アラン・マッギーの提唱する、新構想“ポップトーンズ”に注目!

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アラン・マッギーの提唱する、新構想“ポップトーンズ”に注目!

イベントも敢行! まさに目の離せないインディース動向


『poptones presents radio4』

EPICインターナショナル ESCA-8302
2001年3月28日発売 ¥1,050(tax in)


1. el groover/el vez
2. my first rolls royce(and a two fingered salute to go with it)/selefane 74
3. fast forward into dub/mad professor
4. the sun is shining/technique
5. harmony/le volume courbe
6. revolution(in the summertime?)/cosmic rough riders
7. t-shirt 69/captain soul
8. all time/january
9. when do i go when you dream/outrageous cherry
10. a quiet revolution/a quiet revolution
11. rock action/ping pong bitches
12. between two points/the montgolfier brothers



●●●●ライヴ情報●●●●

【poptones radio4 in tokyo vol.1】

2001年4月22(日) @ yellow
open&start 17:00 close 23:00
2500 yen (adv. with 1drink)

DJ:
alan mcgee、 andrew innes(from primal scream)
live:
the montgolfier brothers

information:smash 03-3444-6751

騒動の始まりは'99年12月4日付のイギリスの音楽業界誌「ミュージック・ウィーク」からだった。

発言そのものは、11月25日にアラン・マッギー本人の声で宣言されたものだが、同誌が、クリエイション・レーベル(クリエイションレコーズ特集ページはこちら
からアラン・マッギーとディック・グリーンの2人の創設者が脱退し、事実上クリエイションが閉鎖されることをトップニュースで発表するとたちまち、世界中の音楽シーンに衝撃が走ったのだった。


『Creation Records International Guardians of Rock 'n' Roll 1983-1999』

EPICインターナショナル
ESCA8251-2 3,780 (Tax in)

<DISC1>
1.
THE JESUS & MARY CHAIN "UpsideDown"
2.
THE PASTELS "Baby Honey"
3.
THE HOUSE OF LOVE "Shine On"
4.
SLOWDIVE "Slowdive”
5.
SWERVEDRIVER "Duel"
6.
PRIMAL SCREAM "Loaded"
7.
THE BOO RADLEYS "Lazarus"
8.
MEAT WHIPLASH "Don't Slip Up"
9.
RIDE "Drive Blind"
10.
FELT "All The People I Like Are Those That Are Dead"
11.
THE LOFT "Up The Hill And Down The Slope"
12.
THEJASMINE MINKS "Cut Me Deep"
13.
THE TELESCOPES "Flying"
14.
THE WEATHER PROPHETS "Almost Prayed"
15.
SLAUGHTER JOE "I'll Follow You Down"
16.
TEENAGE FANCLUB "The Concept"
17.
PRIMAL SCREAM "Higher Than The Sun (Higher Than The Orb Mix)"

<DISC2>
18.
SUGAR "If I Can't Change Your Mind"
19.
THE JESUS & MARY CHAIN "Cracking Up"
20.
LOVE CORPORATION "Give Me Some Love (Andy Weatherall Mix)"
21.
VELVET CRUSH "Drive Me Down (Softly)"
22.
ADORABLE "Sunshine Smile"
23.
OASIS "Wonderwall"
24.
PRIMAL SCREAM "Rocks"
25.
TEENAGE FANCLUB "Mellow Doubt"
26.
SUPER FURRY ANIMALS "The Man Don't Give A Fuck"
27.
BMX BANDITS "Serious Drugs"
28.
BERNARD BUTLER "Stay (Radio Edit)"
29.
HURRICANE #1 "Step Into My World (Radio Edit)"
30.
EDWARD BALL "The Mill Hill Self Hate Club"
31.
OASIS "Rock 'n' Roll Star"
それもそのはず、レーベル設立から17年間。ジーザス&メリーチェインをターニングポイントにオアシスプライマル・スクリームティーンエイジ・ファンクラブと人気バンドを次々に輩出。アラン・マッギーの人望とA&Rとしての手腕、またはもって生まれた音楽ビジネスマンとしての才能でレーベルはキング・オブ・インディーズとまで言われるようになったのだから。

しかしアランは、その史上最強となったレーベルに満足するどころか、業界のシステムのレール上でしか機能しなくなったことに対する不満ばかりが頭を巡っていたという。

本人曰くいちばん楽しかったのは80年代。つまりまだオアシスに出会ってもいない、常に倒産と背中合わせで活動していた時期だったというから驚く。また、思いがけず得た自分の名声と影響力の大きさにもにも嫌気が差していたらしく、'99年に閉鎖。それとともに、すでに描いていた新構想“ポップトーンズ”の計画を発表するあたりも常に新しいものを模索するアランの姿勢が見て取れる。

そのポップトーンズは、アンチ・マーケティングを標榜し、あらゆるしがらみを無視した、アラン自身が原点に戻るためのインディーズ・レーベルだという。

まずインターネットを活用することで、ファンに身近で便利な購入システムを作り上げ、そして何より価格を従来よりも安く設定し(英国内では通常の店頭希望小売価格の14£をポップトーンズは9.99£で販売)、作品を提供することも約束。また、音楽を基本に、音楽以外でもアランは映画やクラブなど、様々なジャンルでの仕掛けを考えているという。

そのレーベルの日本のファンへの名刺代わりともいうべきコンピレーションがこの『ポップトーンズ・プレゼンツ・レディオ4』である。

何と価格1,050円(12曲入り)。まずは公約を厳守した。

12組全て新人。スタイルやジャンルの統一感は薄く、ギターバンドからダンスミュージック、フォークなど様々な要素をもったアーティストが参加している。また現行のシーンの流れともクロスしておらず、チャートを賑わしそうな曲はあまり見つからない。良質なインディーズサウンドを聴かせている。

しかし、ここにこそアランの趣味が見え趣旨が詰め込まれている。T-REX風からニール・ヤング風に60'sポップ風。オアシス似のバンドだっている。こういう音が本当に好きなんだろう、とある意味安心する面もある。

中でもアランが最も気に入っているバンドがピング・ポング・ビッチズというフィメール・バンドだという。

女版ビースティー・ボーイズと紹介し、ルックス、音楽ともに人気が出るだろうと期待を寄せている。「
リードシンガーは生活のために売春婦になろうとしていたが、それをやめさせるためにお金を援助した」という話題作りまですでに余念がない。

このコンピレーションに参加しているアーティストは今後それぞれソロで作品をリリースしていくことになる。

成功するか失敗するかは分からないが、とにかく変化していかなければならないと語っていたアラン・マッギー。その動向に今後ますます注目せざるをえないだろう。

なお、このタイトル『ポップトーンズ・プレゼンツ・レディオ4』は現在ロンドンのノッティングヒルのクラブで毎週水曜日に行なわれているイベントの名前からつけられたもの。4月22日にはリリースを記念したイベントが東京西麻布の「イエロー」でアラン自身がDJを行なうそうだ。

文●竹中吉人

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