ブルース・スプリングスティーンのツアーは早ければ8月――リトル・スティーヴンが明かす

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Little Steven Van Zandtによると、Bruce SpringsteenとE. Street Bandの新しいツアーは、Springsteenのニューアルバム『The Rising』の7月30日の米国発売後、“かなりすぐに”開始されるかもしれないという。

今やTVドラマ『Sopranos』のスターで、Springsteenとは10代の頃からの長年の友人であるギタリストのVan Zandtは、ツアーは8月の第2週から始まる可能性があり、期間は1年以上になるだろうとBoston Herald紙に語っている。

Van ZandtはSpringsteenの新作について次のように話している。「アルバムの中の新曲は、個々の要素の集まりというよりも、アルバム全体として、より完璧で素晴らしいものになっている」「(Beatlesの)『Sgt. Pepper's (Lonely Hearts Club Band)』みたいなヴァイヴがあるんだ。だから、そういうことを言う批評が出ても不思議には思わないね。今までは決して明確にわかることのなかったBeatlesの影響の跡が、今回初めて音に出てるんだ」

Van Zandtはサウンドについてこう語っている。「とにかく素晴らしいよ……かなり違う雰囲気だね。すごくおもしろいし、本当にすごい。今まで作ってきたすべてのアルバムの要素が入っているが、そのどれとも違うんだ」

「アルバムを通して、ものすごく一貫したテーマがある。それは、9月11日以降の世界における文化としての俺たち(アメリカ人)の心のあり方だ」「アルバムを通して聴いたときに、俺たちの文化の中で芸術というものが本当に重要な位置を占めていることに気づいたんだ。芸術を無視して、ぜいたくな嗜好品みたいに扱っているのは、世界中でも俺たちの文化だけだ。だが、ここに俺たちみんなが感じていながら、普通の言葉では言い表せない感情がある。このアルバムを聴くと、それが表現されていたんだ。実際に芸術は言葉にできないことを表現することができるんだ」

Van Zandtは、Silvio役を演じているHBOのTVドラマ『Sopranos』の4シーズン目のスタートを間近に控えている一方で、現在は自らネットワークを開拓したラジオ番組『Little Steven's Underground Garage』でDJを務めている。彼は同番組で、多岐にわたるジャンルから知名度の低いものも織り混ぜつつ、'60年代初期から現在までの彼の好みの曲を流している。

Van ZandtはBoston Herald紙に次のように語っている。「ここ10年から20年ぐらいの子供たちが、ロックンロールっていうものを本当に聴いたことがないんじゃないかって感じていて、すごく気になってるんだ」「すべてがハードロックとラップ、ポップ・ソングだけになっていて、別にそれらが悪いわけじゃ全然ないんだが、選択肢が狭くなりすぎてると思うんだ」

「おそらく、子供たちは大人になったらLimp BizkitBritney(Spears)みたいになりたいって思ってるのかもしれない。それは構わないんだ。だけど、ひょっとしたら子供たちはKinksWho、女の子ならDusty Springfieldみたいになりたいかもしれない。今は彼らにそういう選択肢が与えられてないんだ。それが俺は嫌なんだよ」

Darryl Morden, Los Angeles (C)LAUNCH.com
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