ボン・ジョヴィ、『Bounce』の米国リリースが法的にクリアに

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Bon Joviのニューアルバム『Bounce』が10月8日(火)に米国リリースされる(日本盤は発売中)。このリリースについては反テクノロジー著作権侵害訴訟の中で、バンドの親会社Universal Music Groupに対し差し止め命令の要求が出されていたが、これは連邦裁判所の判事によって却下された。

裁判所の記録によると、ニューヨークにあるDownloadCard社は先月、同社が所有する特許テクノロジーをUniversalが侵害したとして訴訟を起こした。問題となったテクノロジーはUniversal MusicがAmerican XSと呼んでいるもので、Bon Joviのアルバム購入者がCDパッケージについているシリアルナンバーを利用してスペシャルコンテンツにアクセスしたり、バンドのウェブサイトから送られてくる最新Eメールを受信できるというもの。

American XSは、特別なコンテンツにアクセスできるユニークなシリアルナンバーを消費者に提供することで、インターネットからの不法ダウンロードではなく、CDの購入を促そうというもの。DownloadCardは、American XSが「精密なプログラム」であり、以前、同レーベルにオファーを出したことがあると主張している。

ニューヨーク地区裁判所判事のHaight Jr.は10月4日(金)の裁定で、DownloadCardの訴訟ではさまざまな深刻な問題が持ち上がったが、同社はアルバムのリリースが延期されたときの“成功の見込み”と、不法である十分な根拠を示せなかったと書いている。一方でHaight判事は、アルバムの差し止め命令は「莫大な費用がかかり、マーケットを混乱させ、商業的な弊害」を生じさせるもので、Universal MusicとBon Joviの双方が「満足のいく裁定をするのはほとんど不可能」とも記している。

Universalは判事の決定について声明を発表し「DownloadCardの主張は全くメリットがなく、初めから出されるべきではなかった」と述べた。

一方、DownloadCardは訴訟を続ける構えで、Haight判事の差し止め命令の棄却は、単にBon Joviの『Bounce』が10月8日(火)に発売されるだけで、今後も訴えは継続していくという。

Bon Joviは10月11日(金)にNBCの番組『Today』のRocktober Concert Seriesで『Bounce』のトラックをいくつか演奏する予定。『Today』は月~金の午前7時から10時にNBCで放送されている。

Jason Gelman, New York (C)LAUNCH.com
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