イーグルス、解雇されたDon Felderがバンドを訴える

Eaglesのギタリスト、Don Felderとバンドリーダーの間には見たところ、平和で穏やかな感情（peaceful easy feeling）はないようだ。'74年1月にEaglesに加入したFelderは、Don HenleyとGlenn Freyによる不正解雇を主張し、米カリフォルニア州上級司法裁判所に訴えを起こした。

訴えによるとFelderは、Eaglesの大部分の曲を書いている2人を権威の乱用と不正解雇で非難し、彼がバンドに在籍していたときのEagles Ltd.による印税、ツアー収入、商品収入を含むすべての処置に対する釈明と会社側の精算を求めている。

訴訟では次のような声明が出されている。
「各メンバーがEagles Ltd.の3分の1を所有しているにもかかわらず、HenleyとFreyは一貫してFelderを従属的に扱い、彼の権利を完全に無視した」

ヴォーカル／ギタリストのJoe Walshとヴォーカル／ベーシストのTimothy B. Schmitの名は訴訟ファイルにない。

弁護士団の代表は、訴訟に関する詳しいコメントは2月13日（火）に発表するとLAUNCHに語った。HenleyとFreyの弁護士、Daniel Petrocelliは、「Eaglesにとって最も重要なことなことなので、この訴訟を引き受けた」と言う。彼はまた次のようにも述べている。
「バンドは前進している。これはバンドのために行なわれたのだ」

Linda Ronstadtのバックバンドを務めたのち、'71年にEaglesを結成した彼のクライアントたちはFelderを解雇する全権を持っており、ギタリストの訴えは無益とPetrocelliは付け加える。だが、なぜFeldeが解雇されたのかは誰も述べていない。

Eaglesのメンバー間の摩擦は今に始まったことではない。'99年12月の記者会見で、Freyはそういうことに慣れてきただけではなく、時として訴訟は最良の解決方法でもあるので、誰も個人的な恨みを残すべきではないと言っていた。

Freyは次のように述べた。
「こういう事を元に戻し、立ち上がって飛び立つ努力をしようと試みたのは1度や2度ではない。言ってみれば、うまくいかないときも何度かあった。それで、そのまま流れに任せることを学び、“あのな、「絶対にない」なんて絶対に言うな”と言ってきた。だって、物事というのは何らかの理由があって起こるんだから。そのまま真っ直ぐ進んで行くほうがいいときだってあるんだ」

しかし、それから4カ月も経たないうちに、Henleyはバンドの方向性に不満があるため、Eaglesのニューアルバムのレコーディングに穴をあけたと、今回の状況を予兆するかのようなことをLAUNCHに語った。

「制作における価値観やソングライティングの価値観、そのようなことに関して、みんなの志が同じではなかった」とHenleyは言う。
「続ける前に、プロデュースやソングライティングについて、メンバーがある程度の理解を共有しなければならないと思う。僕が見たところと現時点では、みんなが同じページに載っていないんだ。すべてがぶちこわされてしまうので、これ以上は言えないけどさ」

Gary Graff、デトロイト　Bruce Simon、ニューヨーク