【俺の楽器・私の愛機】1281「Musicman StingRay Bass」

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【Musicman StingRay Bass】(東京都 禄郎 1980年生まれ)


No.701で1960年製JazzmasterNO.910でモディファイJaguarを掲載していただきありがとうございました。

このたび楽器を探す旅が終了したため、ご報告です。もう楽器を買うことはありません…。

ぼんやりと「同い年の楽器が欲しいなあ」と思い始めて数年が経ちました。でもなかなか「コレ!」ってのが見つかりません。そもそも妻から「ギターがうるさい」と、生音のカッティングでもうるさがられるうちに、ベースをよく弾くようになりました。そうか、ベースでヴィンテージはもってなかった、同じ年代だと…アレか。と思い立ったものの、これまたよい個体が見つかりません。

楽器屋通いはもちろん、オークションや海外の楽器屋サイトものぞく毎日…でも見つかりません。そのうちに、どんどん相場が上がっていきました。これは出会ったら即買うしかない!でも見つからない。1970年代のものはたまに出てくるものの、1980年のものはほとんど見かけません。みな気に入って手放さないのか…調べてみると、どうやら過渡期らしく70年代から80年代にかけて製造本数が減っていることを知ります。

ある日オークションで「よし1980年製!見つけた!買うぞ!」とPC画面を見ながら値段を見て数時間だけ考えていたら、やはり即sold outへ。いや、それは色がサンバーストだから…私はナチュラルカラーが欲しいんだ…となんとか気持ちを入れ替えます。それから6か月間も毎日毎日さがし、やっと手に入れました。

なんと1979年にオプションだったローズウッド指板です。シリアルナンバーから製造本数は数百本といわれています。前オーナー曰く「1979年にアメリカにオプションでオーダーされ、その後1980年なかごろに日本へ船便でやってきて店で売られた」とのことです。1979年のネック・ボディデイトですが、1979年にオプションでオーダーされて、世界的な実売は1980年から約一年だけだったようです。事実上この世に出てきたのは1980年?と考えています。

StingRay Bass特有の持病であるネックは1~5Fのみ順ゾリで、あとは良い状態です。とても弾きやすくて音も最高です。まいにち探し続けたせいか、「あれ?何年も前から家にあって弾いてきたんだっけ」と錯覚を起こしています。

ベタにFleaが大好き、という影響に加え、Queen、rage against the machine、そういや細野晴臣氏も弾いていたな、お、ソウルやファンクもいけるぞ、などなどまさに生まれ年からの自分の音楽人生を振り返るように弾いています。

妻からは「今度はベースもうるさい」とスラップの練習に文句を言われています(笑)。そんな妻には言えない値段でした…が、もうほしい楽器はすべて集まったので、これにて楽器を探す旅は終幕です。今度は楽器たちと音楽の旅に出かけます。





   ◆   ◆   ◆

エモい。熱い想いが十分伝わった。なんだか晴れやかな気分。でもね、楽器欲しい欲しい症候群 a.k.a GASってのは、寛解したと見せかけて、長い年月が経った後でも突然に再発を見せる厄介な疾病です。もう買ってはいけない買うべきではないなぜなら欲しい楽器はもうすでに…と、理性で抑え込んでいる様子も見て取れます。おそらくご本人もうっすら気付いているのではないでしょうか。文頭に「もう楽器を買うことはありません…。」と書かれていますが、句読点の前に「…」が入っちゃっているのがそのサインです。GASマイスターとして私は見逃しません。(JMN統括編集長 烏丸)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
※最大5枚まで

●応募フォーム:https://forms.gle/KaYtg18TbwtqysmR7

「楽器人の投稿がmusic UP'sに掲載されます」

全国約1,000カ所の音楽関連スポットで、毎月20日に配布中されるフリーマガジン「music UP's」にて、楽器人の特集を掲載、【俺の楽器・私の愛機】で紹介された投稿の中からあなたの愛機をご紹介させていただきます。

※毎月の掲載数は2~4件ほどの予定です。選出はBARKS編集部で行ないます。
※掲載の選出対象は【俺の楽器・私の愛機】コーナーにて2022年5月30日以降に掲載された投稿が対象となります。

引き続き【俺の楽器・私の愛機】をお楽しみください。今後ともBARKS楽器人をよろしくお願いいたします。

◆【俺の楽器・私の愛機】まとめページ
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