司会者のビル・オライリーが“今年、最も良かったヒップホップMC”?

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保守的なトークショウの司会者Bill O'Reillyが、“Hip Hop's Dopest MC For 2002(今年最も良かったヒップホップMC)”を受賞した。Fox Newsの司会者、O'ReillyのコメントはLudacrisをはじめ様々なラッパーたちを怒らせているが、その彼に対し、アンダーグラウンドのラップ評論家、Davey Dがこの皮肉ともいえる賞を贈った。Davey Dは自身のウェッブサイト(daveyd.com)でこの思いもよらぬ選択について説明しているが、それによればO'Reillyは「1年中マイクのそばに立ち、標的となった奴を至るところでブッ飛ばして」おり、さらに「俺が訊きたいのは、“次は誰だ?”ってこと。彼のスキルを認めないわけにはいかない……。彼はまだ負けたことがないんだ」と加えている。

O'Reillyはこの数カ月、ヒップホップ界に揺さぶりをかけていた。トークショウの中では、Ludacrisのリリックが不謹慎だという理由から、彼を広告に起用していたPepsi Colaのボイコットを呼びかけた。その後、Pepsi Colaは8月にこのCMを中止している。また、Snoop Doggがマペット(操り人形)映画に出演する計画を聞くや、放送局のNBCを批判。Doggの場面はカットされた。さらに、Jay-Zが学校で“1日校長”を務めることになったときも、O'Reillyの標的の的になった。

Jay-Zは、Missy Elliottのニューアルバム『Under Construction』に収録された「Back In The Day」の中で、O’ReillyとLos Angeles Times紙のジャーナリスト、Chuck Philipsにこう反撃している。

“F--k Chuck Philips and Bill O'Reilly/If they try to stop hip-hop/We all gon'rally,n--ga/Post-Biggie and 'Pac/I got to hold down the city (ファックChuck Philips、Bill O'Reilly(クソッタレなChuck PhilipsとBill O'Reilly/ヒップホップを止めようとするなら/俺たち黒人は団結する/Biggieと'Pac亡き後/俺が街を支配してやる)”

Philipsは今年9月、故Notorious B.I.GTupac Shakurを殺害するためにギャングのメンバーに金を支払ったとLos Angeles Times紙に報道した。この報道は様々な方面から否定されている。

Anna Maria Gibson, New York (C)LAUNCH.com
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