ラッシュ、ニール・パートの闘病を語る「彼は極秘にしておきたかった」

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ラッシュのゲディー・リー(Vo,B)とアレックス・ライフソン(G)が、昨年1月に亡くなったバンド・メイト、ニール・パート(Ds)が病とどう向き合っていたか明かした。パートは、リタイアし、小学生の娘を含む家族との時間を満喫しようと新たな生活を始めた矢先、悪性脳腫瘍の一種、膠芽腫と診断された。

◆ラッシュ画像

パートは、2015年夏に開催されたラッシュの公演を最後に、引退を表明してからわずか10ヶ月後に体調がおかしいと感じ始めたという。長年の習慣だった、新聞に掲載されるクロスワード・パズルが解けなくなり、その2ヶ月後には自身が発する言葉がおかしいことに気づいた。そこで医師に診てもらい検査を受け、膠芽腫と診断されたそうだ。

パートはすぐにはメンバーにそれを知らせなかったが、手術前にライフソンに電話(FaceTime)を入れ、ライフソンを驚かせたという。1回忌を前に、ライフソンは『Rolling Stone』誌にこう話した。「彼から電話があるなんて、ただ事ではなかった。彼は電話が苦手だったからね。彼から美しいメールは届くよ。でも、彼は誰かと話すのは好きではなかった。僕はビックリしたよ。何かおかしいところがあったんだ。コネクションのせいかと思ったけど、彼はいつもどおりって感じじゃなかったんだ。僕はそのあと、どうしたんだろうって考え続けてた」

それから約2週間が経ち、パートはメールを通じ、リーとライフソンに病について告げた。ゴルフ中にそれを受け取ったライフソンは「すぐに泣き出してしまった」という。

ライフソンは、パートから病気のことは秘密にして欲しいと頼まれていたと続けた。「彼の家の前に人々が集まったり、“Closer To The Heart”なんかを合唱されるなんて、彼は絶対に嫌だったんだ。それをとても恐れていた。注目を集めたくなかったんだ」

膠芽腫の平均生存期間は12~18ヶ月と言われるが、パートは3年半に及び病と闘い続けた。リーは「彼はタフな男だった」と話している。「彼はものすごくストイックだった。ムカついてたよ、当然ね。でも彼は受け入れなくてはならなかった。彼は酷い知らせを受け入れるのが得意だった。彼は、家族のためにできるだけ長く生きようと全力を尽くすつもりだった。実際、信じられないほど頑張った……。僕なんかより潔く運命を受け入れていた」

ニール・パートは2020年1月7日永眠。まだ67歳だった。

Ako Suzuki
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