N.ヤングのベネフィットコンサート、レディオヘッドのT.ヨーク、J.テイラー、フー・ファイターズらが出演

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10月26日(土)、サンフランシスコのShoreline Amphitheatreで開かれたNeil Young主催の第16回Bridge School Benefit Concertの初日にRadioheadのThom Yorke、James TaylorFoo Fightersらが出演した。このコンサートは毎年ベイエリアで開かれているもので、幅広い顔ぶれのアーティストがアコースティック・セットを披露する。出演者は他にVanessa CarltonRyan Adams、Jack Johnson、LeAnn Rimes、Tenacious Dら。

クラシック・ロックの大物YoungとTaylorにとって、こうしたイベントは朝飯前だろう……この種のパフォーマンスやレコーディングでは、2人ともこれまでにかなりのキャリアを築き上げている。Youngはショウのオープンニングとフィナーレを飾り、ギターやピアノ、オルガンで「Everybody Knows This Is Nowhere」「Hank To Hendrix」「Old Man」「Needle And The Damage Done」といった人気ナンバーをパフォーマンスした。

Taylorは「Fire And Rain」「Sweet Baby Jane」、Carole Kingが書いた「You've Got A Friend」をフィーチャーしたセットを軽くこなし、その後「Heart Of Gold」でYoungとデュエットした。

Foo FightersとYorkeはいつもと違い、生楽器だけでその才能の高さを証明した。Foo Fightersの4人のメンバーは全員、エレキの代わりにアコースティック・ギターで演奏。バンドのセットは初期のファンにはたまらない「Everlong」「Monkey Wrench」「My Hero」といった渋めの代表曲をフィーチャーし、「My Hero」はNeil Youngに捧げられた。また、'80年代インディ・パンクの巨人、Husker Duによるツウ好みのナンバー「Never Talking To You Again」のカヴァーも披露された。

一方のYorkeは、その日最もエッジの効いたセットを展開。ピアノとギターで新曲を次々と披露した。また、Radioheadのフロントマンである彼は珍しく政治的な発言を行ない、当日早くにサンフランシスコを行進していた無数の反戦デモ隊へ、タイトルの付けられていない曲を1曲捧げた。Yorkeの特異な音楽は、“Celine Dion的”カントリー・ポップ・アーティストのLeAnn RimesとTaylorの間という出演順の効果も手伝って、いっそうその美点を際立たせていた。

当日のオープニングは、Vanessa Carltonによるピアノのみのセットでスタート。それほど熱狂的ではなかったかもしれないが、観衆にこころよく受け入れられていた。パーカッショニストが盛り上げたJack Johnsonのセットは、メロウなロックヴァイブを披露。Ryan Adamsはピアノとギターで感動的な演奏を行ない、この日は彼一流のステージ上の奇行もなかった。Adamsはステージの後ろからコンサートを観ていた24人ほどのBridge Schoolの学生と彼らの両親を見て、次のように述べた。「これはたぶん、今までの人生でしてきたことの中で、いちばんクールなことだな」「悪態をついた曲をプレイするのはやめよう」

イベントは2日間の日程で行なわれ、10月27日(日)にはGrateful Deadから分かれたバンドOther Onesが出演。コンサートの収益金は北カリフォルニアのBridge Schoolに通う重度の言語障害や身体障害を持った児童のために使われる。その中にはNeil Young自身の子供も含まれている。

「毎年、これだけの人が参加してくれてとてもラッキーだ」「マジにブっ飛ぶよ」とYoungは語っている。

Neal Weiss, Los Angeles (C)LAUNCH.com
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