【インタビュー前編】13.3g、よりグルーヴィーに進化を遂げた「恋愛進化論」は「いまの僕らだったらこう届ける」

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13.3gにとっての2023年は、「充実」という言葉がふさわしい1年だった。2月には、多様なジャンルを咀嚼したバラエティ豊かな楽曲群が並んだ1stアルバム『Ashtray』を発表し、9月には早くも1stEP『AIR』をリリース。アルバム収録曲とはまた異なるカードを切り、さらに音楽性の幅を広げた作品を掲げたリリースツアーも、大盛況のうちに幕を下ろした。

◆13.3g 動画/画像

その熱も冷めやらぬ中、12月13日にはデジタルシングル「恋愛進化論(Remastered)」をリリース。元々この曲は、2021年に彼らが2ndデジタルシングルとして発表した楽曲なのだが、TikTokやInstagramで大きな反響を受け、改めて再録することに。前バージョンより肩の力は抜きながらも、それでいてより強固なものとなったグルーヴを堪能できる形に仕上がっている。そんな最新作や、ライブハウスでもSNSでも着実にその名を広めている昨今の活動のことについて、4人に話を訊いた。

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■13.3gを知ってくれた方がグっと増えた

──2023年は、2月にアルバム『Ashtray』、9月にEP『AIR』をリリースして、ツアーも開催されましたが、バンドにとってどんな1年でしたか?

藤丸将太(Vo, Pf, G):ありきたりかもしれないですけど、めちゃくちゃ早かったですね。常に新しいことがあって、前進しているのを実感できた年だったんじゃないかなと思います。

藤原聖樹(B):2023年は、ワンマンライブに足を運んでくれる方とか、13.3gを知ってくれた方がグっと増えた印象がありまして。自分らの音楽がちゃんとみんなに届いているんだなって思えた年だったと思いますね。ライブのときも、歌ってくれる方とか、めちゃくちゃ楽しみに待ってくれていたんだなっていう表情をしてくれている方がたくさんいましたし、初めて観る方も盛り上がってくれている印象もあって。すごく嬉しかったです。

▲藤原聖樹(B)

将太:僕らはコロナ禍で結成して、僕自身も13.3gが初めてのバンドだから、コロナ禍でのライブというのが僕にとってはフォーマットというか、それがライブの形だったんですけど。2022年の年末から2023年にかけて、だんだんお客さんの声が届くようになってきて、この前、東京でワンマンライブをしたときに、みんながサビを歌ってくれて。そういったライブの形は、僕にとっては初めての体験だったので、2023年はあのライブがターニングポイントだったというか。いろんなことに気付けたライブだったと思います。

──将太さん的に、声出しOKになったときの初ライブってどんな感覚だったんです?

将太:今までは手拍子とか、手をあげてもらうとかはあったけど、(観客が)歌ってくれるっていうのは嬉しかったです。最初はちょっと恥ずかしそうだったのが、だんだん大きな渦になっていって。いまはみんな熱を込めて届けてくれているし、それがあるからライブをしたいっていう気持ちにもなっていて。そこは2023年を振り返ったときの自分の変化でもありますね。待っている人がいるんだなっていう感覚になりました。

▲藤丸将太(Vo, Pf, G)

──なるほど。

将太:いままでは、自分らがやっている音楽を、自分らが届けたいからライブをするという気持ちでやっていたし、いまもその感覚はあるんですけど、みんなが待ってくれている音楽を、僕らなりにちゃんと届けたいという気持ちがより強くなりました。歌に関しても、さらに感情がこもるようになったと思うし、自分らの熱量と一緒にお客さんの熱量も上がっていって、相乗効果みたいなものを感じました。

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