【インタビュー】かみやど、“負け組”から這い上がった6人の想い

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“たまには負けてもいいよ”、私たちは、転んでも転んでも何度でも立ち上がってみせる──。ふんわり、ほんわか、清楚系アイドルに見えて、6人の心の中は少年ジャンプのようにエモくて熱かった。“かみやど(ひらがなかみやど)”は原宿発のアイドル“神宿”の新メンバー選出オーディションのファイナリストである石綿なこ、萩田ここ、辻ゆか、桜木こと、藤田みゆ、高田ももで結成されたグループだ。つまり、彼女たちは神宿にはなれなかった、いわば“負け組”なのだ。

そんな6人が、本家と同じ響きをもつグループ名“かみやど”を掲げ、ライブ活動をスタートさせて約1年。8月12日に発売する待望の1stアルバム『HRGN』、そこに込めた想いをたっぷりと語り尽くす。かみやどが、全世界の“負け組”たちとともにジャイアントキリングを巻き起こす。

  ◆  ◆  ◆

■「負け組だろ」って思われても全然いいんです

──初めまして。

全員:初めまして。ひらがな“かみやど”です。

──ぐふ、そうやって挨拶するんですね。早速ですけど、自己紹介をしてもらえますか? 

石綿なこ:石綿なこです。あだ名は“ぽぽちゃん”です。グループ内ではMC、お話を担当させてもらうことが多いです。特技はピアノ(音大ピアノ科卒)です。

萩田ここ:萩田ここです。“ここちゃん”と呼ばれてます。グループ内では…なんでしょう。いじられキャラです。英語(オーストラリアからの帰国子女)が得意です。

高田もも:はい、高田ももです。“ももちゃん”って呼ばれてます。グループ内では無茶振りを担当しています。最年少です。

藤田みゆ:藤田みゆです。あだ名は“みゅーみゅ”です。グループ内での役割はリーダーです。といっても何もしてないんですけど(笑)。私の特技はエンジン組み立て(工業高校卒業後、車のエンジン工場での勤務歴あり)です。

桜木こと:桜木ことです。“こっちゃん”と呼ばれてます。グループ内ではライブ中の煽りを担当してます。得意なことは料理です。

辻ゆか:はい、辻ゆかです。“ゆっち”と呼ばれてます。グループ内では気合い入れを担当していて、いつもステージにあがる前に「みんなで頑張るぞ」という意味を込めて円陣を組んだあと、みんなの背中を叩いてます。

──辻さんの背中は誰が叩いてくれるの?

辻:自分で(肩に手を回して)ポンって(笑)。

▲辻ゆか

──なるほど。そもそもかみやどは、どんなグループなんでしょうか。

辻:私たちは、神宿さんの新メンバーを決めるオーディションに残ったファイナリスト6人で結成したグループなんです。

──言い方を変えると、神宿の新メンバーに選ばれなくて落選した人たちということ?

全員:はい。

──本来なら落選が決まった時点で「残念でした」で終わりじゃないですか? でも、みなさんの場合は落選後にその“続き”があった。それは、なんでだと思いますか?

全員:…(顔を見つめあって沈黙)。

辻:神宿の(羽島)めいさんが言ってくださったんです。「この子たち、もったいないからグループ作ったほうがいいよ」って。その影響はあると思います。

──ウソッ!

石綿:本当です。それで「一緒にやっていきたい」って言って下さったんです。

──そんなバックアップがあったとは。では、神宿がいながら“かみやど”というグループ名で活動することについて、みなさんはどう思ってらっしゃるんですか?

石綿:いい面も悪い面もあるなと思います。神宿さんがいるから、自分たちだけではまだ立てない舞台に立てたり。最初からありがたい環境で活動できているのは、神宿さんがいるからこそだと思うんですよ。お客さんも、「初めまして」のグループよりも「神宿知ってる、ひらがなのかみやどもいるんだ」と私たちのことを知ってくださる方も多いので。

高田:同じ名前を使わせてもらっている分、スタート地点はゼロから始めたグループとは違うと思いますね。

石綿:でも、かみやどで検索をかけると、まず最初に出てくるのは神宿さんなんですね。なので、そういうところでは、いつか自分たちのグループ名がすぐに出てくるようになったらなとは思いますけど。

──それなら最初から別のグループ名のほうがよかったなと思ったことはないですか?

石綿:同じ名前でも、自分たちはあくまでも“別グループ”という認識で活動しているので、そこまでグループ名を意識してないんですよ。

▲石綿なこ

──なるほど。では、他のグループにはないかみやどの特徴というと?

辻:みんながオーディションの最後に落選を経験して、それでもそこから這い上がってきたというところは他のグループには絶対負けないところだなと思います。

──みなさん、相当な負けず嫌いなんですね。

全員:はい。そうです。

──写真から伝わってくる雰囲気とは違って、芯はものすごくエモいグループだと。

石綿:はい。自分たちを知ってくださってる方にはそこは伝わるんですけど、顔に“負け組”って書いている訳ではないので。

──ぶははは。そうね。

石綿:なので、こういうインタビューを通して、たくさんの人にそのことを知ってもらいたいんですよ。「負け組だろ」って思われても全然いいんです。むしろ、そのほうが「おー、コイツらすごい」と思ってもらえると思うので。

──そこまで覚悟してやってるんですね。負け組代表というか、負けてもカッコ悪くないんだ、そこから這い上がれるんだというのがかみやどのアイデンティティーなんですね。

全員:はい。

──しかもみなさんの場合、落選したメンバーが誰1人欠けることなく再起して這い上がってきたところも凄いなと思うんです。

高田:そこは、絆ですね。この6人みんながいるから頑張れたというのはあると思います。

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