アシャンティ、ネリー、パドル・オブ・マッド、クリードらがビルボード・アワーズを席捲

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R&BシンガーのAshantiが12月9日(月)、ラスヴェガスのMGM Grand Garden Arenaで開催された「2002 Billboard Music Awards」で大勝利を収めた。彼女は新人、女性、ポップ、R&B/ヒップホップのカテゴリで8つのトロフィーを獲得。プロデューサー兼レーベルCEOのIrv Gotti、彼女の母親でマネージャーのTina Douglasを両脇を従えてR&B/HIP-HOP FEMALE ARTISTを受け取ったほか、TOP NEW POP ARTIST、NEW R&B/HIP-HOP ARTIST、HOT R&B/HIP-HOP SINGLES&TRACKS ARTIST、HOT 100 ARTIST(FEMALE)などを受賞した。またNellyがARTIST OF THE YEARを含む6つの賞を、ロックではPuddle Of MuddとCreedが強さを見せ、4つの賞をそれぞれ受賞した。

セレモニーはAvril Lavigneの「Sk8er Boi」「Complicated」で幕を開け、続いてホストのCedric The EntertainerとコメディアンのAnthony Andersenが『8 Mile』のパロディを披露した。

Creedはこの晩、最初にTV中継されたGROUP/DUO OF THE YEARを受賞したほか、CATALOG ARTIST OF THE YEAR、GROUP/DUO ALBUMS ARTIST OF THE YEAR、CATALOG ALBUM OF THE YEAR(『Human Clay』)の4つを獲得。ショウの後半にはStratosphereタワーの頂上からパフォーマンスも行なった。

RAP ARTIST OF THE YEARの発表に続いて登場したのはNellyとSt. Lunaticsだった。彼らは巨大なラジカセの背後からイミテーションの炎とともに登場すると「HOT In Herre」をパフォーマンス。それが終わるとJoe、Nick Cannon、JC Chavezから賞を受けとった。NellyはほかにMALE ARTIST、RAP TRACK、TOP MALE R&B/HIP-HOP ARTIST、RAP ARTIST、ARTIST OF THE YEARを受賞。

スペシャル・トリビュートでは、Elvis Presleyの最近のNo.1アルバム『Elvis:30 #1 Hits』が取り上げられ、TV『Brady Bunch』のBarry Williamsがステージ上でEivisのモノマネをしてみせた。

Justin Timberlakeは、デビューソロ・アルバム『Justified』から最新ヒット「Cry Me A River」をヴォイス・パーカッション付きのスペシャル・ヴァージョンで披露。最近負った足のケガのため、パフォーマンスのほとんどを座ったまま行なわざるを得なかった。

EurythmicsのAnnie Lennoxに贈られた2002 Billboard Century Awardでは、Mobyがプレゼンテーターの栄誉に授かった。彼女はショウには出席できなかったが、ビデオ・メッセージを送り、Billboardと今年亡くなった編集長のTimothy Whiteに感謝を述べた。Lennoxは現在、ロンドンで新しいソロアルバムに取り組んでいるという。

Limp BizkitのFred DurstはLil' Romeo、Master Pとともに、Puddle Of MuddのROCK ARTIST OF THE YEARの受賞を発表、バンドは受賞の前に最新ヒット「She Hates Me」を演奏した。彼らはほかにROCK TRACK、MODERN ROCK ARTIST、MODERN ROCK TRACK OF THE YEARで受賞し、'92年にU2が成し遂げて以来初のロック4部門全制覇の栄誉に輝いた。

Cherに2002 Billboard ARTIST achievementを授与したのはAerosmithのSteven Tyler。DANCE/CLUB PLAY ARTISTでも受賞したCherは、賞を受け取ると亡くなった夫のSonny Bonoに感謝し、さらに彼女のことを過去40年にわたって廃れていると言った批評家たちに対しては“F--k 'em!”という言葉でその考えをはっきりと述べた。

この晩のイベントで面白かったのは、Michael Jacksonの自宅、Neverland Valley Ranchと結んだ衛星中継だった。MichaelはコメディアンのChris TuckerからSPECIAL AWARDを受け取ると、ファンの愛とサポートに感謝。Cedric The Entertainerからサルのバブルス君はどこにいるのかと訊かれて「Chris Tuckerの家だよ」と答えていた。

この日のハイライトは、10月に凶弾に倒れたRun-D.M.C.のDJ、Jam Master Jayへの活気あふれるトリビュートだった。Public Enemyのフロントマン、Chuck Dはステージに上がると、Jam Master Jayの伝説をモノローグで披露。続いてEMPDのDJ Scratchがターンテーブルの妙技でトリビュートをスタートし、NellyとSt. Lunaticsによるパフォーマンスがそれに続いた。Queen Latifahは「King Of Rock」をカヴァーし、そこへNaughty By Natureが加わって「Peter Piper」をパフォーム。Ja Ruleは観客席の中に置かれたステージの上で「Sucker MCs」を、AerosmithのSteven TylerとJoe PerryがNellyとBusta Rhymesに加わり、グランド・フィナーレを「Walk This Way」で飾った。

パフォーマンスの後、D.M.CとJam Master Jayの未亡人、Terri MizellはBillboard Awards、友人、家族、そしてファンからの手紙やカード、変わらぬサポートに対して感謝を述べた。

Yves Erwin Salomon (C)LAUNCH.com
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