら、いいなと思います。

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