注目必至! 才能爆発! バークス一押し! リンキン・パーク、好スタートを切る

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注目必至! 才能爆発! バークス一押し!
リンキン・パーク、好スタートを切る


ロサンゼルスから突如現れた新星は、紛れもなく“本物”

1st ALBUM

『HYBRID THEOTY』

ワーナーミュージック・ジャパン WPCR-10877
2001年02月07日発売 2,079(tax in)

1PAPERCUT
2ONE STEP CLOSER
3WITH YOU
4POINTS OF AUTHORITY
5CRAWLING
6RUNAWAY
7BY MYSELF
8IN THE END
9A PLACE FOR MY HEAD
10FORGOTTEN
11CURE FOR THE ITCH
12PUSHING ME AWAY
13MY DECEMBER
14HIGH VOLTAGE

サンフランシスコのフィルモア・オーディトリウムでオーディエンスを忘我状態にさせたLinkin Parkは、5曲を披露した後「In The End」を演奏し始めた。しかし何かがいまひとつ違ったようだ。

ストップ、ストップ、ストップ

ヴォーカルのMike Shinodaは命令した。オーディエンスはショックを受けた。

みんな(オーディエンス)の方が俺たちより勝ってるなんて、おかしい」と彼は認めたのだった。

俺たちもそのみんなの期待に応えたい

バンドの6人のメンバーは再び演奏開始の準備をし、さらに激しい演奏をスタートさせた。数週間後、シンガーのChester Benningtonはその時のことを次のように説明した。

俺たちは自分達でどれだけ良く演奏できるか分かっているし、人が何を聴いているかも分かってる。それをライヴでできる限りマッチさせたいんだ。恐らくライヴの間の90%はそれができてるけど10%はできてなくて、それがとてつもなく嫌なんだ。だからマイクがあの時、ああ言ったのはクールだったね

どうやらそのようなアプローチをしたのは、初めてではないようだ。

以前、オーディエンスが歌を歌い始めた時があって、俺たちはビートを止めたんだ。それで俺が“みんな俺たちと同じくらいパンクな感じになってきた。だからもう一回最初から曲をやりなおそう”って言ったんだ。俺たちは演奏のクオリティのレベルをちゃんと保っていたいんだ

その他メンバーとして、ドラマーのRob Bourdon、ギタリストのBrad Delson、DJ/サンプル・マスターのJoseph Hahn、ベーシストのPhoenixを含むLinkin Parkは、単に個人的な、そしてファンの期待に添うようにしているだけではない。同時にプラチナを獲得した存在として、この猛烈なショウが真実であること証明し続けている。

Linkin Parkは2001年、“ロック”“エレクトロニカ”そして“レイジ”をキャッチーにミックスさせた「One Step Closer」でロサンゼルスから突如現れた。ただし、決して1ヒットで終わるようなバンドではない。

親しみを感じる曲は他にもたくさんあるよ。マイクも多分同じ事を言うと思う」とはBenningtonの弁。

「Papercut」「Points Of Authority」「Crawling」の全ての音楽、詞がインパクトを与えている。

ファンはLinkin Parkに惹きつけられた多くの理由をBenningtonに教えてくれているという。「
ファンのみんなが俺に言ってきたわけじゃないけど、多分俺たちの正直な詞に共感してるんだと思う」と彼は話した。

特に社会的でもないし、ある特定のクラスの人に向けたものでもない、一般的な内容なんだ。俺たちが狙うのはまさにそこなんだ──人生の全ての領域で、全ての人々が共感できること

音的にもアルバムHYBRID THEORYは同様に魅力あるものだった。

型にはまった方法ではやらないんだ」とBenningtonは言う。

ファンの多くは、いろんなパートを融合する俺たちの手法に感心してくれるんだ。だからこの新しい手法と、俺たちが話す内容にファンが共感できるっていう2つの部分で、ファンを惹きつけているんだと思う

恐らくLinkin Parkの1人ひとりが未だに、自身の成功に驚いているという事実にも関係しているのだろう。彼らはショウを終えた後、群集に向かってダイブし、できる限り多くのファンにサインをしていた。

多くの人が、俺たちに起こったことや、今いる位置とか、俺たちの行動…その全てで俺たちをイメージするんだ

俺たちはかなり控えめだし、そんなにすごい派手な訳でもない。自分達の存在をひけらかしたりしないし、“俺たちはプラチナを獲得したアーティストだから、それなりに扱ってくれ”っていう感じで歩き回らない。そういう意味では俺たちはまだ極めて謙虚だよ

By David John Farinella/launch.com


about LINKIN PARK

LINKIN PARK
Chester Bennington - ヴォーカル
Rob Bourdon - ドラムス
Brad Delson - ギター
Joseph Hahn - DJ
Mike Shinoda - ヴォーカル
Phoenix - ベース

Linkin Parkのギタリスト、Brad Delsonに、一緒にツアーに周りたいバンドのリストを挙げてほしいと頼むと、彼は既に答を用意していた。

俺たちはマネジャーに“バンドを選んでくれ。俺たちはそのバンドと一緒にツアーができるよ”って言ったんだ。俺たちの音楽はいろんな方向性に対応できるから、一緒に演奏できるクールなバンドは限りなく多く存在すると思う

Delsonは、彼らのデビューアルバム『HYBRID THEORY』(バンドのオリジナルネーム)に明確に表れている多様性とユニークさを誇りに思っているという。

アグレッシヴなハードロックの土台の上に作られた、ヒップ・ホップヴォーカルと、エレクトロニックな要素を盛り込んだスタイルの中で、Linkin Parkのサウンドは完全に彼ら自身のものになっており、パワフルで不自然でないソング・ライティングによってその偉業を強固なものにしている。

DelsonとMC/ヴォーカリストのMike Shinodaは同じ高校に通っていた。そこでDelsonはドラマーのRob Bourdonにも出会っている。そしてShinodaはパサデナ・アート・センターで絵画の勉強をしている時にDJのJoseph Hahnと出会った。アリゾナ出身のヴォーカル、Chester Benningtonは、16歳の時からレコードを作り始めていたという。

話すことを学び始めた頃から、“俺は大人になったらシンガーになるんだ”ってみんなに言ってたんだ」とBenningtonは笑って話す。

2歳の時、俺はForeignerの曲を歌いながら走り回っていたんだ──その時のテープがまだ残っているよ

Benningtonのリッチでパワフルなヴォーカルのスタイルは、すぐにShinodaのストリート・スタイルのMCとピッタリ合ったのだった。「
ChesterとMikeの目標の1つは、出来る限り統合されることなんだ」とDelsonは言う。

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自分達のサウンドが受け入れられていってほしい。そうすれば人は“あ、これLinkin Parkだ”って言うと思うんだ。“さっきヒップ・ホップのパートを聴いて、今はロックのコーラスで頭を打たれているよ”っていう風に言われないようにね。俺たちは、全てにダイナミクスがあってほしい。でも同時に連続的で求心力のあるフレバーがほしい。そうすれば人は、どのバンドの音楽を聴いているか区別できるだろう

その求心力のあるスタイルと、すぐに憶えやすい曲で即座に注目を集め、ロサンゼルスの名高いWhiskyでの最初のショウの後、まずは音楽出版社からオファーを受けた。その後Linkin Parkは幾つかのショウケースを経験し、Warner Bros. Recordsと契約を結んだ。そしてプロデューサーのDon Gilmore(Eve 6、Lit、Pearl Jamを手掛ける)と共に、1stアルバムの制作に取り掛かった。

たくさんの人と出会って、そして意思決定するのがとても困難だった」とShinodaは言う。「でもDonは作品を良いものにするだけでなく、ソングライターとして俺たちの背中を押してくれたんだ

結果アルバムは、詩が持つ強いメッセージで対立的であると同時に、メロディックで非常に丹念に作られた作品となった。

俺たちは歌詞を通じて真実を推し伝えようとしたんだ。些細なこと、自身の考えに疑問をもっていること、自分自身の暗黒面を見つけることについてとか

DeftonesNine Inch NailsAphex Twinthe Rootsなど、多様な影響を統合して、1つのものとして組み入れながら、Linkin Parkと『HYBRID THEORY』は才能、作品に対するゆるがない献身さ、そしてピュアな芸術的ビジョンがフレッシュに合わせることで、パワフルな音楽的声明になることを、実際に証明している。

こういうことを死ぬまでやっていきたいと思っているし、ここにいられることをとても嬉しく思っているよ」とBenningtonは言う。

多くのハードワークと、献身、そして信念によって、どんなことも切り抜けられるし、それを現実のものにできるんだ

2001年1月には6人目のメンバー、Phoenix(ベース)が加入し、現在のラインナップが完成した。

This Biography was written by Record_Label./launch.com

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