マッシヴ・アタック、コンサート不毛の地?  故郷ブリストルでパフォーマンス

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Massive Attackが、8月25日、2万人を集めてバンドのホームタウンであるブリストルでコンサートを開いた。現在、世界ツアー中の彼らが故郷でプレイするのは5年ぶりのこと。

コンサートは、この夏、野外コンサート会場に変身している街の中心、クィーン・スクエアで開かれた。オープン・スペースは夏のコンサートにぴったりのような気もするが、バンドのメンバー3Dは、故郷でプレイできるのは嬉しいが、ブリストルには適当なコンサート会場がないとBBC.comに嘆いている。「バンドの多くはツアーに出てもブリストルには来ないから、ここにはアリーナさえないんだ」という。

確かにブリストルは、Massive AttackやPortisheadらを生み出し、一時期“トリップ・ホップの聖地”として有名になったが、メジャーなバンドがUKツアーを行なう際には無視されてしまうことが多いようだ。

オープニング・アクトには、The StreetsやThe Beesの他に、地元の新人バンドも出演。ステージに上がった3Dは、「このコンサートが実現するのに2年もかかった」「ブリストルの音楽シーンを発展させよう」と呼びかけた。オープニング・アクトの1人だったThe Streetsは「ブリストルはノリの悪い街だって聞いていたけど、間違っていたようだ」とコメントしているので、次のUKツアーではブリストルに立ち寄ることを考えてくれるかもしれない。

またMassive Attackは、新曲を制作するためにブリストル郊外に建物を買ったともBBC.comに話している。建物は現在スタジオに改築中で、バンドは今回の<100th Window>ツアーが終了次第、新しいスタジオにこもるつもりだという。3Dは、「もうすでにたくさんの曲を書いた。紙の切れ端やホテルのメニューに書き込んでるんだ。ツアーが終わったら、年内はこのスタジオで仕事をすることになるだろう」と話している。

Ako Suzuki, London
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