ボーイズグループますます躍進の2022年。個性も楽しみ方も無限大

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2022年、ボーイズグループシーンがますます賑わいを見せた。

ず注目したいのは、次々と活躍を見せたBE:FIRST。今年1年とにかく精力的に活動を行なっており、2ndシングル「Bye-Good-By」、1stアルバム『BE:1』をリリース。それに伴いミュージックビデオなどの映像コンテンツもYouTubeチャンネルに多々UPされている。


さらに、7月には有名DJ・音楽プロデューサーのジョナス・ブルーとコラボした楽曲「Don't Wake Me Up feat. BE:FIRST」もリリース。現在はアルバムを引っさげたツアー<BE:FIRST 1st One Man Tour "BE:1">の真っ最中である。さらに<東京ガールズコレクション 2022 SPRING/SUMMER>、<VIVA LA ROCK 2022>、<ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022>、<SUMMER SONIC 2022>、<音楽と髭達 2022-My Home Town->などフェスやイベントにも精力的に出演してきた。



こうした音楽活動はもちろん、初冠バラエティ番組『BE:FIRST TV』(日本テレビ)や、GYAO!にて連動企画や特別映像も配信されているラジオ番組『MILLION BILLION』(J-WAVE)が放送されたことは記憶に新しい。止まることなく活動をし続けることが、ファンの心を掴んで離さない一因になっているのだろう。しかも、フェスへの出演や海外音楽プロデューサーとのコラボなど、今までセオリーだったとは言えない活動も多く、活動の広がりに期待が高まっていく。その上、すべての活動において高いクオリティを見せ、毎回驚きと感心を巻き起こしている。そんな彼らだからこそ、『第73回NHK紅白歌合戦』への出場決定など、結果に結びついてるのではないだろうか。



“紅白出場”といえば、BE:FIRSTと同時期にデビューしたなにわ男子も初出場を果たす。彼らも2022年、2ndシングル「The Answer/サチアレ」、3rdシングル「ハッピーサプライズ」、1stアルバム『1st LOVE』とコンスタントに楽曲をリリースしてきた。その多くがタイアップを取っていたり、音楽番組に多数出演したりしたことで、より幅広い人の耳に歌声を届けてきた。

さらに、デビュー前から続くバラエティ番組『まだアプデしてないの?』(テレビ朝日系)も順調そのものだ。こうした7人での活動も然ることながら、個人での活躍が目立つのもなにわ男子の特徴だろう。メンバーそれぞれ映画やドラマ、CM、バラエティなどで活躍を見せており、ファン以外の知名度も着実にアップしてきている。こうした活動はジャニーズアイドルの王道的活動と言える一方、大西流星がジャニーズ初のコスメプロデュースを行なうなど、個性もしっかり発揮。王道プラスαの存在感を示している彼らが多くのファンを獲得していることは納得だ。


そして、紅白初出場を果たすボーイズグループといえばJO1も忘れてはならない。2020年3月4日にデビューした彼らは、その後間もなく<KCON:TACT 2020 SUMMER>に出演したり、『Mnet Asian Music Awards 2020』「ベストニューアジアアーティスト賞」を受賞するなど、活躍を見せてきた。一方で、デビュー後一番精力的に活動したい時期がコロナ禍に重なってしまったこともあり、苦しい思いをしたことも想像に難くない。

しかし、様々な困難を乗り越えつつ2022年にはメンバー11人が初主演を務めたドラマ『ショート・プログラム』(Amazon Prime Video)が配信されたり、『JO1のオールナイトニッポンX』(ニッポン放送)がスタートしたり。楽曲に関しても、6thシングル「MIDNIGHT SUN」、2ndアルバム『KIZUNA』のリリースはもちろん、デジタルシングルも多数リリースしてきた。それに伴って多くの音楽番組への出演や、11人揃っての初の有観客ライブ<2022 JO1 1ST ARENA LIVE TOUR >の開催など、自分たちの音楽性と可能性を示してきたことは間違いない。

そんな彼らの魅力の一つといえば、メンバーたちのひたむきさ。もちろんパフォーマンスが魅力的であることは言わずもがなだが、彼らの人間性がわかるとより一層パフォーマンスも魅力的に見えるのだ。その証拠に、彼らの人間性が垣間見えるドキュメンタリー映画『JO1 THE MOVIE 「未完成」-Go to the TOP-』は再上映が決定している。その他にもアンバサダー就任やコラボキャンペーンが多いのも、彼らの人柄の良さがあってこそなのだろう。


そんなJO1と同じく、『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』(TBS系/GYAO!)出身のINIも活躍を見せた。INIの2022年は、初冠レギュラーラジオ番組『From INI』(TOKYO FM)のスタートから始まった。2ndシングル『I』、3rdシングル「M」、1stアルバム『Awakening』と着実にリリースするだけでなく、WANIMAが楽曲提供した「HERO」も配信リリース。

イベントやフェスにも出演し、初のアリーナツアー<2022 INI 1ST ARENA LIVE TOUR [BREAK THE CODE]>もスタートした。来年1月には日本武道館での追加公演が決定したり、<KCON 2022 LA>ではアジア外で初パフォーマンスを果たしたり、グローバルボーイズグループとして着実に階段を登ってみせた。着実に実績を積み重ね、成長していく過程を応援したくなるのがINIというグループなのだろう。そして、まだまだ伸びしろを感じさせるポテンシャルの高さと、唯一無二の音楽性という武器も持っていることから、来年以降の活躍にも期待が募る。





彼らの他にも、「それでは聴いてください、チグハグ」が『TikTok流行語大賞2022』に選ばれたTHE SUPER FRUIT、<SUMMER SONIC 2022>など多くのイベント、フェスでも存在感を示したOCTPATHなど、新進気鋭のボーイズグループたちが大活躍した2022年。


しかし、すでに人気を確立しているボーイズグループたちの勢いも全く引けをとっていない。例えば、デビュー10周年を迎えた超特急。8号車の日である8月8日には4人の新メンバーが加入し、9人体制へとパワーアップ。9月6日からは、9人が主演を務める連続ドラマ『超特急、地球を救え。』も放送された。さらに12月24日、25日には9人体制での初アリーナツアー<BULLET TRAIN ARENA TOUR 2022「新世界 -NEW WORLD-」>も開催。10年経ってもなお、ワクワクと進化を見せ続けてくれている。

デビュー10周年で言えば、Da-iCEもそうだ。2022年は1stEP『REVERSi』のリリースをはじめ、「どんな君も」、「Dance Dance」、『イマ』、「Answers」と配信リリースを精力的に行なってきた。さらに<Da-iCE TWO MAN LIVE TOUR 2022 -REVERSi->、<Da-iCE ARENA TOUR 2022 -REVERSi->と1年間で2本のツアーを完走している。



その合間にも様々なイベントやフェスに出演しており、彼らにとって2022年はまさに「ライブの年」であったと言えるだろう。さらに『イマ』収録曲の「スターマイン」はTikTokで楽曲再生回数3億回を突破し、大バズリを見せた。結果、『Video Music Awards Japan 2022』「MTV Breakthrough song」や、『第64回日本レコード大賞』「優秀作品賞」を受賞し、昨年のレコード大賞受賞から“2発目のおかわり”に繋がっている。もちろん、彼らのわちゃわちゃしたトークは見どころの一つであるが、こうした「THEアーティスト」とも言える正統派な活動でファンを魅了できるのは実力があってこそなのだろう。

ここで挙げさせてもらったボーイズグループはほんの一部。他にも魅力的なボーイズグループは多々存在する上に、それぞれがオリジナリティを発揮している。ぜひ今一度チェックしてみて、お気に入りのグループを見つけてみてはいかがだろうか。2023年の楽しみが1つ増えるかもしれない。

文◎高橋梓
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