【インタビュー】私立恵比寿中学、10人体制初&ヤマモトショウ提供曲「kyo-do?」発売「自分たちで言うのもなんですけど、勢いを感じています」

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■ 最初は、喧嘩腰でレコーディングに行ったんです(笑)

── それこそ、エビ中×ヤマモトショウさんは期待値が上がりますよね。

真山:エビ中に楽曲提供をしてくださるアーティストさんは、ご自身の味をそのまま出されることが多くて、そこにエビ中が染まっていくんですよね。「kyo-do?」は、テンポも速くて、メロディーラインも難しかったんですけど、それぞれの解釈で「kyo-do?」を歌唱していて。CD用にマスタリングされた音源を聴いたときも、「この子はこうやって歌ってるんだ!彩ちゃんはリズム感はばっちりでエモーショナルに歌ってるな、悠菜はかわいいところの声の成分がいいな」とか、メンバーそれぞれの解釈が詰まってるなって感じました。「kyo-do?」もポジティヴな楽曲なので、これを聴いて自己肯定感を上げたり、他の人を思いやる気持ちを高めてもらえたら嬉しいなって思います。

仲村:最初に聴いたときはかわいい曲だなって思ったんですけど、歌ってみて難しいって気づいたんです。メロディーのキーが高かったので、ちゃんと音をあてられるように意識したんですけど、それをやりすぎちゃって、「せっかく歌詞に言葉遊びがあるのに、ボーカロイドっぽくなるのはないな」と思ったので、ちゃんと感情が入るように歌うことを頑張りました。

風見:私の第一印象は、「高っ! 速っ!」って。歌詞を見て、「ちゃんとわかるような感じで私、歌えるかな?」っていう不安があったんです。ラストのサビは、1番や2番のサビと大きく音もリズムも変わるので、一音一音、ピアノを弾きながら確認しました。しゃべり口調というか、問いかけるような歌い方をしたかったので、リズムと音程は意識しつつ、聴いている人が「自分に問いかけられているんじゃないか」って思うぐらい感情を入れて、「どうする?」みたいな感じで歌えるように頑張りました。

桜木:最初に聴いたとき、すごく耳に残る曲だなと感じて、一回聴いただけでも、つい口ずさんでしまうような曲だなって。特に最後の部分は、すごく音の高低差があって難しいんですけど、みなさんは気にせず、カラオケとかで楽しくハッピーに歌ってほしいなって思います。

安本:最初に聴いて、「大人がTikTokでバスらせたいんだな」と思いました。めちゃめちゃ失礼な話しかもしれないですけど(笑)。

真山:尖ってる!(笑)

安本:ごめんなさい(笑)。エビ中がこれを歌う理由って何だろうって考えたときに、自分たちが重ねた経験だったり、時間だったり、今後進めていきたい野望だったりが歌詞にもう入っていて、私達がこれからどうやってエビ中を育てていくか、どうやってこの世の中で戦っていくかを作戦会議してるような感じで、私達がこの曲を歌う意味があるんだなって思えて。そこからは、自分だったらどうやって伝えるかっていうことを考えて歌えたんですけど、最初はなんかもう喧嘩腰でレコーディングに行ったんです(笑)。



── 大変なレコーディングですね。そのときのヤマモトショウさんの印象はいかがでしたか?

安本:淡々としていらっしゃいました。

桜木:自分なりに解釈してレコーディングに臨んだら、「そういう歌い方もいいじゃん」って言ってくださる優しい方でした。

真山:たぶんその前に他のメンバーに接していたからだと思うんですけど、私のときになぜか最初に、「僕、この感じなんですけど、決して怒ってないので気にしないでください」って言われました(笑)。私は、ふぇのたすさんも好きでしたし、SHE IS SUMMERさん(ふぇのたすのヴォーカルのみこのソロユニットで、ヤマモトショウも楽曲を提供)も好きだったので、「(頭の中で)うわー、みこちゃんの声で再生される」と思って。この曲に対してテンションが上がってしまって、楽しく歌わせてもらっているみたいな気持ちでレコーディングに臨みました。

── ふぇのたすが好きなら、それはテンションが上がりますよね。

真山:最初、歌詞が誰への愛を歌っているのかがわからなかったので、「これだけは明確にしておきたいな」と思って、ショウさんにうかがったら、「誰という断定はしてなくて、好きなように受け取っていいよ。ただ、いろんな言葉を詰めているから、そこに合わせた友情だったり愛情だったら何でもいいよ」と教えてくださって、「なるほど」ってなりました。

▲CDシングル「kyo-do?」通常盤

── ヤマモトショウさんから歌唱についてどんなアドバイスがありましたか?

真山:テンポはすごく気にされていて、シャキシャキ感というか歯切れの良さは意識しました。私のレコーディングのときは、「アクセントを強めに」って指導していただきましたね。ラップにメロディーがついてるぐらいな感覚でって。

安本:私は感覚的に歌うタイプなので、あんまり頭で考えて歌わなかったんですけど、「そんな感じで、そんな感じで」って言っていただきました(笑)。そのときにはもう戦闘モードも解けて、自分の解釈ができていました。

桜木:私は「明るくハッピーに歌ってほしい」って言われて。私は、喉を奥に開いて後ろに放り投げる、ちょっと太めのがっしりとした歌声を今練習してるんですけど、この曲に関しては、わりと鼻にかけていて、上に飛ばすような明るめの声を出せるように意識しました。

風見:私の場合は、「『kyo-do?』っていう言葉は印象に残ると思うので、しっかりアクセントを入れて、聴いている人がすぐにわかるように歌ってほしい」と言われました。

仲村:「LOVE!」をちゃんと発音してって言われて、すごく何回も録りました。ちょっとしたアクセントで雰囲気も変わってきてしまうから、と細部の発音を練習して録りました。



── さっき安本さんもTikTokの話をしていましたが、せっかくならバズりたいですよね。エビ中が「kyo-do?」でバズるにはどうしたらいいと思いますか?

仲村:TikTok、苦手なんですよね……。振り付けを覚えてる間に流行が終わってしまうんです。だから、楽しんで踊ってる姿とかを投稿したいなって思います。

風見:TikTokは流行が早すぎるので、「よく見るけど、今これが流行ってるのかな」っていうのを見つけたらすぐ保存して、すぐに覚えて、スタッフさんにすぐ上げてもらうようにしていますね。

桜木:かわいい振り付けと、かわいい衣装がちゃんとあって、高画質であれば、バズる確率は高くなるんです。でも、流行が早く過ぎるのは確かで。1Aの部分がめっちゃバズったとしたら、サビでまたバズらせれば、「この曲、サビはこんな感じなんだ」って思ってもらえるし、何回もいろんな部分を切り取ってバズらせれば、丸々1曲を聴いてもらえるし、すごくお得なんじゃないかなって思いますね。

安本:今回、「kyo-do?」の振り付けも、TikTokをすごく意識して振付師さんが作ってくださって。TikTok用にもう少しディティールを加えて、さっきもみんなで空き時間に動画を撮って、「こんなのがいいかな?」って研究してるんです。みんなが真似しやすくて、踊ってくれる子たちがかわいく見える振り付けがポイントなのかなって思います。上半身で踊ることを意識しましたし、キャッチーな振りとして、指ハートを作るポーズがキーになってるので、まずはこのポーズがみんなに浸透したら嬉しいです。

真山:どうすればいいか、私が知りたいぐらいです(笑)。TikTokもやってないし、わからないし、もう私がそういう世代になっちゃって。この間、ネットの記事で「Z世代」って調べたら97年からで、私は96年生まれなんですよ。メンバーで唯一Z世代に入ってないって最近知りました(笑)。

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