モトリー・クルーのドラマー、ランディ・カステロが死去

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Ozzy OsbourneMotley Crueなどのドラマーを務めたRandy Castilloが3月26日に死去した。50歳だった。発表時には死因は明らかにされなかったが、Castilloは癌との闘病により過去2年間にわたって化学療法や合併症放射線治療を受けており、これらが関係した合併症が死因だと考えられている。

Castilloは'84年にLita Fordのアルバム『Dancin' On The Edge』に参加した後、'86年にOsbourneの『Ultimate Sin』に参加。その後もOsbourneのバンドにメンバーとして所属し、'89年の『No Rest For The Wicked』、'90年の『Just Say Ozzy』、'91年の『No More Tears』、'93年のライヴ・ビデオ『Live & Loud』に参加してきた。Osbourneのバンドを脱退した後、Alice CooperAerosmithDef Leppardなどのトリビュート・アルバムでプレイし、その後、Motley Crueに加入した。

CastilloはMotley Crueが2000年にリリースした最新アルバム『New Tattoo』の完成後、重度の胃の病気で緊急手術を受けたため、その年のMotley Crueのツアーには参加できなかった(HoleのドラマーであるSamantha Maloneyが代わりを務めた)。

手術の2カ月後、Castilloは自分が癌にかかっていることを知り、放射線と化学療法を併用した集中治療を受ける。しかし、それ以降のオフィシャル・サイトでのファンに対するメッセージは明るいもので、深刻な様子は見せていなかった。2001年3月に掲載されたメッセージでは、「俺の体に癌が再発したところはどこにもないから、あと4回の化学療法で終わるんだ。追跡治療と検査があるけど、これは大したことない。俺は癌のファッキン・サバイバーだ! 俺には取り戻さなきゃならない時間がたくさんあるんだ」

その後、2001年4月28日のメッセージでは次のような良いニュースも伝えられていた。「ヒドイ癌との闘いに勝ったぜ!」

CastilloはMotley Crueでの活動休止期間を延長し、新しいプロジェクトを開始する予定だった。「OzzyやAlice In Chainsの名高いプレイヤーMike Inezと一緒に、まだ名前が未定の新しいバンドのための曲の制作とレコーディングに励んでいる。俺たちは楽器の練習も重ねていて、自分で言うのもなんだけど、素晴らしい作品を発表するよ」

そして彼は次のように付け加えた。「健康面に関しては、100%復帰したぜ。かなり絶好調」

Castilloがファンにあてたごく最近のメッセージは、2月1日に掲載された。「新しいバンドの始動に向けて一生懸命やってるよ。音楽は全部完成した……あとは地獄からのシンガーが必要だ!」

Castilloはまた、ロサンゼルスでAzulというバンドを結成していた。これは彼が取り組んできたハードロックから完全に逸脱したもので、彼はこのグループのスタイルを「フラメンコ、神秘的、ジプシー・トランス、そして民族的なもの」と表現している。

昨年のインタビューで「あなた自身、もしくはMotley Crueに関する事実無根の噂の中で最も面白かったものは?」と聞かれたCastilloは、「えーっと、面白く聞えないかもしれないけど、俺にとっては面白かったな。俺の具合が良くならなくて、死にそうだっていう噂を聞いたんだ。死にそうだって思ったら、タトゥー入りのガンジーみたいな姿になるのかもしれないけど、でも俺は決して今まで具合が良くならないなんてことは思ったことはないぜ! その噂を聞いたとき、バカどもにその噂がウソだってことを証明してやろうと強く決心したよ」

Motley Crueのベーシスト、Nikki Sixxは同バンドのオフィシャルサイト(motley.com)に次のようなメッセージを掲載している。「俺たちには“傷ついた栄光”があるって、よく俺と一緒に冗談を言ってたな。友よ、いなくなると寂しくなるよ。そして愛してるよ」

Bruce Simon and Dan Panariello, New York LAUNCH.com
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